設立趣旨・目的

臨床応用を目指した三次元臓器造形研究会の設立趣旨

近年、CTやMRI等から得られた画像情報をもとにRP装置で製作し、手術前の病態評価/手術シミュレーション/手術後の結果評価などに使用する手術用医療モデルが求められています。しかしながら、臨床的ニーズと技術シードが乖離しており、医療現場に十分に普及していません。そこで、医療の立場から見た手術用医療モデル及びRP技術の臨床応用面での開発が課題となっています。

我々は、こうした社会的要請と臨床応用への期待に応えるべく、臨床成績向上を目的とした手術用医療モデル技術の発展、臨床的ニーズを満たすRP装置及びソフトウェアの開発を活性化させ、また、患者の費用負担の軽減を実現させるために病院から先進医療制度の認定申請手続きを積極的に行なうことが必要だと考えます。

そのためには、アカデミアのみならず、三次元造形に関与する行政、企業、NGO等の専門家が集まり意見交換できるよう、新しいコミュニケーションの場を作ることは緊急かつ意義深い課題だと考えます。将来的にはこの技術をさらに発展させて、RP装置で人工臓器そのものを作り出す技術へとつなげて行く予定です。

このような趣旨に基づき、三次元臓器造形技術の医療応用に関して病院内でのニーズを掘り起こすとともに、技術的シーズの更なる改良と発展が可能になると考え、臨床応用を目指した三次元臓器造形研究会を発足致しました。

臨床応用を目指した三次元臓器造形研究会の目的

アカデミア側のメンバーと産業界側のメンバーが集まり意見交換し、前者は三次元臓器造形に対する 臨床的ニーズを指摘し、後者は三次元臓器造形に関する技術的シーズを明らかにすることで、両者の理想 的なマッチングを行ない、RP技術の医療応用への普及させることを目的とします。

臨床応用を目指した
三次元臓器造形研究会

事務局長  鄭  雄一