マクロファージによる心臓の電気刺激伝導制御
心臓突然死は循環器領域の重大な未解決問題です。心臓にはマクロファージが常在しています。今回、心臓マクロファージが心筋細胞の間の電気刺激の伝導を維持していることを初めて明らかにしました。心筋細胞の間はギャップジャンクションという細胞間を接続する分子の複合体で電気的につながっています。心臓マクロファージはAmphiregulinというメディエータを分泌し、ギャップジャンクションを構成するコネクシン43分子の移動を制御し、心筋細胞間の電気的な接続を制御することを見出しました。マクロファージやAmphiregulinは重症不整脈、心臓突然死予防の治療標的となる可能性があります。
