成果を見せる
15/21 15.ステップ7 公表の準備・公表 アウトカムを見せる

【テロップ】
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【ノート】
ステップ7は、公表の準備と公表です。 ここからの4枚のスライドは、ワーキングチームより、地区組織のメンバーに、今回の評価結果の概要を見てもらうべく、活動の成果について、評価して見せる4つの枠組みに分けて作成した資料です。 見せる対象と、見せる目的によって、どのような資料、どのような媒体を準備すればよいかが異なりますので、これらはあくまでも参考までにご覧ください。 また、いわゆるプレゼンテーション技術や統計処理については、ここでは触れません。関連書籍も多く出ていますのでそちらをご覧ください。 まず、このスライドは 「アウトカム評価」の結果を見せる資料になります。 子育ての孤立化防止という活動の目的の評価は、子育て中の親子を対象に「子育てに孤立感を感じているか」について調査した市の統計の2010年と2015年を比較しました。 結果を示したグラフから、2010年より2015年の方が、孤立感を「全く感じない」「あまり感じない」の割合が増えており、「すこし感じる」「とても感じる」が減っていることが分かります。 この結果は、X地区も含むV市全体で、この5年の間に、子育てに孤立する親子が減っている可能性を示唆するものです。 次に 子育てサロンの参加者同士が交流して育児仲間ができるという目標(1)の評価は、乳児健診と1歳半健診の問診票にある「育児仲間がいますか」という問いへの回答を、子育てサロンに参加したことがある群とない群で比較しました。 その結果は、グラフに示したように、乳児健診と1歳半健診のいずれにおいても、子育てサロン参加群の割合が非参加群より非常に多い結果でした。 この結果は、子育てサロンに参加することによって、育児仲間ができて、交流が広がっている可能性を示唆しています。 そして 子育てサロンに参加することによって参加者と地域住民のつながりが強くなるという目標(2)についての評価は、2016年の新規参加者を対象に、初回参加時と、およそ1年後の近所づきあいの程度を比較しました。 その結果、1年間では、近所との深い付き合いにはほとんど変化がみられないものの、日常的に立ち話をするという割合が10ポイント近く増えており、地域住民とのつながりが徐々にできつつあることを示唆しています。 今後経年的な推移を見ていくことによって、子育てサロンの参加者と地域住民とのつながりが強まったかどうかが見えてくることでしょう。