2006年3月号 / 2006年5月号 / 最新号

こだまの世界

2006年4月号

Universe at play inside your DNA
You're a billion years old today.

---George Harrison, `Rising Sun'

[共和主義者の]ジェファソンは「私たちの支配者は腐敗し、私たちの民は 無関心になる」のではないかと恐れた。もし人々が「金を作ることにかまけて」 われを忘れるようになったら、共和国の未来は暗い。 専制政治が訪れるのもそう遠くはない。(中略)
自分の好むことは何をしてもよい、たとえばひたすら金もうけに 励むのも結構、というような形式的自由の概念は、ウィンスロップにとってと同様、 ジェファソンにとっても好みに合わないものだった。両者いずれにとっても、 形式的自由はたしかに重要なものだったが、自由がそのほんとうの意味を もちうるのはある特定の生活形態をもったある特定の種類の社会においてなのである。 それが欠けている場合、自由は速やかに自らを破壊し、専制政治をもたらすことに なるだろう。そうジェファソンは見ていた。

---ロバート・N・ベラー他『心の習慣』

現在はもっぱら欧米の新思想にだけ没頭して、 東洋二千年の道徳学を忘れ去っている。 青年諸君は深くこの点に留意し、新しい学問を学んでも 古い知識も忘れず、故きを温ねても進取の気性を失わず、 古いもののよさを新発見してほしい。

---渋沢栄一『「論語」の読み方』

医術が身体の病気を追い払わなければ、何の役にも立たないように、 そのように哲学も、もし霊魂の悩みを追い払わないならば、 何の役にも立たない。

---エピクロス


主な話題


01/Apr/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼すぎ

お昼に起きる。ひさしぶりに部屋の掃除。

昼下がり

散髪。短くなる。

順番を待っているときに新聞を読みながら、 前原代表がなぜ失敗したのかについて考える。 肌の皺や白髪の数とともに経験も増えていくことを考えれば、 若いことは必ずしもよいことではない。 若いときは自覚的に慎重になり老人の言うことを聞き、 老人になったら慎重になりすぎないように気をつけ、 若者の言うことに耳を傾けるようにしよう。

今日は少し暖かい。

某海鮮丼屋で遅い昼食を取ってから研究室へ。 しばらくベンタムの勉強をする。

夕方、明日ロンドンに戻る某氏と一緒に根津に行き、 たまたま見かけた中華料理屋に入ってみる。 それなりにおいしい店だった。 二人で青島ビールを一本と、 こどもびいるを一本飲む。

それから大学に戻ってきて、プール。食後にプールというのもあれだが、 かまわずバタバタバタとキックの練習。 力の抜きかげんがわかってきたのか、 500メートルぐらい連続でできるようになってきた。 とはいえ、まだまだ修業が必要。 とくに、スピードを上げる練習と、腕との連携の練習をすること。

夜中

マンガ喫茶に行きたい欲求を抑えて帰宅。 某氏に借りっぱなしになっていた ボブ・ディランのNo Direction Homeをようやく見始める。

メモ。どんなに退屈な人生でも、 早送りして見ればそれなりにおもしろく見ることができる。 逆に、マーチン・ルーサー・キングJrの生涯も、 ある程度早送りしなければ見る方は退屈するだろう。

真夜中

まだボブ・ディラン見てる。

そうか、フォーク・シンガーは「赤狩り」の対象になったのか。 「共産主義者の見わけ方」というパンフレットには、 「ギターを弾いていること」という項目があったそうだ。 人種間の平等を求める市民権運動は、 資本主義を廃して経済的平等を求める共産主義と 混同される可能性があったわけだ。

そうか、ニューポートフォークフェスティバルは ウッドストックのようなものだったのか。 あ、アマゾンのレビューにはまさにそう書いてあるな。

メモ。「トーチを次世代に引き継ぐ」。 オレは何を受け取って、何を引き継ぐのか。

メモ。「ディランはフォークをやめて商業主義に走った」。 「ディランはフォークを裏切った」。オレは?

ようやく見終わった。ディランはあんまり愛すべき人物ではない気がするが、 `Like A Rolling Stone'が生まれた前後の様子がよくわかった。 見応えがある作品。 また、ディラン・バッシングについてはいろいろ考えさせられることあり。 ビートルズを出さなかったのはなんでなんだろう? それにしても、 No Direction Homeというタイトルも、 Don't Look Backというタイトルも、 意味が深くてかっこいい。B+

真夜中2

「ちょっとたとえ話をしてみたいんですが、もしですよ、 もし倫理学における思想史的研究をフォーク音楽に喩えるとすると、 メタ倫理学や生命倫理学はどういうことになりますかね」

「う〜ん、 メタ倫理学はプログレかヘビメタあたりなんじゃないか。男しかやってないし」

「ハードコアパンクとかそんなのかもしれませんね。 じゃあ、生命倫理学は」

「生命倫理学はロックだろう、やっぱり」

「ちょっと身内びいきなんじゃないですか。 では、環境倫理学はどうですか」

「ワールドミュージックだろう。よくわからんけど」

「あれ、この話、前にもやりましたっけ」

「覚えてないな。なにしろもうそろそろ10年目だからな」

今日のニュース


02/Apr/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

昼下がり

お昼すぎまで寝てしまう。ひさしぶりに休日らしい休日。

夕暮れ

本三の喫茶店でひさしぶりに(一月前の)Guardian Weeklyを読みながらいろいろ考える。 ちょっと時間ができて立ち止まると、 これから何をすべきなんだろうかという問いに取り憑かれる。 まあ、少なくともあと二年は今の調子で生きて、 その後のことはもう少ししてから考えよう。

ちょっと今年の抱負を振り返ってみる。

  1. 某ユニットのために尽力する(one for all, all for oneの精神で)。
    ---かなりがんばってる。
  2. D論を本にして出す。
    ---ちょっとずつ進行中。
  3. 功利主義的思考をさらに身に付ける。
    ---達成したと言えるための基準があんまり明確ではないが、 ぼちぼち進歩している。
  4. 将来を予見する能力を身に付ける(五ヶ年計画)。
    ---今いち。基準も明確ではない。
  5. 雑用は原則として断る(ノーと言える研究者になろう)。
    ---これも一進一退という感じ。
  6. 毎日10時に出勤する。
    ---かなり達成度が高い。
  7. 家計簿を毎月黒字にする。
    ---これまでのところまったく達成できていない。

今年はもう論文を書く予定はないが(テキストと本に専念するため)、 日本倫理学会と日本生命倫理学会では発表しよう。あ、いや、 そういえばシンガー本に協力する約束をしていたか。 あと、事典類が何点か。 今年はこれ以上仕事を引き受けないように気をつけること。

