2005年12月号 / 2006年2月号 / 最新号

こだまの世界

2006年1月号

`We in Mongtgomery are determined to work and fight until justice runs down like water and righteousness like a mighty stream.'

---Martin Luther King, Jr. from the obituary of Rosa Parks in the Guardian

`Oh, clearly. Without any question I think life is tragic. There are oases of comedy within it. But, when the day is done and it's all over, the news is bad. We come to an unpleasant end.'

---Woody Allen, from The Guardian Weekly (Jan. 6-12 2006)


主な話題


01/Jan/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

[new year!]

[新年のご挨拶]

明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。

昼下がり

明け方に寝て、お昼すぎに起きてしまう。いかん。 今年こそは早寝早起きの徳を身に付けよう。

今年の抱負 (原案)

  1. 某ユニットのために尽力する(one for all, all for oneの精神で)。
  2. D論を本にして出す。
  3. 功利主義的思考をさらに身に付ける。
  4. 雑用は原則として断る(ノーと言える研究者になろう)。
  5. 毎日10時に出勤する。
  6. 家計簿を毎月黒字にする。

夕暮れ

机を少し片付けてから初風呂。初洗濯もする。

年も明けたので、Podcastを始めてみる。おもしろい。

なんか家でゆっくりしていると眠くなるな。

夜2

ひさしぶりにゆっくりとGuardian Weeklyを読む。 HIV/AIDS関連の記事を読み、 国境なき医師団に少し寄付する。

真夜中

香港から友人カップルが来日しているので、 後楽園で会ってあたりを散歩し、(煙草臭い)喫茶店でしばらく歓談。 三日に新宿近辺を案内する約束をして別れる。

ラーメンを食べたかったが、春日のいつもの店はやっておらず、帰宅。 冷蔵庫に入っていた白ワインとチーズ。 白ワインのボトル半分を一気にあおって酔っぱらう。 やっぱりアルコールは脳に作用するんだな。恐るべし。

主要新聞の社説を読みながら、今後の問題について(酔っぱらいながら)考える。

I'm an idealist and proud of it (I'm also drunk).

真夜中2

Guardian Weeklyを読んで過ごす。

今日のニュース


02/Jan/2006 (Monday/lundi/Montag)

昼下がり

今日もよく寝てしまう。外は雨。

夕方

たまっているGuardian Weeklyを読む。Guardianを読んでいると、 世界には貧困が溢れているだけでなく、 宗教的な弾圧、右翼による陰謀がうずまいている気にさせられる。

内在的価値と道具的価値

メモ。内在的価値と道具的(手段的)価値というのは倫理学の授業で一番おもしろい テーマの一つだと日頃から思っているのだが、 とくに、友人の価値について議論するとおもしろいと思う。 昨日もGuardianで読んだが、 一つの考え方では友人とはネットワーキング(コネ)のためにあり、 自分が出世するための手段としてもっぱら価値があると考える。 それに対して、もう一つの考え方では、 友人とはそういった手段として価値があるのではなく、 親交(付き合い)自体に内在的な価値があると考える。 もちろん両者を使い分けている人が多いだろうが、 両方の世界観を検討してみることは有用であると思われる。

同じことが共同体一般にも言える。 ゲゼルシャフトとゲマインシャフトという区別も、 やはりこの内在的価値と道具的価値という視点から説明できる (と、昨夜『組織の盛衰』を読んでいて思った)。 テニエスの元の区別から少し離れるかもしれないが、 ゲゼルシャフト的な共同体はある共通の目的の達成のために価値があるのに対し、 ゲマインシャフト的な共同体は、 その共同体の存続そのものに価値がある。 個人の視点から言えば、前者では、個人はある目的達成のためにその組織に 属するのに対し、後者では、個人はその組織の目的が何であれ、 そこに属することに価値を見出す。 極端な話、 純粋なゲゼルシャフトでは目的が達成されれば解散ということになるが、 ゲマインシャフトの目的は共同体の存続なので、 解散は本来の目的に反することになる。 これについても、自分の属している組織がいずれの性格を主としているのか、 よく考えてみることが有用であるように思われる。

ポルノグラフィー

メモ。セックスは、一般に、public spaceではなくprivate spaceで 行なわれる(cf. `Why don't we do it in the road?' by the Beatles)。 それゆえ、セックスやポルノの話もなかなかpublicな議題になりにくい。 つまり、セックスという行為がprivateなものだから、 それについてのdiscourseもprivateにしておこうという(心理的・道徳的) 抑制が働く。

「なんか、君、まわりくどい話し方してるな。それも抑制か?」

といっても、雑誌やインターネットでポルノや性情報は氾濫しているので、 ちっともprivateではない気もして、セックスについて語るのが憚られると 思っているのは一部の大学教員だけではないかとも疑われるのだが、 しかしまあ、そういったものはサブカルチャーとして捉えられており、 公的な場でセックスやポルノについて語ることに対しては ある種のスティグマがあることは認めてもよいと思う。 個人的にはもっとポルノが個人や社会に及ぼす影響について 大学で教えるべきだと思うが、 男性が語るとセクハラ教師だということになってしまう可能性があり云々。

