巨大地震に備えるために知っておきたい「スフィア基準」

世界には、地震や災害、紛争などで困難な状況にある人々を支援するための国際的な基準があります。それが「スフィア基準」です。YouTube動画「Sphere Champions Leading Local Change with Global Standards」では、このスフィア基準について、世界の専門家たちが具体的に話し合っています。

動画では、日本からのメッセージも紹介されています。日本は2011年の東日本大震災を経験しており、将来起こると予想されている南海トラフ地震のような大規模な災害への準備が必要だと強調しています。

大きな災害が起こった場合、まず日本国内で対応しますが、被害があまりにも大きいと外国からの支援が必要になることもあります。その時に役立つのが、国際的に共有されている「スフィア基準」を理解しておくことです。

日本がこの基準を知らない場合、外国からの支援があったとしても、災害の影響を受けた人々を適切に助けるのが難しくなってしまいます。スフィア基準は、困難な状況にある人々の権利や尊厳を守り、必要な支援を正しく提供する方法がまとめられているからです。

スフィア基準は単なるルールではありません。「災害や紛争の影響を受けた人々の尊厳を守る」という重要な理念に基づいています。世界各地の災害現場では、この基準が支援活動の道しるべとなり、質の高い援助が行われています。

また、スフィア基準は実際の支援現場での経験を活かし、常に改善されています。世界の状況が変わり続ける中、新しい問題にも対応できるよう定期的に見直されています。

この動画を視聴して、「スフィア基準」を理解することで、日本の皆さんが将来の災害に備えることの大切さを改めて考えるきっかけになれば幸いです。ぜひご覧ください。

動画の内容:

「Sphere基準」(スフィア基準)は1998年に始まりました。当時から25年が経ち、世界は大きく変化しました。だからこそ、今この基準がとても必要です。

Sphere基準の目的は、人道支援(災害や紛争などで困っている人への支援活動)の質を高め、支援する側の責任を明確にし、支援を受ける人々の尊厳を守ることにあります。これは毎年、毎日増え続ける複雑な危機において、ますます重要になっています。

私たちはただ「支援を提供する」だけでなく、「最低限の質を満たした支援」を提供することを目指しています。もし基準を守ることをあきらめれば、それは尊厳を守ることをあきらめることになるからです。

Sphere基準とIFRC(赤十字・赤新月社国際連盟)

IFRCは世界191の国・地域の赤十字社・赤新月社で構成されています。Sphere基準は、各地で異なる能力を持つこれらの組織が、世界中どこでも一定の質で人道支援を行えるよう導く重要な指針となっています。また、Sphere基準は、支援活動だけでなく、政策的な発言や主張を行う際の強力なツールにもなります。

各国の具体的取り組み

  • フィリピンでは、自然災害や人為的災害(紛争など)に対する緊急支援に広く使われています。
  • パキスタンでは、政府や学術機関と協力して能力向上を支援しています。
  • バングラデシュでは、Sphere基準を共有し、災害時の支援品質を高めています。
  • モルドバでは、ウクライナ難民危機対応において、特に食糧安全保障分野でSphere基準が重要な役割を果たしました。
  • 日本では、将来起こると予測される南海トラフ地震(東日本大震災の100倍規模と想定)への備えとして、国際的な支援を効果的に受け入れ、災害の影響を受けた人びとの尊厳を守るためにSphere基準を知り、活用する必要性が強調されています。

Sphere基準の重要な価値

  • 人々の尊厳
  • 学び(能力向上)
  • 包摂(誰も取り残さない)

Sphere基準の課題と将来

人道危機はますます複雑化しています。多くの災害や紛争が重なって起きる時代において、地域の人々の声を取り入れ、地域の事情に柔軟に基準を適用することが重要です。

ただし、基準を複雑にしすぎると活用が難しくなるため、シンプルで使いやすく保つことも重要です。

Sphere基準の今後と希望

今後、人道支援活動はより難しくなる可能性がありますが、世界中の経験を共有し、協力して対応力を高めることで乗り越えられるでしょう。地域の人々と協力し、その意見や要望を取り入れ、透明性と責任を果たすことで、コミュニティの信頼を得られます。

将来的には、世界が平和になり、人道支援が不要になることが理想です。そのためにも、今後も希望を持ち、Sphere基準を活用しながら人道支援を次の世代に引き継いでいきます。

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