夕方、外に出ると雨が強くなる。某ドラッグストアで買物をしてから一旦帰宅。

真夜中

夜、研究室に来ていた某氏と一緒に、 雨の中歩いて上野に行き、 某中華料理屋で食事。プレミアム青島ビール2瓶。いろいろ相談。

店を出ると雨が上がっていたので、 上野公園から東京芸術大学のあたりを通って根津に行き、 本郷通りで某氏と別れて帰宅。

今日のニュース


03/Apr/2006 (Monday/lundi/Montag)

起きる。昨夜は夜更しして『心の習慣』を読んでいたが、 前日によく寝ていたせいか、わりと楽に起きられた。

朝2

定時出勤。春はおかしい人が多くなるのもよくわかるぐらい、良い天気。

お昼すぎ

午前中は雑用と歯医者。定期検診。きれいにしてもらう。

メモ。歯は一応毎日磨いているが、やっぱり汚れる。 同じように、部屋も汚れるからときどき大掃除が必要になる。 さて、心はどうか。 心もときどき大掃除をしないと病んでしまうんだろうか。 しかし、心の大掃除とは何か。

「それはカテゴリーミステイクですね」

「やかましっ」

お昼は新同僚の某氏と某定食屋で。半分凍った刺身定食を食べる。

真夜中

昼下がり、某翻訳が増刷だというので、 誤字脱字のチェックをする。 約4年前にやった翻訳を読み返す。 それにしても、大学院では翻訳ばかりやっていた気がする。 もちろんそれが勉強にもなったわけだが、 オレ自身はもう十分に鍛えてもらったので、 これからは翻訳は極力自分一人でやり、 人と一緒にやるのは学生を鍛えるときだけにしようと思う。

夕方、某面接。社会勉強になる。

夜、プールで泳ぐ。キックで500m、プルで500m。 キックはトップスピードのときは隣でゆっくり泳いでいるクロールと 同じ速度ぐらいで泳げるようになった。しかし、まだまだ。 あと一月はキックの修業しよう。

そのあと、同僚の某氏らと夕食を食べながらいろいろ相談。 おいしいエビフライとワインとピザ。 いろいろ話をしていると、「火星人! 火星人!」と指を差して糾弾される。 いかん、もうちょっとうまく人間のふりをしなければ。

(冗談ですので通報しないでください)

今日のニュース


04/Apr/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

定時出勤。ちょっと寝不足気味。

夕方

朝、新聞。お昼、ランチョン・セミナー。生体ドナー関連。

お昼すぎからしばらく功利主義の勉強。 規則と行為の違いの説明は難しい。

昼下がり、某ミーティング。夏の話、ケースの話など。 ちょっとずつ前進しているようだ。

夕方、某テキストについて相談。まだ方向性が固まらず、紛糾。産みの苦しみ。

夜、同僚の某氏を連れて某海鮮丼屋へ。

研究室に戻ってくる。年度始めのせいか、いろいろ考えるべきことがある。 深呼吸をして気を落ち着けよう。

夜2

なんだか心が落ち着かないので、新聞の切り抜きをする。

ちょっと散歩でもして頭を冷やすか。がんばれ功利主義者。

真夜中

夜中、コンビニでちょっと買物をしてからいったん帰宅。 それから春日のコンビニに行き、U2のチケットを払い戻してもらう。

家に戻って、 今日アマゾンから届いたBob DylanのNo Direction HomeのDVDを 見ようとすると、リージョン1のDVDであることがわかり、驚く。 I should have known. しばらく悩んだあと、 仕方がないので家のコンピュータの設定をリージョン1に変更する。 まあ、DVDプレーヤーがあるから大丈夫なんだけど、ちょっと失敗。

今日はしらふ(triumphantly)。

真夜中2

ボブ・ディランをしばらく見る。そろそろ寝よう。

今日のニュース


05/Apr/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

起きる。寝不足。シャワーを浴びていると論文の着想を得たので、 なんとか種を育てて立派な論文に育てよう。

あ、そうか、入札における談合っていうのは囚人のジレンマ状況を克服するための 協力関係なのか。繰返しの囚人のジレンマ状況だからこれでうまくいくわけだ。

朝2

春の雨。Ooh la la, Glad and Sorry, Debrisなどを聴き、 少しメランコリックな気分で出勤(遅刻)。 しかし、感傷に浸っている場合ではない。

夕方

お昼は大学病院の食堂で同僚の某氏と。富山の某事件について意見交換。

昼下がり、某院生とシンガーの勉強。ようやくOn Peter Singer を読み終わる。けっこう勉強になった。

最後の第5章は、著者(Hyun Höchsmann)による シンガーのインタビューになっている。

HH: 道徳的責任や倫理的選択についてのあなたの議論は、 自由意志と決定論、人格同一性の基準、 心的なイベントが物理的なイベントによって説明できるかといった、 現在進行中の論争には直接かかわってませんね。 こうした心身問題に対して、 あなたの倫理的アプローチと両立する解答を提示すればおもしろいのではないか と思うのですが、哲学のこの領域について研究する気はありますか?

シンガー: いえ。人生は短いし、他の人たちがこの領域を研究するために すでに全人生を費しています。 こうした問いの探求に私が何か新しいことや重要なことを付け足すことの できる可能性はあまりありません。 一方、応用倫理学においては、重要な問題についてまだなすべきことがたくさんあり、 この領域で研究している優れた哲学者は比較的少ないのです。 (Hyun Höchsmann, On Peter Singer, Wadsworth, 2002, pp. 90-91)

シンガーの言うように人生は短い。 重要な研究(しかも自分が役に立てる研究)に エネルギーを十分注げるようにしよう。 そのためにも雑用は断ること。

真夜中

夕方、某富山の事件について新聞記事の切り抜きを読みながら勉強。

夜、新宿に行き、某氏とタイ料理を食べながらよもやま話。 ビール2本。 さらに、都庁展望台のバーに行き、いろいろ相談。 ウィスキーをロックで2杯。

そのあと、新宿駅で別れて帰宅。

メモ。自覚は遅れてやってくる。 美しいあいだはその美しさに気付かず、醜くなるとその醜さに気付かない。

今日のニュース


06/Apr/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

ちょっと寝坊。定時出勤(少し遅刻)。

真夜中

今日は一日中、某富山の某事件の勉強。 お昼にこの事件についてランチョン・セミナーで発表。 午後も、雑用をこなしながら、この事件についてさらに勉強。 夜、一通り勉強を終え、プールへ。キックとプルの連携の練習。

さらに夜、某教授と某富山の事件について相談し、 そのあと、某氏と赤門のそばの居酒屋に行き、 また某富山の事件について相談。 赤ワインのデキャンタを一人で飲み、 かなり酔っぱらう。日付が変わるころに店を出て、帰宅。 明日は早いのでもう寝なければ。