「君、やっぱり語り慣れていないから、話がよくわからんぞ」

これもGuardianの記事(書評)を読んで思ったことなので、その書評を 部分的に訳して、このまとまりのないメモを終わらせてしまおう。

若い女性のジャーナリストによるこの二冊の本は、 現代の性的な慣行についての陰鬱な姿を描いている。 その慣行とは、 男性が実際の女性と関係を持つかわりに、 コンピュータの前に座ってポルノを見てオナニーをすることが ますます許容されるようになり、 また女性はこうした男性を喜ばせるために必死になり、 整形手術や露な服装によってできるかぎりポルノ女優のようになろうとする というものである。

二人とも、根本にある問題は自己欺瞞だと述べる。 すなわち、男性は自分が「単に空想に耽っているだけ」という自己欺瞞に、 女性は自分が売春婦になることにより「エンパワーされている」という自己欺瞞に、 表現の自由論者は、人種差別主義者やタバコ製造業者やファストフードの擁護者 には認めないような言論や行動をポルノグラファーには認めるという自己欺瞞に、 それぞれ陥っている。

今日のインターネットによってアクセスできるポルノは、エロチカではなく、 官能的でもなく、おもしろいわけでもない。 それは「ますます暴力的で、同意ずくではないもの」となり、 われわれが許容できると考えているものがなんであれ、それを越えている。 一般にネット上のポルノでは、女性は、どれだけ侮辱されようとも 男性を性的に満足させるという唯一の目的を果たそうとする 従順な容器(docile receptacles)であり、 より多くの男性が何時間もそれを見るようになっている。 それを見れば見るほど、男性は現実のセックスを楽しまなくなり、 現実の女性を軽視する可能性が高くなると著者は言う。

[ちょっと段落を飛ばして]
著者の処方は、禁止と表現の自由の中間を行くものである。 「ポルノを禁止するのは、愚かなテレビ番組を禁止するようなものである」 と著者は言う。 しかし、著者は、(たとえば児童ポルノや性的虐待などの)法的禁止も (嫌悪のような)社会的サンクションも現代のポルノの 遍在とひどさに対応しきれていないと説得力を持って論じている。 そこで著者はアダルト雑誌は紙袋に入れて販売することを復活させ、 またインターネットのフィルタリングと性教育の強化を提唱している。 タバコの販売を規制することが社会的に認められるのであれば、 ポルノについても同じことが言えるはずだと著者は論じている。

もう一人の著者の「好色な文化」についての本も、 社会が下品になっていることについて検討しているが、 女性の行動に焦点を絞っている。
[だいぶ段落を飛ばして]
女性が好色であることは、進歩的であるという考えは、 大法螺だと著者は述べる。 このような考えは、 女性の美しさと振舞い方についての偏狭な、ティーンの少年の考え方を 促進している産業による洗脳である。 著者の主張はエリカ・ヨング(Erica Jong)とのインタビューでヨングが述べた ことによってほぼ要約されている。 「これが女性の解放だなんてだまされないようにしなければいけません」 とヨングは警告する。 「豊胸手術をすることがエンパワーにつながるという考えを受け入れる 女性は---いえ、わたしはそういうことに反対しているわけではないのですが、 しかし、身体の部分に没頭しすぎて、女性がまだまだ当初の目的を達成していない ことを忘れないようにしましょう。 そういったことを、本当のエンパワーと混同しないようにしましょう。 女性がだまされているのを見たくないのです」。

From `Sexual liberation has nothing to do with thongs', The Guardian Weekly, December 9-15 2005.
(書評されている本は、Pamela Paul's Pornified: How Pornography is Transforming Our Lives, Our Relationships and Our Families and Ariel Levy's Female Chauvinist Pigs: Women and the Rise of Raunch Culture.)

冷蔵庫にあるものを食べながら、まだGuardian Weeklyを読んでいる。 ざっと読み飛ばすつもりが、おもしろい記事があるとついつい読みふけってしまう。 あと6週間分。翻訳もしないといけないし、 ハードディスクにたまった映画も見るべきなのだが…。

インドのコールセンターで働く若者が、 インド人であることを相手に悟られないほどの「完璧な英語」や イギリスの文化を学ぶためにニューキャッスルに留学したりするというのは どこかおかしいと思うのだが、まあオレもネイティブのような英語をしゃべりたい と思っているし、イギリスに留学したし、同じようなものなのかな…。 そう考えると、あいかわらず、 この「イギリスやアメリカに同化したい」という欲求について どう考えるべきかについてはまだ答えが出ていないな。 自分のアイデンティティの根本に関わるから不問に付しているのか。

