新型コロナウイルス と子どものこころについて、そのサポートの仕方についてお話します。ウイルスは目に見えないので、大人の私たちでも不安になりますから、子どもが不安になっても当然のことと言えます。
大人はその不安を解消するために、行動したり発言することができます。トイレットロールの買い占めもその1つと言えるでしょう。ですが、子どもは行動する力も、お金も持っていません。それどころか、言葉にして誰かに伝えることも難しい子たちが大勢います。新型コロナウイルスと共に生きる社会への、子どもたちによく見られる反応と行動の動画をご紹介します。
お腹や頭が痛いと言ったり、眠れないのでいつまでも起きていたり、ごはんを食べる量が減ったり、その分お菓子を食べる量が増えたりするかもしれません。
いつもよりも、たくさん泣く子もいます。大人から離れない、抱っこしててもらったり、手をつないでいないと落ち着かない子もいます。
遊んでいるときに、ばい菌ごっこをしたりして、新型コロナウイルスについて身の回りの社会で起きていることを再現したりします。
こんなことされたら、ただでさえ今の状況がストレスフルなのに、イライラしちゃう!と思う、あなた、お父さんお母さん、保育園の先生、学校の先生、学童の先生、お気持ちはよく分かります。ですが、知っておいてください。このような反応や行動は、子どもなりの新型コロナウイルスで揺れる社会と家庭への反応なのです。
1. まずは、「がまんしなさい」と言うのではなく、「わたしが一緒にいるからだいじょうぶ」と伝えてください。
2. 正しい手洗い、規則正しい生活を一緒にして、子ども自身が自分を守れることを伝えましょう。そのためには、まず大人のあなたが手洗いと規則正しい生活ができないといけませんね。
3. 上にあげたような行動が見られても、心配しすぎないでください。大人の不安は子どもにも伝わります。大人のあなたがまず、心を落ち着けてください。
4. ばい菌ごっこをしていても、「しちゃだめ」と言えば余計に子どもたちはするでしょう。そのばい菌をどうしたら安全なのかを、一緒に考える時間にしてみてください。差別をしない大切さを伝える、またとないチャンスでもあります。
この動画は、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが作成しました。この国際NGOは子どもの保護の活動に長い歴史を持つ団体です。そして、スフィア基準が公式に認める基準の1つ、「人道行動における子どもの保護の最低基準」の日本語訳を提供しているNGOでもあります。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン のこちらのページには、子どもと親や養育者、地域の人たちが、心身ともに良い状態で過ごすために役に立つポイントがPDF資料でまとめてあります。あわせてご参照ください。
この動画は3部作です。第2弾、第3弾はこちらからご覧ください。
こころのケアについて、より詳しく知りたい方はこちらのページをご参照ください。