今日のニュース


07/Apr/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

昼下がり

昨夜は夜明け前に目が覚めてしまい、しばらくメールを打つ。 すると横になっても寝られなくなり、1時間ほど寝たと思ったら起床時間に。

朝から学部の授業。倫理学の基礎。どうにも緊張していかん。 来週はもっと和やかにやろう。

お昼は同僚の某氏や某院生と某海鮮丼屋へ。 戻ってきてから同僚や某教授と某富山の事件について相談したり、 細々とした雑用をしたり。眠い。

昼下がり2

しばらくシエスタ。ちょっと回復。

そういえば、今日の授業でふとしゃべってみた、 「哲学をやると『哲的』ではなく『哲学的』になる。 同様に、倫理学をやると『倫理的』になるんじゃなくて『倫理学的』になる」 というのは重要な真理だ。覚えとこう。 (前に同じようなことを書いた記憶があるが…)

夕方

ちょっと某富山の事件の勉強。 死刑廃止論にしても、安楽死の反対にしても、 常に義務論的な思考と対峙している気がする。 「たとえ死刑が抑止力になったとしても、誤判が一つでもある限り…」 「たとえ多くの人の自己決定が尊重されたとしても、 一人でも本人の意思に反して死ぬ人がでる可能性がある限り…」。 ただし、このような反論は、少し意趣を変えて、 「一つでも許すと、すべりやすい坂を下ることになり、 そのうち無罪の人/社会的に無用とみなされた人がどんどん殺されることになる」 という形にすれば帰結主義的にもなる。

真夜中

夜まで某富山の事件の勉強。

夜から春日の某イタメシ屋で教室の歓送迎会。楽しく飲む。 名前を忘れたがイタリアのおいしい赤ワインを飲んで酔っぱらう。 歓談。

二次会は本郷の某居酒屋で。芋焼酎のロックを一杯だけ。

さきほど帰宅。眠い。明日も早いので、もう寝よう。

今日のニュース


08/Apr/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

早起き。某倫理委員会の傍聴に行くため、ひさしぶりにスーツを着てみる。

夜中

朝、本三から東京駅に行き、某ホテルで開かれていた某学会の倫理委員会を傍聴。 あまり新しい情報は入らなかったので、途中、寝てしまう。 自分と同僚の某氏以外はほとんどメディアの人だったようだ。

終わったあと、日本橋の高島屋のあたりの喫茶店で、 ほとんど散った桜を見ながら同僚と一服。それから本三に戻る。

本三に着くと雨が降っていたので、某コンビニで折畳み傘を買う。 ついでに某富山の事件についての記事が出ていたアエラも買う。 お昼は京都の某教授と(別の)某同僚と、正門の側の蕎麦屋で。 いろいろ相談。昼間からビール。

昼下がりに大学に行き、某富山の事件についてさらに勉強。 (さらに別の)同僚とも議論をし、だいたいどういう論調にするかを決める。

それからしばらく勉強。夜、プールで一時間ほど泳ぐ。 終わってから某海鮮丼屋で食事。

夜中、研究室に戻ってきて、もう少しだけ仕事。

真夜中

某富山の事件についてさらに勉強。ようやく一段落。 だいぶ勉強したので、ついでに 論文を一本書くことになった。なるべく早目にやっつけてしまおう。

夜明け前

真夜中、つい春日のラーメン屋へ。ベジタリアン・ラーメンが作られていて、 驚く。カレーのルーを入れる前の野菜の煮込みのようなスープだったが、 それなりに食べられた。

それから3時間ほどマンガ喫茶へ。眠かった。

メモ。最近、いくつか身に染みてわかったこと。 相手の立場に立つというのは実際には容易ではないということ。 よい文章を書くには、よい問いを立てなければいけないこと。 英国の終末期の制度の特徴を、 理解しているようでよく理解していなかったこと。

今日のニュース


09/Apr/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼すぎ

お昼前に起きる。シャワー、洗濯など。

真夜中

昼下がり、電車を乗り継いで下北沢へ。 下北沢に行くのは初めてだったので、 下北沢に詳しい某氏に案内してもらい、 少し散策したあと、某クレープ屋で一服。

それから電車で高井戸に行き、まだ桜の残る神田川沿いを 上流に向かって歩いていく。三鷹台の喫茶店でまた一服し、 さらに歩いて某井の頭公園へ。 花見客で溢れた公園を一周する。

夕方、吉祥寺も初めてだったので、 吉祥寺にも詳しい某氏に街を案内してもらう。 タワーレコードでTatoo Youのレコードサイズの ジャケットのCDが売られていたので、つい購入してしまう。

(Tatoo Youは高校、大学のときにテープでよく聞いたが、 そのテープもこないだの引越しのときに捨ててしまっていた。 帰宅してから久しぶりに聞くと、そのかっこよさに改めて感銘を受けた)

夜は某スペイン料理屋でピザその他。ワイン、サングリア。 そのあと、某氏おすすめのバーで一服してから帰宅。 お昼はずいぶん暖かかったが、夜はかなり冷えたため、震えながら帰宅。

真夜中2

部屋も寒いのでひさしぶりに暖房を入れる。

今日のニュース


10/Apr/2006 (Monday/lundi/Montag)

お昼前

寝坊してしまう。

お昼前2

社長出勤。

`Start Me Up', `Little T&A'などを聴きながら大学へ。 高校に関してはたいして良い記憶がないが、 音楽を聞きながらの自転車通学は楽しかった。 Iggy PopのRaw Power, Alice CooperのSchool's Out, RamonesのI Wanna Be Sedated, Hanoi RocksのMalibu Beach, Rolling StonesのRocks Off, Start Me Up...とかなんとか。 Thank you for the music.