夜2

もらった年賀状に返事を書かないと。 しかし、年賀状は研究室に置いてきたんだよな…。

いくつか覚えておきたい箴言。

真夜中

夜、大学に年賀状を取りに行ったついでに、 春日まで散歩してラーメン。ビデオ屋さんにも行くが、 会員カードを忘れてきたので借りられず。

家で年賀状を手書きで書こうとしたが、字が汚なくて断念。 冷汗だけたくさんかく。しかし、早く書かないとなあ。

真夜中2

数年間動かしてなかったプリンタを動かしてみたが、 うまく印字できずに断念。 明日の夜にでも研究室に行って印刷することにしよう。

まだGuardian Weeklyを読んでいる。いいかげんに飽きてきた。

真夜中3

明日は早いのでもう寝なければ。

今日のニュース。


03/Jan/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

なんとか起きる。もう行かねば。

真夜中

帰宅。

朝、タクシーで上野に行き、某外国人二人と朝食を食べたあと、 観光に出発。不忍池→東京大学→お茶の水→皇居→丸ビル→国際フォーラム →銀座→新橋→汐留→浜離宮と、途中休憩や昼食も入れつつ歩き続け、 夕方に銀座で別れて一人で上野に戻る。

夜、都内にいる知り合いの人々と上野で飲む。 一次会でひたすら飲み喰いしたあと、 二次会のパブで酔っぱらいながら歓談。 ビール、熱澗、ワインなどを飲んだ気がする。 日付が変わってから解散し、歩いて帰宅。楽しい一時を過ごす。

さて、明日からは9時に起きること。 10時出勤を一年間守り通そう。

今日のニュース


04/Jan/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

公約通りに早起き。

毎日早起きするためには、電動ひげそりが必要な気がする。

朝2

洗濯物を終えたあと、10分ほど遅刻して大学へ。明日は時間通りに出勤しよう。

右足が痛い。新しい革靴で10キロ以上歩いたせいだ。 次回から長時間歩くときはもっと快適な靴を履くように気をつけよう。

お昼前

午前中は調子上がらず。しかし、 これからは仕事を一つ片付けられるぐらいになろう。

そういえば、昨日外国人と銀座を歩いていると、 たまたまカフェーパウリスタという老舗の喫茶店を見つけた。 店にあるパンフレットを読むと、 どうも知らなかったのが恥ずかしいぐらい有名な店のようだが、 なんでも、大正時代に「鬼の如く黒く恋の如く甘く地獄の如く熱きコーヒー」 という有名なキャッチコピーをひっさげ、 安くて本格的なブラジルコーヒーを売りにして各地でチェーン展開したんだそうだ。 1978年にはジョン・レノンとオノ・ヨーコが三日三晩来店してコーヒーを飲んだ とのことで、入口にはレノンとヨーコの写真が飾られている。

なんてことを書いてないで、仕事をしよう。

昼下がり

お昼は同僚の某氏と生協で。

眠い。

うとうとしながら翻訳。 自分の机に座って仕事をするとどうにも生産性が低い。 机を片付ければよいのだろうか。

早起きすると眠いというのは、 きっと時差ボケのようなもんなんだよな。 なんとか早起き体質になるように努力しよう。

今週の躁鬱予報

「さて、それでは最後に躁鬱予報です。 最近はすっかり自我が拡大傾向にあるようですが、 それでは気性予報士の半井(なからい)さん、今週の躁鬱予報をお願いします」

「はい、年が明けてからしばらく自我が拡大傾向にあり、 昨年暮れにかけて精神全体を覆っていた鬱状態はかなりその規模が縮小しました。 この自我の拡大傾向は今週も続くものと思われますが、 週半ばから週末にかけては某論文の〆切の圧力に押されて 鬱が次第に支配的になる可能性がありますので注意が必要です。 抗うつ薬はなるべくお早めに服用ください」

「半井(なからい)さん、ありがとうございました」

夜2

予報で思い出したが、将来を予見する能力がまったく育っていないので、 これを鍛える必要を感じる。どうやって鍛えるのかについては これから考えることにして、とりあえずこれも今年の抱負の一つにしよう (五ヶ年計画ぐらいで鍛えよう)。 そう考えると、天気予報というのは先のことを考えて偉いな。 目先のことだけでなく、何が起こるかを予見し、 必要ならそれに介入していく力を身に付けたい。

目の前の火消しだけに没頭していたら、誰がどこで火を付けているのか わからなくなる(We didn't start the fire..., but then who did it anyway?)。 big pictureが見通せるようになりたい。

真夜中

夜、翻訳をようやく終える。明日見直しをすることにして、 春日に行きラーメン。それからまた大学に戻ってきて、年賀状を書く。 ネットで落とした犬の画像を使ったのだが、「20006年 元旦」 となっていて、印刷を終えた後で気付き、笑う。まあ仕方ない。

それから帰宅。眠いので早く寝て、明日も早く起きよう。

今日のニュース


05/Jan/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

今日も公約通り早起き。寒い。

そういえば、まだ右足が痛い。だいぶましになったようだが。

昼下がり

朝から大学。またちょっと遅刻。午前中は翻訳の推敲と雑用。

お昼は某同僚と。いくらまぐろ丼。

戻ってきてからまた翻訳の推敲。 眠くなり30分ほど意識が飛ぶ。 しかし、この時間にシエスタを取ると夕方まで 有益に過ごせることが経験上わかっている(と言い訳してみる)。

