呼吸器看護研究検討会

看護師教育プログラム

看護師教育プログラム

Program

教育プログラム研究参加者の方はこちらのボタンから専用ページへお進みください。
※ページの閲覧にはID・パスワードの入力が必要です。ご不明な方は、問い合わせよりご連絡ください。

教育プログラム研究参加者の方

研究概要

Overview

私たちは、患者様が求めている“息切れを軽くする日常生活動作の工夫”に対し、どのような支援が求められているかを明らかにするために、第1段階として、慢性呼吸器疾患患者の息切れの実態、息切れに対して行っているマネジメント方法の実態、息切れのマネジメントに対して患者が医療者に求めている支援ニーズを明らかにしました。その結果、軽い息切れの程度においても入浴、更衣、排泄などの日常生活行為で息苦しさを感じておられ、日常生活への影響が大きいことが明らかとなりました。また、マネジメント法に取り組んでいるものの、息切れの緩和に役立つと感じていた人は25%に満たない状況であり、効果的なマネジメント法ができていないことが“息切れを軽くする日常生活動作の工夫”というニーズの一因と考えられました。さらに、「いろいろなことに相談にのっていただけたら精神的にも楽だったと思う」などの精神的支援に対するニーズも明らかとなりました。

これらの結果を踏まえ、第2段階として、息切れのマネジメント支援に関し、看護師がどのようなことを実践しているのかを明らかにするとともに、患者の症状体験を聴くことを大切にしている症状マネジメントの統合的アプローチモデル(Larsonら,1999)を基盤とした息切れマネジメント支援プログラムを作成し、慢性呼吸器疾患看護認定看護師、訪問看護認定看護師に教育的に提供し、評価を行いました。その結果を踏まえ、第3段階として、「慢性呼吸器疾患患者に対する息切れマネジメント支援教育プログラムの有効性の検証:無作為化比較試験」という研究に取り組んでいます。この研究は先行研究での課題を踏まえた息切れマネジメント支援教育プログラムの精錬を行い、一般看護師の方へ教育プログラムを提供し教育評価を行うというものです。