夜中

お昼ごろまで倫理コンサルテーションについて調べもの。 お昼すぎ、某来客。 看護倫理の授業について相談を受ける。

昼下がり、急いでスーツに着替えて某会議を傍聴する。 二時間余りの間きちっと座っていたので疲れた。途中、コクリコクコクと 居眠りしてしまう。いかん。

夕方、某富山の事件の対応について、同僚の某氏らと相談。 疲れていたので頭が働かず。忙しかったので心にも余裕がなかった。 こういうときは深呼吸して心を落ちつけないといけない。

夜、プールで35分ほど泳ぐ。キックは少しずつ良くなってきた。 キックを意識的に強くしてもあんまり息が切れなくなってきたのは、 力の抜き加減を覚えたからか、あるいは足の必要な部分に筋肉が付いたからか。

そのあと、購買部で買物をしてから研究室へ一旦戻り、 某海鮮丼屋で夕食。ついでに某スタバに行き、 事典の項目を一つ読む。Encyclopedia of Ethics 3rd ed.の `Obligation and Supererogation' (By David Heyd)。 「義務を超えた善行」について、たいへん勉強になった。

それからまた研究室に戻ってくる。ちょっと勉強したら帰ろう。

今日は(まだ)しらふ。

真夜中

早目にけりをつけたかったので、 夜遅くまで残って富山の某事件に関する論文のドラフトを書き上げる。 明日にでも見直して、某教授その他に送って意見をもらおう。

さきほど帰宅。明日は遅刻できないので、もう寝ないとやばい。

今日のニュース


11/Apr/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

早起き。朝起きられるかどうかは意志の力によるところが大きい。

ちょっと忙しくて心に余裕がないが、 今日も功利主義者として立派に生きること。

昼下がり

定時出勤。午前中は某新聞社の方が来たので、同僚と一緒に富山関連の話をする。 お昼は某ランチョン・セミナー。遺伝子例外主義について。勉強になる。 某同僚から手作り弁当をごちそうになる。感謝感激。

今日も忙しい。ちょっと深呼吸して落ち着かなければ。 功利主義者がんばれ。

昼下がりから夕方まで某ミーティング。ユニットの紹介、夏の話、義務論など。 勉強になる。

夜は出前を頼む。某ハンバーガー。 フィレオフィッシュバーガーの他にチリも頼んでいたのだが、 同僚の某氏が頼んだサルサをチリと間違えて電子レンジで温めてしまい、 顰蹙を買う。ビール。

食事をしてからしばらく椅子でうたた寝。よく寝る。

午後は雨。夕方はよく降っていたようだ。

夜中

勉強中。富山の論文。

あれ、ウイスキーが飲みたくなってきた。アル中かな。

真夜中

富山の某論文の推敲を終えてから、雨の中、少し早目に帰宅。 今日は研究室から一歩も出ていなかったので、 散歩がてら、雨の中、上野御徒町のあたりまで買物に。 某ディスカウントストアでいろいろ買い込む。

去年の今ごろは、まだブクブクと溺れていたようだ。 それに比べるとずいぶん進歩したが、もっと上達するようにがんばろう。

真夜中2

明日も早いので、さっさと寝よう。

今日のニュース


12/Apr/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

定時出勤。朝はひさしぶりにご飯。

昼下がり

午前中は勉強会といくつかの年度初めのミーティング。 お昼すぎにカレー屋に行き、魚つみれカレー。 ついでに生協に行き、出来上がった名刺を受けとる。

夕暮れ

昼下がりからさきほどまで、某富山の事件の論文の推敲。 同僚の某氏と某教授に手伝ってもらい、 さきほど原稿をメールにて発送。 8日間で論文が一本できてしまった。

さて、この件は忘れて、次の仕事をしよう。

真夜中

夜、神保町で某氏と会い、 おいしいスペイン料理屋で食事。 シェリーと赤ワイン。ごちそうになる。 そのあと、隣のバーに移り、ウイスキーを一杯。 飲みながらいろいろ人生相談。30代の生き方など。

某氏のお子さんを見せてもらってから、 飯田橋のあたりで別れて研究室に戻ってくる。 うとうとしながらちょっと仕事。

真夜中2

明日の準備が終わらず、 結局遅くまで研究室に残ることになる。 ただし、明け方まで研究室にうだうだ残る習慣がなくなったので、 wee hoursにはちゃんと戻ってきた。 明日も大変なので、早く寝て早起きしよう。

今日のニュース


13/Apr/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

早起きして定時より1時間前に出勤。寝不足。

お昼すぎ

午前中は某取材の対応。 話すよりも書く方が得意なのでこういうのは向いていないと思うが、 まあとにかく慣れるようにしよう。

お昼は某ランチョン・セミナー。 昨日書いた論文にケチを付けてもらう。

真夜中

昼下がり、明日の授業の準備。今日の授業の準備も済ませてから、 プールで30分ほど泳ぐ。

夜、春の某入門コースが始まったので、倫理学の基礎の授業。 今日は比較的緊張せずに話をすることができたが、 ゆっくり話をしていると時間がなくなって困った。 次回は気をつけよう。

夜、授業が終わったあと、同僚と事務室でビールを片手に歓談。 今回もこの調子でがんばろう。

そういえば今日は一日中スーツだった。

真夜中

明日の授業の準備。日付が変わってしばらくしてから帰宅。 今日は一日よく働いた。明日もがんばろう。

「残業手当も付かないのによくやるな。明日もがんばろうだなんて、 虚偽意識もいいところだ。搾取されている労働者なのに」

「いいんです。labour of loveだから」

「だからそれが虚偽意識だと言ってるんだ」

「いいんです、虚偽意識だろうと騙されていようと。 お国のために尽力するんです」

「愚かなやつ。自分の身さえ安全なら後はどうでもいいっていうのに」

「それこそが虚偽意識じゃないとどうして言えるんですか」

「まあ、不毛な議論はやめて、もう日記の整理をして寝よう」

「そうですね」

今日のニュース


14/Apr/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

夕方

今朝も早起きして定時よりも早く出勤。

朝からお昼まで授業。倫理理論と四原則。 ディスカッションは新しい事例を使ったので、 いろいろもめる。

お昼は同僚の某氏と後楽園に行き、食事をしながらいろいろ相談。

昼下がり、某ポスター作成の手伝い。今後の展望なども含めて相談。

忙しい一週間だった。週末はゆっくりしよう。

真夜中

夕方、新宿に行き、 某氏と『ブロークバック・マウンテン』を観る。 正直、あまり期待していなかったのだが、非常に良くできた純愛映画で感動した。 ハリウッド映画の恋愛映画と言えば、男性と女性が最初は喧嘩しているが 最後には仲良くなるというものが多いと思うが、 このように同性愛であることを周囲からもバレないようにしなければならず、 自分の心の中でも激しい葛藤がある、 という厳しい状況設定はなかなかない(と思う)。 いや、もちろん不倫とかでも同じような状況は考えられるわけだけど。 ちょっと長いのがあれだったが、どうやって終わるのかハラハラさせられた。 映像もきれいでよかった。B

そのあと、某メキシコ料理屋で夕食。 メキシコビール、マルガリータなど。

それから帰宅。 モザイク通りのドロミちゃんがいなくなっていることを知り、驚く。 あんまり人気なかったのかな。

明日は家族サービスならぬ自分サービスをすることにして、ゆっくり過ごそう。


15/Apr/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼すぎ

お昼すぎまで惰眠。昨日の講義で2時間ずっとしゃべって喉を痛めていたので、 風邪にならないかちょっと心配だったが、今のところ大丈夫。

夕方

昼下がり、本三の喫茶店に行こうと外に出ると、 天気が良かったのでフラフラと散歩することに。

湯島天神から不忍池を通り上野公園へ。 それから国際こども図書館のあたりを通って言問通りに出て、 まっすぐ歩いて本郷通りに戻ってくる。約1時間半の散歩になった。

正門のところで同僚の某氏と某先生に偶然会ったので挨拶する。 それから某スタバに行き、Guardian Weeklyを読む。 読者欄のところで、「友達がうつになっています。 彼を元気づけるための一番の方法はなんですか」という問いがあり、 それに対する答の中に、 「彼の人生からしばらく離れてみてください」という回答があり、笑う。 こういうユーモアがいいんだよな。