夕方

某翻訳の推敲。今日の午前中に終わる予定だったが、 結局夕方までかかって半分までしか終わらず。 なんか能率が上がっていない気がするが、こんなもんか。 明日なんとか終わらせよう。

さて、ひさしぶりに水泳に行こう。

プール。病み上がりということもあって、今日は30分1.5キロ。 最初の1キロは、クロールでだんだんペースを上げていく男性に付いて 行ったのだが、この人は最初は本当にゆっくりで遅いくらいだったが、 徐々にペースを上げていき、最後は付いていくのがやっとというぐらいの スピードにまで上がっていった。不思議な人だが、おかげで楽に1キロ泳げた。 またペースメーカーになってくれないかな。

購買部で買物をしてから研究室に戻ってくる。

真夜中

夜、某同僚の家で鍋。楽しく話し、楽しく飲む。 話がおもしろいときはまったく何を飲み喰いしたか覚えていないが、 ビール、ワイン(カベルネ・ソーヴィニョン、キアンティ)、梅酒などを 飲んだ気がする。良い同僚を持って本当に幸せだ。

日付が変わる前に失礼して、大学に寄ってから帰宅。 ワインをよく飲んだのですっかり酔っぱらった。 今日は良く寝て、明日からまた仕事をしよう。

今日のニュース


06/Jan/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

いつもより少し早起き。昨夜は酒が入っていたせいか何度も目が覚めたが、 比較的よく寝られた気がする。

一昨日のニュースになるが、イスラエルのシャロン首相が深刻な脳出血を 起こしたそうで、重体でICUで治療中だそうだ。 彼が死ぬと中東の情勢が変わるかもしれないと世界中で心配されているようだ。

朝2

洗濯をして定刻より少し早く出勤。定時出勤3日目。

The times they are a-changin' (and I feel it in the air).

真夜中

お昼まで某翻訳の推敲。あと少しで終わるというところで、 昼食の約束があったので中断し、 同僚の某氏と某後楽園まで歩いて行き、 某和食屋で食事をしながらいろいろ相談。

昼下がり、研究室に戻って翻訳の推敲を終わらす。 これで某翻訳とはしばらく縁が切れる。 それから某教授の部屋に行き、某手伝い。 無事に終わる。それから少し相談。

夜、大学でしばらくぐずぐずしてから一旦帰宅したあと、 春日でラーメンを食べて戻ってくる。 今日は半日大学にいたこともあり、すっかり疲れた。

前も書いたかもしれないが、大リーグ級の選手がたくさん集まったからといって、 良いチーム(組織)になるとは限らない。 各人がスタンドプレーをしようとすると、チームとしてはうまく機能しないだろう。 チームの力は、選手の力の単なる合計ではない。 これは「力」をどう定義するかにもよるだろうが、概して正しい主張であり、 その意味ではチームの力というのは個人の力に還元できないところがある。 くどくなるが、一流の選手を集めたチームでも、それが烏合の衆であれば、 チームワークのすぐれた二流の選手のチームに勝てないかもしれない。 では、チームとして優秀になるには、何が必要か。 チームスピリット(=公共精神)というのが一つの要素だろうと想像する。 他には? 適材適所を見抜くリーダーないし監督か。他には?

ところで、 2002年11月の首都圏での調査によれば、 国立大学教授の講読新聞は、 1位が朝日(63.9%)、2位が日経(22.8%)、3位が読売(17.2%)、 4位が毎日(7.8%)、5位が産経(2.8%)だそうだ。

今年の抱負 (決定版)

  1. 某ユニットのために尽力する(one for all, all for oneの精神で)。
  2. D論を本にして出す。
  3. 功利主義的思考をさらに身に付ける。
  4. 将来を予見する能力を身に付ける(五ヶ年計画)。
  5. 雑用は原則として断る(ノーと言える研究者になろう)。
  6. 毎日10時に出勤する。
  7. 家計簿を毎月黒字にする。

今日のニュース


07/Jan/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

昼下がり

寒いのでお昼すぎまで寝てしまう。

昼下がり2

先日録画した『オースティン・パワーズ2』をつい最後まで観てしまう。 おもしろい。

真夜中

夕方に大学に行き、数枚の年賀状に返事を書いてから、プール。 今日も今一つ本調子ではなかったので、1.5キロほど。 けっこうたくさんの人が泳いでいた。

それから某外国人と某氏らと後楽園で待合わせをして、 池袋の某イタめし屋で晩餐。 しばらく池袋の繁華街をうろうろしたあと、 喫茶店で歓談してから解散。某外国人は明日帰国するそうだ。

帰宅してから七草粥を食べる。 まだ風邪が完全には治ってないのか、少しだるい。 のどがイガイガする。よく寝よう。

室内の湿度が40%を切るときが多いので、加湿器が必要な気がする。


08/Jan/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

昼下がり

お昼前までよく寝る。起きてから某海鮮丼屋で昼食を取り、 某スタバでたまっているGuardian Weeklyを読む。 ヒラリーとライス長官の2008年大統領選対決はあるんだろうかとか、 ブレア(とブラウン財務省)対キャメロンはどうなるんだろうかとか。 あと少しで去年の分はすべて目を通したことになる。

