研修プログラム

1. 研修目的

我が国の感染症診療、研究ならびに感染制御をリードしてゆく医師を育てることを目的とする。日本感染症学会専門医研修カリキュラムに沿った研修を行い、幅広い症例を診察し総合内科専門医、感染症専門医取得を目指す。

2. 専門研修プログラム概要

平成30年度より開始予定の日本専門医機構の専門医制度、日本感染症学会の専門研修プログラムに基づいた研修を行う。当科では3年間のサブスペシャリティ重点研修タイプ、もしくは4年間の内科・サブスペシャリティ混合タイプを選択することができる。

3年もしくは4年間の間で、最短で1年間の外部病院勤務を行う。さいたま市立病院やがん研有明病院、虎の門病院などと連携し、本院以外での内科症例・感染症症例を経験できるようプログラムが組まれる。

3. 募集要項

◆応募人数:若干名

◆応募資格:医師免許取得者で、平成30年3月までに初期臨床研修を修了(見込み)している者。

◆選考方法:書類および面接

◆締切日:平成29年10月1527日

◆採用時期:平成30年4月1日

4. 取得可能な資格

◆感染症専門医
◆総合内科専門医
◆Infection Control Doctor 等

5. 指導体制

◆日本感染症学会感染症専門医・指導医とともに米国内科専門医、感染症専門医を有する医師が 指導を行っている。
◆海外での臨床および研究経験を有する指導医が在籍し、国内にとどまらないキャリア形成の助言が受けることができる。
◆臨床、基礎研究を行っている指導医から研究に関する助言や指導を受けることができる。

6. 臨床研修の特徴

◆日本感染症学会の専門医制度認定研修認定施設である。
◆HIV・AIDS拠点病院である。
◆担当医として一般感染症、HIV感染症、院内感染症、寄生虫疾患などの入院患者を経験する。
◆年間1000件を超える院内コンサルテーションを通じ多くの感染症を経験することができる。
◆関連施設の協力のもと、トラベルクリニックでの渡航前医療相談、ワクチン外来を経験することができる。
◆心、肺、肝臓など固形臓器移植医療に携わることができる国内では数少ない医療機関である。
◆微生物検査室が院内に設置されているため、臨床検査技師と直接連携し診療を行える。検査結果を参照するのみでなく、検査の実施方法、結果の解釈、検査の限界、最新の検査方法を現場で学ぶことができる。
◆症例検討会や抄読会を定期的に担当し、指導医とともに一つの症例をより深く学ぶ機会や文献を吟味して読むことが学べる。
◆医学部図書館があるため、病院からオンラインで文献の検索が容易に行え、自己研鑽しやすい環境である。
◆初期研修医や医学生の教育に参加し、教育手法を学ぶことができる。
◆大学院進学との連携が可能である。
◆国内外での学会発表や論文発表を奨励し、指導を行っている。すでに、以下のような学会発表や英文誌発表が研修医より行われている。

英文誌(2017年~)
Kanno Y, Wakabayashi Y et al. Catheter-related bloodstream infection caused by Kodamae ohmeri: A case report and literature review. J Infect Chemother. 2017 23(6):410-414.
Ikeda M, Kobayashi T, et al. Propionimicrobium lymphophilum and Actinotigum schaalii bacteraemia: a case report. New Microbes New Infect. 2017 18:18-21.

学会発表(2017年~)
石井, 若林ら. Non-Typhi Salmonella(NST)による腸管外感染症8例の後方視的検討. 第91回日本感染症学会学術集会 2017年 東京
山本, 池田ら, Candida lusitaniaeによる真菌血症、内因性真菌性眼内炎の一例. 第91回日本感染症学会学術集会 2017年 東京
岡崎, 岡本ら. 子宮内避妊具挿入後にFusobacterium necrophorumによる敗血症性骨盤血栓性静脈炎から全身敗血症性塞栓を来した一例 第114回日本内科学会講演会 2017年 東京

7. 2016年度コンサルト実績

2016年度コンサルト総件数 1229件

内訳(一部重複あり)
               (件)
消化管・腹腔内感染症   200
呼吸器感染症       161
血流・循環器感染症    146
尿路感染症        103
皮膚軟部組織感染症     71
骨関節感染症        56
ウイルス感染症(HIV含む) 39
真菌・抗酸菌感染症     31
眼・耳鼻領域感染症     16
梅毒            15
中枢神経感染症       9
その他           210
非感染症          180


8. 週間スケジュール


*定期的に抄読会、症例検討会などを行っている。
*土日は当直の他、在宅オンコール当番を行う。
*適宜大学院生および後期研修医を対象に、ショート・レクチャーを行う。

9. 研修終了後の進路

◆感染症学をより深く研究面から研鑽を積みたい専攻医は大学院進学という選択が可能である。◆これまでに当院で研修を行った医師は感染症専門医を取得し、大学病院、病院などで感染症診 療・研究を継続的に行っている。

10. 大学院進学

大学院は東京大学大学院 医学系研究科内科学専攻 生体防御腫瘍内科学講座 生体防御感染症学分野を専攻することが多い。感染症内科には3つの研究室があり、いずれかに所属する。進学後は指導教官のもと、指導を受け研究を行う。

11. 診療科OBの就職先

東京大学医科学研究所、帝京大学、自治医科大学、東京医科歯科大学、東京女子医科大学、筑波大学、国立国際医療研究センター・エイズ治療・研究センター、がん研有明病院、さいたま市立病院など

12. 診療科医員の留学先

Harvard University (米国), National Institutes of Health (米国), University of Hawaii (米国), Rush University Medical Center (米国), John H. Stroger, Jr. Hospital of Cook County(米国), Center for Disease Control and Prevention (CDC) Chicago Prevention and Intervention Epicenter at Rush University Medical Center and Cook County Health and Hospital System(米国)など