元気になって研究室に来る。

たまっていたメールの読み書き。

そういえば、アン・リーは『ブロークバック・マウンテン』 でアカデミー賞(最優秀監督賞)を取ってるんだな。まあ納得できる。

メモ。歴史書を読んで、まるで現代のことを語っているかのように感じたり、 哲学書や小説を読んで、まるで自分が置かれている状況について語っているかのように 感じたりする。これは錯覚なのかもしれないが、 こういう感覚を得られることが、古典となる本の条件なのだろう。

夜2

まだ研究室。ゴールデンウィーク中に京都で一泊する予定なので、 ホテルを予約。考えていたホテルは、 空室があと一部屋だったので、早目に予約してよかった。 というか、みんなprudentすぎだ。恐しい。

心配になったので、新幹線も一応予約しておく。 これまた帰りの列車はすでに満席になっているものもあり、 そら恐ろしくなる。人々は予定を立てて生きている。

夜3

本三の某所でカレーを食べ、駅前で買物をしてから早目に帰宅。 外が寒かったこともあり、どうも風邪を引きそうなので、 体を冷やさないようにして早く寝るようにしよう。

真夜中

まだ起きてる。ベンタムの勉強をするつもりだったが、 メールを書いたり、日記の整理をしたりいろいろしていると あっという間にこんな時間になってしまう。

なんだか胃の調子が悪いなあと思っていたら、 夜に白身魚フライカレーなどという、いかにも胃のもたれそうなものを 食べたせいだと思い当たった。フライものは極力食べないこと。 とくに、カレーと一緒に食べないこと。 カキフライカレーや白身魚フライカレーは今後食べないようにしよう。

真夜中2

なぜかまだ起きてる。昨夜、今夜と『猿の惑星』(1968)、 『続・猿の惑星』(1970)を観た。 去年録画していたもの。一作目は秀作。 「相手の立場に立つ」とはどういうことかを教えてくれる作品。 二作目は駄作。しかも、 これほどペシミスティックで後味の悪い終わり方は考えられないというほどの 終わり方。 1970年というのは、こういう作品が作られる時代だったんだろう。 まだ生まれてなくてよかった。

今日のニュース


16/Apr/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

夕方

昼下がりまで寝てしまう。起きてからシャワー、洗濯など。外は曇りの様子。

昨日はしらふだった。

夕方2

ごはんを食べたり、人の論文を読んで添削したり。

なんか微妙に寒いな。風邪を引きそうだ。 寒いのでマフラーをして行こう。

夕方、本三の某喫茶店に行き、一ヶ月前のGuardian Weeklyを読む。 学生によるソルボンヌ大学の占拠の話とか。 フランスの25才以下の失業率は4人に1人。

そのあと、 某ハンバーガー屋でベジバーガーとジンジャーエール。 ミロシェヴィッチの追悼記事を読む。 この話は結局まだまともに勉強したことがないな。

今日はひさしぶりにGeorgia Satellitesを聴く。 Another Chanceが聞きたかったので。 このバンドも高3ぐらいから学部生のころまでよく聴いた。 Don't wanna die asking for another chance.

今日もしらふ。この週末は勉強しないでおこうと思ったのだが、 やはりそういうわけにもいかない。

夜2

勉強中。

病院女子トイレに男性医師、手にはビデオカメラ 神戸」(asahi.com)。 28才男性医師、神戸大学医学部附属病院の2階女子トイレで盗撮していたところ、 女性看護師に見つかり、逃走。 1階ロビーで看護師と清掃職員らに取り押さえられる。 専門が秘尿器科というのがすごい。

○×新聞記者「今回の事件について、 医療倫理の専門家のこだまはかせはどう思われますか」

こだまはかせ「けしからんです。非倫理的です。人道に反しています」

○×新聞記者「医療倫理の専門家のこだまはかせのありがたいお言葉でした」

まだしらふです。念のため。

真夜中

勉強中。倫理委員会というのはおもしろいな。 倫理委員会の監視を誰がするか(Who guards the guards?)。 倫理委員会の利益相反の問題(conflict of interest, financial bias)。

真夜中2

小腹が空いたので、カップうどん。

メモ。犯罪は、行なわないだけでなく、 行なったという疑いをかけられないようにも注意しなければならない。 たとえば、セクハラ。しないだけでなく、 嫌疑すらかけられないように行為すること。 また、(反自発的な)安楽死。 行なわないだけでなく、 疑いすらかけられないようにすること。 犯罪防止のシステム作りをするさいには、 「疑いをかけられないようにするにはどうすればいいか」 というところまで考慮に入れなければならない。

真夜中3

まだ起きてる。

メモ。権威が揺らいでいるときは、理性だけが頼りになる。 哲学者の理性信仰は、権威に懐疑的だからだろうか。 逆に、哲学を批判する人は、哲学は(法などの)権威に無頓着だと批判する。

今日のニュース


17/Apr/2006 (Monday/lundi/Montag)

お昼すぎ

遅寝早起きで定時出勤。同僚の某氏の原稿にコメントしたあと、 某院生たちと英語文献講読。 これからしばらくTony HopeのMedical Ethics (A Very Short Introduction)を読むことに。

同僚の某氏に弁当を買ってきてもらったので、 それを食べながら学生のレポートを読む。 勉強になった。

眠い。

夕方

昼下がりから某ポスター発表について相談。 プールに行きたかったが、研究会の予習をしなくてはならないため、断念。

真夜中

夕方、某13階のイタメシ屋でカプチーノとエスプレッソを飲みながら 某政治哲学研究会の予習。

夜、某政治哲学研究会。 アイリス・マリオン・ヤングのsocial connection modelの話の続き (われわれはグローバル経済に否応なしに関係しているので、 第三世界のスウェットショップで働かされている労働者の状況を改善する 「責任」を持つ、という話)。 クカサスの「分配的正義についての意見は多様であり、 いかなる権力もエリートのものであるから、 分配的正義について語ることは危険である」という論文も途中まで。 勉強になった。 氏からフランスみやげをいただく。感謝。