某スタバを出るとき、 他の客のテーブルに『入門・医療倫理I』があるのを見てちょっと驚く。 そそそれ、ぼくも書いているんですっ、と心の中で叫びながら店を出る。

それから研究室へ。産経新聞もしばらく読んでなかったので (だから時間に余裕があったのか)、ちょっと仕事をしたら新聞を読もう。 こういう日課に終われるのもなんだが、 こうでもしないと時事に付いていけなくなるし、困ったもんだ。 早寝早起きで対処するしかないな。

あれ、雑用を片付けているともうこんな時間。

夜中

夜、近くのカレー屋で夕食。そのあと研究室に戻ってきて、 山積みになっていた新聞を読み始める。まだまだある…。

「正露丸」は1974年の最高裁判決で(商標登録できる)固有名詞ではなく 一般名称ということになったそうだ。 例のデザインについては今だに法廷で争っているそうだ。すごいな。

エアコンの調子が悪いので研究室が寒くて困る。 日本にいるのに電化製品がまともに機能しないというのは皮肉なことだ。 仕方ないのでコートを着て仕事をしよう。

真夜中

夜、研究室で新聞を五日分読んだあと、御徒町の某ディスカウントストアに行き、 加湿器を買う(TIGER Hybrid Humidifier ASO-B)。蒸気が見えないタイプのようで、 ちゃんと機能しているのかどうかすぐに見分けがつかないが、 たぶんQOLを上げてくれるのだろう。あとは研究室もなんとかしないと。

カレーの食べすぎか、気分が悪い。なんだかしばらく調子が悪いな。

今日のニュース

昨日のニュース


09/Jan/2006 (Monday/lundi/Montag)

休日を有効に使うために、なんとか午前中に起きる。

まだ喉が痛いが、加湿器を付けて寝たせいか少しまし。 自分の体のメンテがうまくいっていない。

お昼前

喫茶店で新聞。日本の老夫婦のrelationshipに関するGuardianの記事で、 初めてRHS(Retired Husband Syndrome)という言葉を知った。 黒川順夫という医師が 心身医学会で1991年に発表したときに用いた言葉だそうだ。 妻や家庭を返り見なかった夫が定年退職後、家に四六時中いるようになると、 それに耐えられない妻が心身に異常をきたすという症状を指すそうだ。

オレも今はワーカホリック気味だから、 老後にこういうことが起きないように今から気をつけよう。

お昼すぎ

まだ喫茶店。風邪が治っていないようで、まだ咳が出る。 いかん。帰って寝るか。

夕方

お昼すぎに帰宅して、昼寝。だいぶましになる。

上のRHSは「主人在宅ストレス症候群」と言うんだそうだ。

大学へ。まず雑用。

某翻訳は相互チェック段階に入っているのだが、 たまたま自分の訳を見返していると、 原文に不備があると思っていた一文が、 自分の方で読み間違いしていることに気付き、 いささか驚く。他人に指摘される前に気付いてよかったが、 くれぐれも「原文の方がおかしい」と思う前に、 文法的にあらゆる可能性を探ってみるようにしなければならない。

ロールシャッハテストではないが、 一度ある読み方をしてしまうと、 レコードの溝ができたようにその読み方から離れることが困難になる。 なるべく柔軟な解釈ができるように、 常日頃から気をつけなければならない。

夜中

夜、研究室でちょっと某氏のスライド (というのはパワーポイントファイルのことです、念のため) に手を入れていると、やはりまたしんどくなってきたので、 某海鮮丼屋で月見ネギトロ丼(大盛)を食べて帰宅。

メモ。文章の文法的な誤りを見つけるのは比較的たやすいが、 それ以上に難しいのは論理の飛躍を見つけること。 議論の流れが不自然な部分(「一見したところおかしく思われる部分」) では必ず立ち止まり、なぜ不自然と感じたのかを自問すること。

オレの風邪はあまり人にうつっていないと思うのだが、 それでもオレに会ったあとに風邪を引いたという人が これまで知りえたかぎりで三名ほどいる。 もちろん彼らがpost hoc ergo propter hocの誤ちを犯している可能性が高い訳で、 因果関係を立証できないかぎり責任を取るつもりはない(とか言って。 うそです。すみません)。

post hocというのはあれだ、 「あなたとセックスしたあとに妊娠しました。 だからこれはあなたの子供です」という推論が典型的で、 たとえセックスしたあとに妊娠したとしても、 この妊娠した女性が他の人ともセックスしていた可能性が除外できなければ、 この推論は正しいとは言えないわけだ。 また、たとえ誰ともセックスしていなかったことがわかったとしても、 「処女懐胎の可能性も否定できない」と言えばよろしい。 …なんてことを書くと、また敵が増えるんだよな。やめよう。

