私たちのプロジェクトは、令和4年度がん対策推進総合研究事業(一次公募)に選定された「がん研究に患者・市民参画を実現するための患者・市民に対する教育カリキュラム・プログラムの開発に関する研究」という3年計画の開発研究です。
研究者一覧
(所属は令和4年4月時点)
研究代表者:
有賀 悦子(帝京大学医学部緩和医療学講座)
研究分担者:
江口 英利(大阪大学大学院医学系研究科・消化器外科学1)
勝俣 範之(日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科)
三森 功士(九州大学病院)
大滝 純司(東京医科大学医学教育学分野)
渡邊 清高(帝京大学医学部内科学講座腫瘍内科)
片山 佳代子(群馬大学情報学部)
片野田 耕太(国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策研究所)
桜井 なおみ(キャンサー・ソリューションズ株式会社)
研究協力者:
樋口麻衣子(富山AYA世代がん患者会Colors)
眞島 喜幸(パンキャンジャパン)
佐々木 治一郎(北里大学学医学部附属新世紀医療開発センター)
西森 久和(岡山大学病院血液・腫瘍内科)
山口 拓洋(東北大学大学院医学統計学分野)
カリキュラムを例えば、A、B、C・・・と表現するならば、次のようなイメージで受講を修了することができるようになります。
カリキュラムの内容についてはこちらから確認できます。
今、カリキュラム案を作成し、アンケート調査などを実施し、改定を繰り返し、最終的に実効性があるものを作り上げる作業をしています。
この研修には二つあります。
・基礎研修プログラム:
用語集、Webラーニング(繰り返し自己学習ができる)
・専門研修プログラム:
日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会、日本癌学会の患者支援プログラムに協力頂き、カリキュラムを使ったプログラムを実施し、カリキュラムに漏れた項目がないか、難易度は適切かなど検証していきます。
この開発研究によって患者・市民参画教育カリキュラムを策定すると期待されることには、次のようなことがあります。
- 患者・市民らが、受講コード管理によって自己学習目標を立てながら、体系的に研修を受けることができ、がん研究に立案段階から参画できる能力(コンピテンシー)を修得することができる。
- 教育カリキュラムを策定することで、多くの患者・市民参画の研修を実施する団体(学会など)において、どのような研修プログラムを設定すれば患者・市民にとって良い効果をもたらすか、指標になる。
- 教育カリキュラムの到達するレベルと獲得する能力(コンピテンシー)を評価することにより、患者・市民に対するがん研究参画のための教育内容、効果的な方法を明らかにすることができる。
- 研究に立案段階から参画できる患者・市民が増えることで、がん研究者がリクルートしやすくなる。
- 模擬トレーニングなどのプログラムにより患者・市民はより実践的な能力を得ることが期待され、がん研究者との円滑な共働関係を形成することができる。
- がん研究に患者・市民の声が反映されることで、患者視点のアウトカムの提案や患者のリクルートの適正化などが可能となり、広く医療の質や社会の福祉の向上に寄与する。
皆さんと共に、患者・市民参画を学ぶ環境を作っていきたいと思います。
どうぞ、仲間になってください。
そして、本サイトを活用していってください。
市民、患者の目線を大切にする日本のがん医療を応援していきましょう。