そのあと、研究会の連中と夕食。焼酎のお湯割り、 りんご酒のロックなど。 少し早目に帰宅。ひどく眠い。

真夜中2

バトラーの勉強。やっぱり精神は欲求と欲求の衝突の場と考えるより、 ヒエラルキーがある(一階の欲求、二階の欲求)と考えた方がしっくりくる。 ベンタムはどう考えていたんだろう。一見すると前者だが、 prudenceとか言ってるしな。もう少し調べること。

そういえば、某事典で、「幸福」という大項目を 書かないかと某先生から依頼が来た。6400字。どうしようか。 「いかに自分が幸福か」について原稿用紙16枚に書き記すか…。

(いや、もちろんそんなに幸せではないです。 くれぐれも不幸の手紙を送るのはやめてください)

真夜中3

まだ起きてる。そういえば先週、育英会の在職確認の書類を提出した。 一昨年の今ごろからジムに通いだしたようだ。

今日のニュース


18/Apr/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

昨夜焼酎を飲んだせいか、よく寝てから定時出勤。

朝、某原稿の校正をしたり、ひさしぶりに新聞の切り抜きをしたり。 お昼は某ランチョンセミナー。最近の新聞記事から。

昼下がり、某氏と散歩がてら御殿下に行き、ジムのメンバーカードを更新。 それから某ミーティング。夏のコースの話や、徳倫理の勉強など。勉強になる。

夕方、某来客。 そのあと、某テキストの相談。功利主義。勉強になる。

夜、プールに行き、50分ほど泳ぐ。まだキックを意識的に練習しているが、 基本的には普通にゆっくりと泳いでいる。

某購買部で買物をしてから研究室へ。 忙しい日もちょっとは勉強せんとなあ。

夜中

氏と上野御徒町でラーメン。 ビール(ジョッキ)。

真夜中

少し早目に帰宅。なるべく早寝早起きしよう。

真夜中2

『心の習慣』を読み返していて気付いたが、 ピューリタンのジョン・ウィンスロップ(John Winthrop)のModel of Christian Charity (1630)という説教の 中に出てくる、

Wee must delight in eache other; make other's conditions our oune; rejoice together, mourne together, labour and suffer together, allwayes haueving before our eyes our commission and community in the worke, as members of the same body.

のcommunity, member, bodyの使い方が、ベンタムのIPML第一章に出てくる、

The community is a fictitious body, composed of the individual persons who are considered as constituting as it were its members.

と同じだ。まあ、二人の間にざっと150年の間があるので、 直接の因果関係があるのかどうかわからないが…。

今日のニュース


19/Apr/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

お昼すぎ

よく寝る。 洗濯をしてから定時出勤。

朝は某勉強会。代理で司会を務める。研究におけるインフォームドコンセントの話。

お昼は某氏と。鯖の味噌煮定食。

先日頼まれた某事典の仕事は断わることにした。 もうしわけないが、重要な仕事をいくつか抱えているため、 エクストラの仕事はなるべく引き受けないようにしないと、 それぞれの仕事の質が下がってしまうので。 どういう仕事は引き受け、どういう仕事は断わるか、 なるべくルールを作っておく必要があるな。

科研が一つ通ったようだ。 もう一つはどうもダメっぽい。 しくしく。

夕暮れ

昼下がり、某院生の指導。そのあと、科研の交付申請書類の作成。

夕方、某ポスター発表の手伝い。忙しい。

5月に仙台に行くことになったので、そのホテルも予約。 VERY prudent of me.

真夜中

夜、新聞の切り抜きをしてから、 同僚の某氏と湯島の中華料理屋で夕食。 新しい東京生活でも紹介されていたところで、 なかなかおいしかった。 いろいろ密談。

それからいったん自宅に戻り、一時間半ほど散歩。 iPod miniで音楽を聴きながら、 小石川→後楽園ドーム→水道橋→神保町と歩いて戻ってくる。 人生の意味について考えていたが答は出ず。

世の中には真夜中もしっかり働いている人がいる。 真面目に研究するようにしよう。

今日はしらふ。

今日のニュース


20/Apr/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

昨夜もよく寝て、定時出勤。がんばろ。

お昼前

新聞を読んでいると午前中はつぶれる。

重要なメモ。臓器移植における「本人意思が不明の場合、家族の同意で臓器提供が できることを認めるかどうか」という問題と、 治療中止における「本人意思が不明の場合、 家族の同意で治療中止ができることを認めるかどうか」 という問題の類似性に注意せよ。いずれの場合も、 「たとえどのような結果になろうとも、本人の明示的な意思表示がなければ、 許されない」とする発想は極めて義務論的であること。 功利主義的には、明示的同意がある方がよいかどうかは、 あくまで結果による。

昼下がり

お昼、某ランチョン・セミナー。ジョンセン。

お昼まで天気が荒れていたが、そのあとは晴れたので、 同僚の某氏らと一緒に、明日の某ポスター発表の会場の下見に行く。 某工学部の建物の中庭なのだが、 知らないあいだにサブウェイができており、 歓喜の涙を流す。

それから院生の某氏と喫茶店に行き、人生相談。

昼下がり、学内でいろいろ写真を撮る。 夏の某コースのポスターに使えないかなと考えているので。 そのあと、同僚の某氏ともう一度会場を下見に。 結構大きなイベントのようなので、心配になる。 報道とか入ったら対応はできるのかな、とか。

真夜中

夕方から某授業の手伝い。司会を務める。 スタッフが大勢いて協力してくれたおかげで、つつがなく終わる。

夜中、同僚の某氏らと事務室でビールとツマミ。いろいろ密談。 真夜中に解散して、一人で春日のラーメン屋へ。 そのあと、郵便局に荷物を取りに行く。 めでたく本ができたようだ。

功利主義の入門書としては日本最強だろう。

今日のニュース


21/Apr/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

昼下がり

早起きしてスーツ姿で大学へ。午前中は某授業の手伝い。研究倫理。勉強になる。

お昼から、某クラスターシンポジウムの会場に某ユニットがポスターを 出展しているので、それの手伝いに。お昼は某サブウェイで。 サブウェイが学内にできたおかげでQOLが向上した。

某ポスター発表だが、 まわりは最先端の医療機器や医療技術の宣伝ばかりなので、 「倫理委員を育てます」という某ユニットのポスターはかなり異色。 あまり客が寄ってこないので、いろいろ工夫してみるが、 それほど成果は上がらず。 会場は日陰で寒いし、つらくなって一度戻ってきた。 もうあと数時間しかないので、何かちょっとは目立つことをやらなきゃまずい。