それで、最初の二人は狂大系の人だったので、 ひそかに「狂大哲学・思想系症候群(略して狂大病)」と呼んでいたのだが、 先日どうもまた一人風邪で倒れたようで、 この方は狂大とは関係ないので、 「哲学・思想系症候群」と考えた方が良さそうだ。 というのは冗談だが、何にしろ早く風邪を治さないと誰も会ってくれなくなる。 今日は早目に寝て完治を目指そう。

真夜中

論文投稿の〆切が刻一刻と迫っているが、面倒。 しかし、そんなことも言ってられないから、やっぱり書くか。

今日のニュース


10/Jan/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

昼下がり

今日も定時出勤(10分遅刻したけど…)。 午前中、風邪がこれ以上長引くと困るので、 大学の保健センターに行く。 内科はみな風邪の患者(学生)ばかりで、 風邪をうつされるんじゃないかと恐くなる。 向こうもそう思っていただろう。 わざとゴホゴホやっていれば席を空けてくれたかもしれない。

PL顆粒5日分と、念のため解熱剤のロキソニンをもらう。全部で365円。安い。

購買部で弁当を買ってから研究室に戻ってきて昼食を食べ、 いろいろ雑用。

昼下がりから某ミーティング。 いろいろ相談。2時間半ほど。

ミーティングが終わるとすっかり疲れてしまう。 朝から大学にいるせいか、 まるでもう真夜中になったぐらい疲れているのだが。

ちょっと寝たら少し復活。がんばろう。

夜2

同僚の某氏に某海鮮丼屋の丼を買ってきてもらい(サンクス)、 数人で研究室で食事。なんか熱が出てきたような…。 早いうちに帰ろう。PL顆粒服用。

新聞切り抜き。あれ、英国自民党のチャールズ・ケネディ、アルコール依存症問題で 党首辞任してしまったのか。残念。

夜3

新聞切り抜き。熱が出てきた気がするので、ロキソニン一錠服用。

夜中

まだ新聞切り抜き。ロキソニンのおかげか、熱が下がった様子。 そろそろ帰って寝よう。

メモ。風邪などの本当のウイルス→コンピュータウイルスという類推が 歴史的に正しいが、そのうち、その逆が正しいと思う世代が出てくるのだろう。 「インフルエンザウイルスというのは、 コンピュータウイルスと同じように作用するからそう呼ぶんでしょう?」 という風に。

真夜中

いったん帰宅したあと、散歩がてら春日まで行き、ラーメン。 帰宅してからPL顆粒一服。

なんだか最近、妙にやる気が出てきている(風邪だけど)。 それに比べると、去年はまるで寝ていたかのようだ。 今年はいろいろがんばろう。

今日のニュース


11/Jan/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

早起き。だんだん体が慣れてきたのか、楽に起きられるようになってきた。

朝2

定時出勤。

昼下がり

朝の勉強会。 そのあと、文学部に行き、某会合に代理出席。

購買部で昼飯を買って研究室に戻ってくると、 同僚の某氏が食事に行かずに待っていてくれたので、 一緒に某ハンバーガー屋で。いろいろ話す。

研究室に戻ってきてから、某院生の指導を少し。眠い。

AmazonからDVDが届いていた。これでも見てパンクの精神を取り戻そう。

そういえば、高校生のときにD.O.A.(Dead On Arrivalの略) というパンクビデオを見て衝撃を受けた記憶があるが、 そのビデオは大学のときに誰かに貸して失くしてしまった。 DVDでも出ているようだから、気が向いたら買おうかな。 しかし、毎月家計簿を黒字にする計画なので、 科研費が当たったら無駄遣いはなるべく控えよう。

夕方、某13階のイタめし屋で某氏とコーヒーを飲みながら いろいろ相談。

夜、某翻訳の相互チェックを始める。その他いろいろ雑用。 お昼に買った用の弁当を食べ、PL顆粒一服。

夜中

新聞の切り抜き。五日分。

漫画喫茶に行きたい欲求を抑えて帰宅することにする。 風邪もまだ完治してないし、本を読んでニュースを見たら寝よう。

そういえば、研究室の湿度が20%を切るぐらい低いので、 なんとかしないといけない。とりあえず応急処置として、 濡らしたタオルなどをそこらへんにかけておいたら30%になった。

真夜中

某コンビニで買物をしてから帰宅。鏡餅はなかったが、ぜんざいを作って食べる。 甘すぎたようで、口の中が気持ち悪い。

将来が予見できる人間になるための第一歩として、次の一手を考える練習をしよう。 徐々に、他人の出方も考えて二手先、三手先と読めるようになりたい。

メモ: 組織全体の善を一定数の人が考えていないと、組織は衰退する。 しかし、みながみな組織全体の善を考えて行動すると、 これまた組織にとってマイナスになることもありうる。

今日のニュース


12/Jan/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

定時出勤。

昨晩は『クリスティーナの好きなこと』 (The Sweetest Thing) を1.3倍〜2倍速で見てから寝た。 遊びで恋愛をしていたクリスティーナ(キャメロン・ディアス)が、 ある出会いをきっかけにコミットメントの重要性を知るというラブコメ。 キャメロン・ディアスが好きな人でないと あの下品なジョークには付いていけない気がする。C。

