必要性を見せる
21/27 21.活動の必要性を見せる技術演習【資源・エビデンスを見せる】
【テロップ】
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【ノート】
引き続きヒマワリ保健師は、外的資源である乳がん検診実施機関の要因を探りました。 これについては、検診実施機関との会合で聴取した内容と、現行の検診体制について保健師間で振り返り、意見交換した結果から、次の要因があがりました。 プラス要因としては、Z市内にある乳がん検診実施機関は6ヶ所であり、人口割りでは県内の他市よりも多い機関数であることが分かりました。 しかし、視触診とマンモグラフィーを併用して実施している機関は6か所のうち市内中心部の2ヶ所しかなく、郊外に住む者や市内中心部で働いていない者にとっては、受診が不便である実態がありました。マンモグラフィーのない近所の検診実施機関で視触診検査を受けた場合、わざわざマンモグラフィーを別の日に別の医療機関に行って受けるということはほとんどないという実態でした。 視触診のみを実施する医療機関においても、受診者にマンモグラフィーも受診するよう薦めるということはないという背景もわかりました。 さらに女性を対象とする乳がん検診において、受診者は、女性の医師と女性の放射線技師を望む声が多いものの、Z市には数名と少ない実態も分かりました。 また、検診実施機関は必ずしも乳がんの専門病院ではなく、エビデンスに基づく技術的な精度管理が十分なされているかどうかについては、確かな情報がない状態でした。