某クラスターシンポジウム終了。 同僚の某氏らの営業努力で、一応100枚刷っていたチラシはほぼ配布し終える。

外にいたせいで、すっかり身体が冷えてしまった。 プールのサウナで温まってから泳ごう。

真夜中

夜、プールで30分ほど泳ぐ。そのあと、同僚の某氏と韓国料理。 ビールを飲みながらいろいろ相談。

帰宅。今日は寒かった。さっさと寝て、早起きすること。

今日のニュース


22/Apr/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

よく寝る。

洗濯、シャワーなど。部屋の掃除もしないとまずい。

ふと、`When the going gets tough, the tough get going.' というフレーズを思い出す。JF・ケネディの父親の言葉とされているそうだ。 「苦しいときには、しぶとい奴が生き残る」かな。 日本だと「自分が苦しいときは、相手も苦しい」とかいう言い方が 流通している気がする。両方とも「弱気になるな」というメッセージだろう。

真夜中

お昼前に、後楽園の某所で服の買物。 お昼から某氏と根津のあたりを散歩。 根津神社→谷中銀座→谷中霊園(中村正直の墓などを見かける)→上野公園。 国際こども図書館や国立科学博物館も初めて入館し、勉強になる。 (ゲノムマップはすでに配布し終えていた。無念)

上野駅のパブで一服してから、夜は四ツ谷の某氏宅で。 おいしい手料理とワインをごちそうになる。ワインを飲み過ぎ、 かなり酔っ払って帰宅。

今日のニュース


23/Apr/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼前

朝起きる。

お昼に大学に来て、某医療倫理研究会に出席。 災害時の倫理について。たいへん勉強になった。

研究会終了後、お昼を抜いていたので、夕方に某海鮮丼屋で食事。 かつお丼。

研究室に戻ってきて、少し寝る。どうも最近よく寝れてないらしい。

自転車操業はいかんと思いつつ、明日の研究会の準備。

真夜中

夜はベンタムの勉強を少し。

夜中に研究室を出て、そのまま春日まで歩いてラーメンを食べ、帰宅。 家でも勉強しようと思っていたら、メールを書いたり電話に応対したり ニュースを見たりしているとあっという間に寝るべき時間になる。 もう少し時間を有用に使わないといかん。

そういえば、先日は谷中霊園で渋沢栄一の墓を見つけられなかったが、 彼は『論語と算盤』という本を書いていたそうだ。 いかにもビジネス倫理学のネタになりそうなタイトルだ。

今日のニュース


24/Apr/2006 (Monday/lundi/Montag)

よく寝て、少し早起き。

朝、クリーニング屋にスーツを預けて定時出勤。 午前中は院生と文献講読。Medical Ethicsの続き。

お昼、弁当を買いに購買部へ。自転車がまたパンクしていることに気付く。 最近はほとんど乗っていないので、コストパフォーマンスが非常に悪い。 本三の自転車屋で修理をしてもらっているが、どうもいつも調子が悪い。 自転車屋を一度変えてみるか。

昼下がり、某ベンタム研究会。 自分の論文の構想について発表。いろいろ指導してもらう。

真夜中

夜、某氏と神楽坂でスペイン料理。 シェリー、サングリア、赤ワイン、赤ワイン。 それから喫茶店に行き、さらに赤ワイン、赤ワイン。 いろいろ密談。

さすがに少し酔っぱらって帰宅。ちなみに昨日はしらふだった。

ジョニ・ミッチェルのベスト版を 買ってから三年が経ったようだ。 今もiPod miniでかかっているが、良い。 もっと早くから聞くべきだった人の一人。

今日のニュース


25/Apr/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

定時出勤。今日は少し肌寒い。

メモ。他人の道徳判断を、自分の直観に合っているかどうかで評価する人。 「あなたの言っていることは正しい。なぜなら、わたしもそう思うからだ」。

メモ2。「なぜそれに従わなければならないのですか」という問いに、 「それがあなたの法的(倫理的)義務だからだ」と答えるのは、 実定法・実定道徳的な答えだ。 「それは〜という合理的な理由がある」と答えるのは、 哲学的な答えだ。問いのレベルを区別すること。

お昼前

勉強中。

メモ2の続き。実定法・実定道徳的な答えで足りる場合もあるが、 以下の二つの理由で十分でない場合がある。 一つは、「なぜ法や倫理に従わなければいけないのですか」 という問いがありえること。 もう一つは、実定的な法や倫理にはあいまいなところ、あるいは空白があり、 それに訴えるだけでは行為指針として十分ではない場合があること。

お昼、某ランチョン・セミナー。先日の「災害時の倫理」の復習。 勉強になる。 お昼すぎはいろいろ雑用。

昼下がりから某ミーティング。 事務補佐の方が一人退職されるので記念に花束など。 そのあと、四原則(とくに特定化)について侃々諤々。たいへん勉強になる。 夕方、さらに某倫理学入門書の批評をやり、喧喧囂囂。勉強になる。

夜、40分ほどプールで泳ぐ。息を切らせながらキックの練習。 だんだん水を蹴るという感覚がつかめてきた。

真夜中

夜、同僚の某氏らと本三の居酒屋へ。 歓談。ビール、日本酒。

そのあと、春日のラーメン屋に行き、さらに食べる。食べすぎ。

メモ。「患者の利益を促進せよ」という善行原則があるが、 「患者の利益=患者の望んでいること」と理解すると、 結局、「患者の望んでいることを促進せよ」という自律尊重原則になってしまう。 同様に、「〜に応じて、人々を等しく扱え」という正義原則に関しても、 「各人の自己決定に応じて(各人の自己決定を尊重するのが正義である)」 としてしまうと、正義原則は実質的に自律尊重原則になってしまう。 これを問題と見るか、あるいはすべては自律尊重原則に還元されると見るべきか。

今日のニュース


26/Apr/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

お昼すぎ

朝、定時出勤。午前中は某勉強会。

お昼は同僚の某氏と。 そのあと、『生命倫理学と功利主義』の献本先リストを作る。

昼下がりは某院生の指導など。夕方、クリーニング屋にスーツを取りに行く。

夜までかかって、童門冬二『渋沢栄一 人生意気に感ず』(PHP文庫)を読む。 渋沢栄一を語るには文庫一冊では足りない感じで、 また渋沢栄一の方が偉大すぎて小説家の手に余っている感じだが、 なるほど、歴史小説というのは現代の問題を考える上で役に立つのだな と思った。とくに明治期の人は志も高く、若者たちが一から政府を作り上げていく というのはおもしろい。また、誰が成功して誰が失敗したのか、 それはなぜだったのかということを考えるのもおもしろい。 竹内均編『渋沢栄一「論語」の読み方』(三笠書房)も買ったので、 ゆっくり読んでみよう。

それとは関係のない話だが、「手抜き」に怒りを覚えるのはなぜか。 たとえば、人に仕事を頼んで、できあがったものを受け取ってみると、 明らかに手抜きであるような場合。十の力を出し切っていない場合。 やはり、仕事を頼まれてやった人が、 依頼した人を軽く見ていると思われるからだろうか。