朝、親戚の結婚式に遅れる夢で目が覚める。 なんだかおもしろい内容だったのであと20分ほど寝てみるが、続きは見れず。

お昼

午前中は某翻訳の相互チェック。基本的に時間の無駄だが、 内容がおもしろいのがせめてもの救い。

お昼すぎ

お昼は同僚の某氏と某定食屋で。子持ちカレイの煮付け。いろいろ相談。

研究室もたいへん湿度が低いので(どの部屋も20%かそれ以下)、 QOL向上のために加湿器を入れてもらうことにした。

昼下がり

翻訳の相互チェック続き。

昼下がりに30分ほど昼寝するのが日課になりつつある。

風邪はだいぶ良くなったが、 まだ鼻が少し出たり、湿度が低いせいか逆に鼻が 乾いて痛かったりする。喉もまだ少しはれているようだが、 のど飴でなんとかなっている。咳はなし。熱もなさそう。 早く泳ぎたいのだが…。

真夜中

夕方、某13階イタめし屋でコーヒーを飲みながらしばらくくつろぐ。 ここは見晴らしも良いし、喫茶店としては穴場だな。

夜、某入門コースの授業に参加。といっても、仕事がほとんどなかったので、 隣の部屋に隠れて翻訳の相互チェックの仕事。終わらない。

授業が終わったあと、今日は早目に帰宅。 家で(レトルト)カレーを食べたり、ニュースを見たり。 ずっと大学にいると心に余裕がなくなるので、 なるべく早目に帰るようにしよう。

今日のニュース


13/Jan/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

定時出勤。曇り。

今日は時間的にも精神的にも余裕があるので、勉強しよう。

昼下がり

午前中から文献の調べもの。 お昼は同僚の某氏と本三の交差点を少し後楽園の方に行ったところに ある某定食屋を開拓。 ついでに近くの自転車屋でパンクの修理もやってもらう。

年末から自転車に全然乗っていなかったことになるが、 日本にいるときにこれだけ自転車に乗らなかったのは初めてかもしれない。 だんだん自転車が不要になりつつある。散歩男。

研究室に戻ってくると眠くなる。 そろそろ昼寝の時間かな。

今日は13日の金曜日だそうだ。ちなみにこの研究室は4階にあり、 いつも授業は13階の建物で行なっている。

メモ。日本人の「総合」崇拝。 総合病院好きで、総合大学好き。 あとは何があるかな。

昼下がりから夕方にかけては、いろいろ雑用や相談。

夜、風邪が治ったことにして、プールで泳ぐ。 距離は数えず、50分ほど。距離を数えない方が楽しく泳げるようだ。 今後はしばらく時間だけを見て、距離は気にしないことにしよう。

真夜中

夜、同僚の某氏らと本三の居酒屋で食事。 おいしかったが、タバコ臭くなって参る。 焼酎のお湯割りをダブルで。酔っぱらう。

雨の降る中、走って帰宅。 今日は勉強できなかったが、もう寝よう。

今日のニュース


14/Jan/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼すぎ

早起きして後楽園に行き、いつものところで服を買う。

それから帰宅して服を着替え、大学へ。 お昼は某海鮮丼屋でいくらちらし丼を食べる。 お昼から雨が降り出す。

お昼すぎから某入門コース。 司会役だったので、終了までいろいろ気を使う。 今回の演習も無事に終わったようで良かった。

終了後、しばらく同僚な人々とビールを飲みながら駄弁る。 そのあと、春日のラーメン屋にでも行こうかと思ったが、 雨も強いし、iPodでもDidoの`Here With Me'とかThe Mamas and the Papasの `California Dreaming'とか憂鬱な曲がかかるので、意気消沈して帰宅する。

帰ってくるとポストに狂大からの封筒が届いていた。 「狂大学生部」と書かれているので、最初は何かわからなかったが、 しばらくして、学位の話であることに思い当たる。 開けてみると、 10日後に学位授与式があるから京都に来いとだけ書いてある。 なんで10日前にならないと連絡ができないのかと ムカっと来て破り捨てたくなったが、 まあこんなところで腹を立てても仕方ないので ありがたく頂戴しに行くことにする。

真夜中

Punk: Attitudeを見る。 長いスパンで見たパンクの歴史がよくわかった。

真夜中2

夜中、春日にラーメンを食べに行き、ついでにマンガ喫茶。 『MAJOR』第57巻を読みながら、 「(チームの)雰囲気を作る」ことについて考える。

今日のニュース


15/Jan/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

昼下がり

お昼すぎまで寝てしまう。電話で起こされる。

本三の喫茶店でGuardian Weeklyを読む。3時間近くいたようだ。 某ドラッグストアで買物をして研究室へ。

昨夜見たPunk: Attitudeの中では、 New York Dollsがかっこよくて気になった。 高校のときにCDを買った記憶があるが、 ああいう音楽やスタイルに魅かれるというのは何なんだろう。 レゲエがロンドン・パンクにどう影響を与えたかとか、 パンクが西海岸でハードコア・パンクになった経緯とかは 勉強になった。欲を言えばもっとライブ映像を見たかった。

