緊急事態宣言 と80%スリムな生活

state-of-emergency 非常事態宣言

東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡では、生命と健康を守るため、 緊急事態宣言 が出されました。これら7つの都市の方も、そうでない方も、日本で初めての宣言にこころが揺れているのではないでしょうか。

今回もまず大切なポイントをお伝えします。

私たちひとりひとりが、人と人との接触を,今までよりも80%減らすことで、自分自身の、そして周りにいる大切なひとたちの生命を守ることができます。

では、どうしたら人との接触を80%ダイエットできるのでしょうか?

昨日、一昨日のことを思い出してください。

あなたは一緒に住んでいる人以外の何人の人と、直接会ってお話しましたか?書き出してみましょう。

20人 なら 4人 までに接触ダイエットします。

10人 なら 2人 までに接触ダイエットします。

5人 なら… 1人

なんて、過酷な接触ダイエットなのでしょう。ですが、これほどの接触ダイエットをしなくては、新型コロナウイルスで今の日本の医療では受け入れきれない程の人が感染し、具合が悪くなってしまうのです。

昨日は5人と直接お話をしたというあなたは、すでにダイエットに成功していると言えるかもしれません。0人にするのは現実的ではないので、1人か2人に更にスリムになることを目指しましょう。

そんな接触ダイエットなんてむりむり!と思うかもしれません。

ですが、私たちには、

電話

があります。

ソーシャルネットワークサービス

があります。

離れていても、大切な人とお話をしたり、顔を見たりすることができるテクノロジーがあるのです。これらのテクノロジーがなくても、窓越しであれば安全です。このような接触はダイエットしなくて良いのです。

先ほど書きだした何人の人と、工夫をしたらつながっていられそうでしょうか?

明日はこの何人の人と、遠くにいながら、距離を保ちながら、お話しましょうか?こんな計画を立てるのはわくわくしませんか?

気を付けてもらいたいのは、この80%ダイエットでは、

今住んでいる都道府県から出たり、実家に帰省することもダイエット(減らさなければいけない)内容に含まれています。

自宅勤務や休校で自由になる時間が増えました。こんな時に、家族が心配で駆けつけたくなったり、一緒にいたいと思うのは自然な気持ちです。

ただ、今は、移動することが、あなた自身と大切な人の命を脅かします。

ひとりひとり、別の場所にいることが、お互いの命を守るのです。
別々の場所にいられるあなたは、とても強く、そして社会を守っているあなたなのです。


この80%接触ダイエットに含まれないことがあります。

あなたの生活にとって、「どうしてもしなくてはいけない事」は、ダイエットする必要はありません。では、あなたの生活にとって「どうしてもしなくてはいけない事」は、どのようなことでしょう?

  • 食料品を買いに行く
  • トイレットペーパーや洗剤など生きていくのに必要な生活用品を買いに行く
  • 通院する
  • お金を銀行からおろす

などでしょうか。これらの事柄は続けて良いのです。

その上、からだとこころの健康のために運動をするために外に出ることは、今のところ制限されていません。

日本よりも外出の制限が厳しいフランスでは、1日に自宅から1km圏内で1時間以内の外出が認められています。これを使って、あなたの1時間のお出かけの計画をたててみましょう。1時間あったら、どんな外出ができそうでしょうか?

・桜や春の野花を見にウォーキングがてら、行きと帰りで別の道を通って帰ってくる
・自宅近くの公園まで軽いジョギング
・朝、公園が空いている時間帯に家族で出かけて、子どもと遊ぶ

この時に、自分のまわりに2メートルのスペースを持つことが大切です。

2メートルがイメージわかないですか?
分かりやすいイラストがあります。これです。

WWF ジャパン より

他にもオサガメ、若いオスのホッキョクグマ、キングペンギン2羽のバージョンもあります。

次に外に行く時は、両脇にパンダをお供に連れているイメージを持って、誰かとお話をする時もパンダを挟んでお話をしましょう。近づくと温厚なパンダが歯をむきます。なぜなら、その先には新型コロナウイルスが待ち受けているかもしれないからです。

わたしたち、ひとりひとりが守れること・できることがあります。

80%接触ダイエット

ダイエットに該当しない生きるための外出と、健康のための1時間のお出かけ

お出かけの時のお供のパンダ 🐼

自分と大切なひとを守るために。
この非日常をともに生きましょう。


今回の記事は、東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野客員研究員の関屋裕希さんにサポートをして頂きました。関屋さんは臨床心理士として、産業精神保健の専門家として活躍されている方です。

https://www.sekiyayuki.com/

参考:

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