一般に誤字脱字が許されないのは、 それが本当に手抜きの結果なのかはわからないが、 手抜きをしたとみなされるからだろう。

夜2

夕食は同僚の某氏と某海鮮丼屋で。かつお丼。

夜中

書類の作成など。やるべき仕事がたまっている。 なんとかさばいて行こう。

真夜中

帰宅。

続き。手抜きをすることは、勤勉という自分に対する不完全義務に違反している から道徳的に悪いのか。いや、どうもそうではなく、 やはり他人に対する誠実さに欠けているからだろう。

教訓: というわけで、手を抜かないこと。手を抜かないためには、 身のほどをわきまえずに仕事を引き受けることがないように気をつけること。

今日のニュース


27/Apr/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

昼下がり

朝、少し早目に自宅を出て、家賃などを払い、定時出勤。雨。 先日買ったばかりの折りたたみ傘がすでに少し壊れていた。 Nothing remains the same.

午前中は雑用と新聞。新聞がまたたまり始めている。 新聞のたまり具合が、忙しさのバロメーターと言える。

お昼は某ランチョンセミナー。 先日NHKで放映された『サイボーグの衝撃』をみんなで観る。 某有名心理学者のたわごとに衝撃を受けた以外は、あまり衝撃を受けず。 長いし、テンポが遅い。ただし、この番組が日本の脳科学や「脳倫理学」に どのような影響を与えるのかが気になるところ。

メモ。過剰な自慢は悪徳だが、逆に、過度の自己卑下も悪徳だ。 その中庸としての謙遜が徳と言える。

昼下がり2

某院生の指導など。 医療倫理学の文献検索の仕方も確立しないといかんな。

真夜中

夕方、治療の差し控えと中止について少し勉強。 夜は某入門コースの授業の手伝い。法律の勉強。

授業後はいつものように事務室でビールとつまみ。 同僚の某氏らといろいろ密談。

小雨の降る中、帰宅。今日は長い一日だった。

今日のニュース


28/Apr/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

早起き。眠いが、文句を言わずにがんばろう。

お昼すぎ

午前中は某授業に参加。

お昼は同僚の某氏と。蕎麦屋でカレーライス。

コートとジャケットをクリーニングに出す。 よれよれになってきていたので。

眠い。

夕方

某教授とちょっと相談をしたあと、 某院生の指導。人の指導をする前に、 自分の研究をしないとまずいのだが。

まだ眠い。

夕方2

30分ほど寝て、なんとか復活。

いろいろ雑用を済ませてから、夕方にプールへ。 今日はひさしぶりに時間を見ながら2キロ泳ぐ。 40分ちょい。つかれた。

上半身が沈まないように心掛けてキックをすると、 太ももまで使ったキックができるようだ。 その練習をしていると、太ももがつりそうになった。

購買部で買物をしてから研究室に戻ってくる。 ちょっと貧血気味。

メモ。エピクテートスが言うように権外のことにあまり悩んではいけない。 自然の事柄については、運だと思ってあきらめ、人間の事柄については、 信頼するしかない。背筋を伸ばして胸を張り、深呼吸をして、 いちいち動揺しないこと。あれ、だんだん発想がストア派になってきたな。

メモ。Norah Jonesの二枚目のアルバムで一番好きな曲は`Humble Me'。

真夜中

夜、同僚の某氏らと、湯島の中華料理屋へ。 歓談。ビール。

そのあと、御徒町の某所でワインその他を購入してから帰宅。 もう寝よう。

「美しいものでもそれがなんらの快を生まないときには、 わたしは、その美しいものと、それをわけもなく尊重する人々とを、 唾棄する」(エピクロス)。 美に内在的価値を認めない、ヘドニズムの立場。 「エピクロスによると、われわれが徳を選び求めるのは、 徳自身のためにではなくて、快のゆえにである、 あたかも健康のために医術を選び求めるように」。

今日のニュース


29/Apr/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼

休日だが朝に起きる。だんだん早起きの徳が身に付きつつあるようだ。 シャワー、洗濯など。

宅急便が二件。一件は先日注文したデジカメ。 兄に勧められたPentaxのOptio M10 光学3倍ズーム、600万画素、とかなんとか。 液晶部に指紋が付きやすいそうなので、 液晶シールを買ってみることにしよう。

昼下がり

お昼は某海鮮丼屋で。それから研究室。 逃避したい欲求に駆られるが、 体を椅子に縛りつけて勉強中。 ネットを見てはいけない。

外は曇り。

真夜中

夕方まで大学で勉強。 夜は横浜を散歩。 酔っぱらって帰宅。

横浜の某ヨドバシカメラで、デジカメの液晶シールを買ったのだが、 店員が勧めてくれた2インチのシールを自宅に戻ってから付けてみようとすると、 明らかに小さい。カメラの箱を見ると2.5インチになっている…。 店員のいいかげんさに腹を立てるが、調べていかなかったこちらも悪い。 いや、Optio M10は展示されてそこらへんにあっただろうから、 それを調べなかった店員が…。とにかく、もう仕方ないので また明日買いに行こう。ヨドバシ以外の店に。

今日のニュース


30/Apr/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼

お昼前に起きる。勉強せねば。

夕方

お昼すぎから研究室で勉強。 さきほど、とりあえず研究発表の申し込みをメールで済ませた。 アリバイ的だが、まあそのうち何とかしよう。

真夜中

夕方、タクシーで上野に行き、某ヨドバシカメラで 液晶シールとカメラのケースを買う。 昨日のことがあるのでヨドバシで買うのは避けたかったが、 そこしか思い当たらなかったのと、時間がなかったのとで、 まあ仕方ない。

それから銀座線で浅草へ。 同僚の某氏らと落ち合って某居酒屋で夕御飯を食べながら歓談。 古風な作りの居酒屋で、注文をしてから料理が来るまでにひどく時間がかかったが、 それを除けばなかなか良いお店だった。浅草麦酒、日本酒(一ノ蔵、田酒)。

二次会は神谷バーと決めていたのだが、ちょうど閉店の10時ごろに行ったため、 入れず。あたりをうろうろ探し、雷門通りのそばの「酒バー」に入る。 ギネスを頼んだらとんでもなくまずくて驚く。 日本酒は大丈夫だった。 今後は酒バーでギネスを頼まないようにくれぐれも注意しよう。

蔵前から大江戸線で帰宅。少し酔う。

一件仕事が終わったのに、あまり心が落ち着かず。気晴らしが必要だ。

わ、今月も赤字だ。 いかん。来月こそは「入るをはかって出ずるを制す」ようにしよう。

今日のニュース


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KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Mon Jan 1 08:25:13 JST 2007