必要性を見せる
23/27 23.健康課題と背景要因を価値・資源・エビデンスで見せる ➡ 求める意思決定への戦略へ

【テロップ】
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【ノート】
ヒマワリ保健師は、こうして多角的に集められた、価値と資源とエビデンスを見せる情報を、求める意思決定を導く戦略を検討するために、一枚の用紙に一元的に整理しました。 Z市のがん対策において、優先度の高い健康課題は乳がん死亡者が増加していること。それは全国に比べ、増加のスピードが速い可能性があり、若い世代の死亡割合が全国より高いことも、早急な活動の必要性を裏付けるものでした。 乳がん死亡を増加させている最大のリスクファクターは、検診受診率の低さ、とりわけ、視触診だけでなく、早期発見を可能にするマンモグラフィー併用の割合が低いことでした。 ヒマワリ保健師が見せた背景要因は、価値と資源とエビデンスのプラスの面、マイナスの面が多様に含まれていました。 それらは、計画から施策の展開に関わる内容、住民の受診行動に関わる内容、検診費用に関わる内容、検診体制に関わる内容に 大きく分類できました。 これをもとに、ヒマワリ保健師は、公費を投じて立ち上げる新規事業の起案に取り掛かりました。まず、どのような新規事業や活動が必要で、どんな展開が可能であるかの方向性を検討し、望ましい姿と目標、アクションプランを考えていきました。 予算案と見込まれる費用効果についても検討しました。 これらはいずれも、新規事業の必要性を見せ、意思決定を導くために価値を高める方向へ、実現可能な方向へ、解決可能な方向へと検討されたものです。