保護者の方達とどう付き合っていけば良いですか?

保護者の方達は、私達がお子さんをどう診ているかをよく観察されています。具合が悪いなどの理由で心配な中、預けていただいているのですから、当然のことです。プロの目でお子さんをしっかり診ることが仕事ですし、保護者方達もそれを望んでおられます。お子さんと向き合うことが、信頼関係の基本です。
また、症状があるのはお子さんなので、自分が病気である時以上に保護者の方達は様々な不安をお持ちです。丁寧な病状の説明はもちろんですが、しっかり話を聞いてあげましょう。外来の限られた時間の中ではありますが、できるだけお話ができるよう「何か他に聞きたいことはありませんか?」という姿勢でいることが大切です。

勤務時間はどうなっていますか?

基本的に主治医制なので患者さんの状態によって勤務時間は異なります。ただ、チーム医療を行っているのでお互いに配慮し、支え合いながら仕事を行っています。

働きながら子育てはできますか?

近年、女性医師はとても増え、子育てしながら働く女性医師は多いです。
当院の場合、院内にも託児所や保育園があり、サポート制度は整っています。
また、お母さん側だけでなく、お父さん側も行事などの時は休んだり出来るように、助け合うようにしています。

研修中、どんな病院をまわることができますか?

県内外を問わず、様々な病院に行くことが可能です。
熊本の小児医療は地域や施設間の連携を重視し、小児科の様々な分野を幅広くカバーするため、それぞれの施設が協力し診療を行っています。救急医療や一般小児科診療、小児集中治療など、小児科医として多くの経験を積むことが可能です。

連携・関連施設の詳細については、「専門研修のページ」をご覧ください。

他大学や施設との交流はありますか?

小児科は身体の部位や器官などではなく、「子ども」という大きな括りの中でさらに専門が別れる分野ですので、小児科医のスタートは皆同じところにあります。そういった理由から、病院が違っても皆顔見知りであることも多く、交流も相談も非常にしやすい環境です。

因みに九州の小児科での野球大会も開催されております。

入局員はどのくらいいますか?

2021年は9人の先生が入局いたしました。
年によって違いはありますが、ここ数年の平均だと毎年7人程が入局されます。

職場の雰囲気を教えてください

男女年齢関係なく仲が良く、楽しく話しやすい雰囲気です。
何より小児科医は、いつも子どもたちの無邪気さや明るさを貰いながら仕事をしています。自然と笑顔がこぼれるような、そんな環境です。

また飲み会などの交流もありますが、飲めない人も、飲みたくても飲めない人も、無理なく自由に参加できます。特に小児科は女性医師も多く、華やかです。

サブスペシャリティ(専門領域)は持ったほうが良いですか? 

現在の医療は専門性がとても高くなっており、サブスペシャリティの必要性は高いです。
しかしながら、まず小児科医として求められるのは、様々な分野を横断した広い視野で医療に挑む「ジェネラリスト」としての医師です。
熊本大学小児科では、ベーシックセミナーコースを開催し、様々な分野の先輩小児科医師から話を聞き、若手の先生が幅広い知識を得るためのセミナーを開催しています。熊本大学小児科は多角的な学習の機会を設け、ジェネラリストの若手育成に力を入れております。

人事はどのように決まりますか?

一年に一度医師ごとの希望を元に、人事が検討されます。毎年二月に最終的な全体会議で決定し、四月に異動します。
家庭の私的な事情も配慮されます。特に若い先生は、長く同じ病院にいるよりは、いろんな施設をまわることを勧めています。それは様々な症例を診るためであり、経験や専門性の育成も考慮しています。

小児科医としてのやりがいは?

医療は、病気を診断し、できるだけ健康な状態へ戻すことが目的であることが多いですが、小児科の患者であるお子さんは、そこからさらに“成長”していきます。 成長して社会へ羽ばたく子どもたちを見られるのは、小児科ならではの喜びではないでしょうか。
中には患者だった方の結婚式に呼ばれた先生もいます。

また、子ども好きであれば、毎日子どもと接することができるのはやはり楽しいです。子どもの笑顔と元気に動き回る姿を見て、こちらも楽しく笑顔になったとき、 小児科医としてのやりがいや使命を感じる機会は多いと思います。