C.elegansのprimary culture
(遺伝研 石原健博士より提供:9/26/02)
Christensen M, Estevez A, Yin X, Fox R, Morrison R, McDonnell M, Gleason C, Miller DM 3rd, Strange K.
A primary culture system for functional analysis of C. elegans neurons and muscle cells.
Neuron. 2002 Feb 14;33(4):503-14.
このプロトコールでは、この論文の方法をほぼそのまま行っています。
試薬など
- Chitinase sigma C6137
- 1u/ml になるようにEgg bufferに溶かし-20℃保存
- Peanut lectin sigma L0881
- 0.5mg/mlになるように水に溶かし-20℃保存
- Lectin溶液をスライドグラスチャンバー(Iwaki, Nuncなど。滅菌したカバーグラスや普通のプラスチックシャーレも同様の操作をすれば培養可能。)に入れ20分処理後、液を除いてUV照射下風乾する。Lectin 溶液は、再使用可能。
- Egg buffer (118mM NaCl, 48mM KCl, 2mM MgCl2, 2mM CaCl2 25mM Hepes pH7.3)
- L15 medium(Invitrogen) + 15mM sucrose+10%FCS+antibiotics
- 36% sucrose
- 0.5M NaOH+1%NaClO
- S-basal
線虫の培養
- 6cm rich plate (x4 pepton) 約5枚を100mlのS-basal/OP50(or NA22)で培養(20℃、約3日)。餌がほぼなくなった状態で、親虫を集める。(ステージは特にそろえなくても良い。)
- 50mlPP tubeにいれて、室温で5分ほど放置。上清を捨てて、一度S-basalで同様にして洗う。
卵の調製
- S-basalにサスペンドした虫を1.5mlチューブに移す。しばらく放置して、上清を捨てる。
- 0.5M NaOH/1% NaClOを等量加え、時々Vortexしながら4-6分程度処理する。顕微鏡で見て、虫が全てこわれはじめ、親のからだの形が少し残っているくらいで良い。
- 0.8mlのEgg bufferを加え、3000rpm30sec遠心し、上清を捨てる。Egg buffer 0.5mlを加え、18Gの針を付けた注射器を出し入れして、親の体をこわす。
- 3000rpm 30sec遠心し、上清を捨てる。もう一度洗う。
- 遠心したペレットに4倍容の36% sucroseを加えよく混ぜる。そこにEgg bufferを300μl上層する。
- 3000rpm 3min遠心し、界面に集まった卵を別のtubeに移し、Egg bufferで2回洗う。
Chitinase処理と得られた細胞の培養
- 得られた卵に1u/ml chitinaseを加え(約5-10vol)、時々混ぜながら室温で約40-60分処理する。
- 40分後くらいからは200μlチップでピペッティングして、細胞をバラバラにする。
- 大部分の卵の殻がはずれたら、1mlの培地を加え3000rpm 3min遠心する。
- 沈殿した細胞に1mlの培地を加え、5μm PVDF filter(Millipore)でろ過して細胞以外のものを除く。filterは3mlの培地で洗い、洗液をろ液と混ぜる。
- 細胞数をカウントして、2x105/cm2程度になるようにしてlectin coatしたスライドグラスチャンバーにまき、翌日まで20℃で培養する。大部分の細胞は、ガラス表面に接着し、一部の細胞は突起を伸張しはじめている。
- 翌日に接着しなかった細胞を除くために、培地を交換する。
- Poly lysineコートしたスライドグラスより、lectinコートしたスライドグラスを利用した方が、突起を伸張する細胞の割合が高い。
- 親虫約1mlからスタートして、3-6x106cellsくらい得られる。