必要性を見せる
25/27 25.予算を投じる事業の必要性を意思決定者に見せるロジックモデルの例
【テロップ】
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【ノート】
自治体において新規事業の予算化が厳しい中、これを実現するには、上司や首長、議会への説明が求められます。 そこでヒマワリ保健師らは、起案した新規事業を創設する意思決定が確実に導かれるように戦略を練りました。 そのポイントは、意思決定者にいかに効果的にプレゼンテーションするかです。 そして作成したのがこの資料、ロジックモデルです。 この資料は、ロジックモデルやロジックツリーの理論と、ヘルスプロモーションの評価における成果につながる5つのステップを参考に、図式化したものです。 活動の必要性を見せる思考過程を、高い説明力でシンプルに見せようとしたロジックの枠組みの例です。 まず、意思決定を求める新規事業名を示し、それを必要とする状況、つまり、望ましい姿とギャップのある現状の健康課題を示し、そのリスクファクターと背景要因を整理したうえで、それらと対応する目標とアクションプランを述べます。そして、それが実施されることで生じる住民や自治体のメリットを強調し、ゆえに意思決定をと訴える流れです。 もちろん、このロジックモデルの資料があればプレゼンがうまくいくというわけではなく、聴き手に応じた言葉の表現やパフォーマンスなど、組み合わせて用いる技術は多様です。ここでは、それらをお示しできませんが、ワークシートに記載した文献などを参考に、あなたなりに学習を進めてください。 情報収集からアセスメント、そして健康課題を明確にして、その解決・改善のために計画を立てていくプロセスは地域診断にほかなりません。 「活動の必要性を見せる技術」は、その過程において、「解決・改善すべき事象を、責任を持って可視化し、根拠に基づいて説明する技術」です。 この演習では、「予算を投じる事業の必要性を、意思決定者に見せる」場面を学びました。 ぜひ、これからのあなたの活動に活かしてください。