プレイ・ナイスリー(Play Nicely)はバンダービルト大学医療センターのゼス・スカラー医師により開発された体罰防止プログラムです。
体罰に代わるしつけ上の選択肢について、「幼い我が子が別の子どもを叩いていたのを見た場合」を親に想定してもらい、スマホやPCで閲覧してもらうマルチメディア・プログラムです。
選択肢として20通りの方法が提示され、各々の選択肢をクリックすると、
「素晴らしい選択です」
「他の方法で効果がなければ良い選択です」
「他に良い選択があるでしょう」
といったフィードバックが表示され、
1-2分間のナレーションとともに、概説が示されます。
マルチメディア・プログラムの内容を書き起こしたハンドブック(Play Nicely: Healthy Discipline Handbook)も用意されています。
我々は、バンダービルト大学と版権交渉を行い、まずはハンドブックの翻訳の版権取得を優先して行うこととし、版権許諾待ちの状態にあります。
商用利用は認められていませんが、研究用として同ハンドブックを製本印刷予定であり、希望者には研究用に貸与することも可能です。
版権取得後には、その旨をこのページでお伝えします。貸与希望の方がいらっしゃいましたら、事務局までお問い合わせください。
プレイ・ナイスリー・プログラムの特徴は、導入だけであれば、忙しい外来診療の場で、 最低1分あれば導入が可能な点にあります。
プレイ・ナイスリー・プログラムの効果については、いくつかのRCT(ランダム化比較対 象試験)が行われ、親の体罰使用を低減すること、ならびに医療者の体罰容認割合を低 下させたことが示されています。