New York Dollsもそうだが、中高のときには多感な時期があって、 そのころに経験したことや感じたことが嗜好や思想の核になっている気がする。 パンクとか、社会的正義とか。 今年はもっと内省的になって、 核となる部分で何か大きな間違いを犯していないか、 自分の価値観を見直してみたいと思う。

夜2

新聞。加湿器が飛ぶように売れているそうだ。 インフルエンザウイルスは湿気に弱く、室内の湿度が60%を 超えると活動が弱まり、徐々に死滅するそうだ。 しかし、70%を超えると、今度はカビが増殖する原因になるそうだ。 気をつけよう。

PHS(ウィルコム)は定額制などのサービス強化で加入者を増やしているようだ。 もうすぐ100万人だとか。ウィルコムのPDAのW-ZERO3、買ってみるかな。

夜中

少し小雨の降る中、飯田橋の近くまで歩いて行き、 某イタめし屋で夕食。ピザの生地がおいしかった。

最近はいくらでも歩くのが平気になってきた。 いろいろ見るところもあるし、 散歩の環境にも恵まれているのだろう。

夕方にガーディアンでコンゴのセックスワーカーについての記事を 読んだので、 MSFに少し寄付することにする。 寄付というのは対症療法的で、 貧困解消のための根本的な解決策ではおそらくないわけだが、 それでも少しでも苦痛が軽減されればいいと思う。

真夜中

研究室で新聞切り抜き。今日は新聞を読むだけで一日が終わってしまった。 「息抜きは新聞の切り抜きです」。

博士号取得おめでとうメール1件。 さんきゅー、さんきゅー。 いや、以前にもおめでとうメールは内々にもらってましたが…。

真夜中2

帰宅。

今日のニュース


16/Jan/2006 (Monday/lundi/Montag)

昨晩は寝る前にミルクティーを布団の上にこぼしてしまい、 おねしょのようになった布団を乾かしてから寝た。 今日は布団カバーを洗濯しなければ…。

朝2

定時出勤。

セーターを表裏逆に着ていることを、某講師に指摘される。しまった。

お昼前

ボネコ(Boneco)の加湿器(Mod. 1359)が届く。 非常にプリミティブな作りがかっこいい。

「つまり」の用法についてだが、ある抽象的な一文のあとに、 「つまり」と書いてそのあとにその一文をより詳しく説明した内容を書くのは おかしいと常々思っているわけだが、そういう「つまり」を使っている文章を読むと、 実は次のような構造になっているのではないかと思い当たった。

  1. 抽象的な一文
  2. (実際には書かれない、1を説明する非常に詳細な内容)
  3. 2を要約するという意味で「つまり」から始まる文章

つまり、「つまり」は1の抽象的な一文を説明しているというよりは、 実際には長くて書けない2の内容を要約しているというわけだ。 そう考えると合理的な表現なのかな。

博士号取得おめでとうメールもう1件。さんきゅー、さんきゅー。

お昼は同僚の某氏と。刺身三点盛り。

お昼すぎから某Bentham研究会。某氏の博論の合評会。勉強になる。 来月は自分の博論の合評会をしてもらう予定。

夕方、Benthamな方々と某13階カフェで歓談したあと、 プールで泳ごうとしたら、なんと今日はジムが休み。 がっかりして研究室に戻ってきたが、 寝不足なのか何なのかやたらと疲れているので、 泳がなくてよかったかもしれない。

それから雑用。間食してないでなんか食べに行こう。

夜中

夜、夕食を食べようと赤門を出たあたりで、 財布を忘れてきたことに気付き地団駄を踏み、 むせび泣きながら辺りを転げ回る。 今日は何かと無駄足が多い。

研究室に戻ってきたら同僚の某氏や某院生が食事に誘ってくれたので、 先日行った某マンション一階の定食屋にまた行く。 おいしい和定食を食べながら歓談。

博士号取得おめでとうメールさらにもう1件。だんけ、だんけ。

日曜のホテルを予約。 オフシーズンのせいか、どこも安い。

真夜中

疲れたが新聞。

メモ。私的と公的について。靖国参拝でも「私人」「公人」という話があったが、 皇室典範改正についても「政治問題であり口出しできないのですが、 『プライヴェート』に語るという体裁を取ります」と述べて 女系天皇容認の立場を批判する人がいた。 これは哲学的というか概念的な話なので、 哲学者が何かを言うべきところの気がする。 いったい、首相やその他の公的な立場にいる人が「私人」として活動したと 正当に言える領域はあるのか、あるとすればそれはどういう領域なのか。 日本哲学会の懸賞論文のテーマにしたらどうかな。出でよ、日本のルソー。

真夜中2

遅くまで新聞の切り抜きをしてから帰宅。

先日から自転車のカギが失踪中。せっかくパンクを直したというのに、 何が不満なのか。さきほど本格的な家宅捜索をしたが、発見されず。 研究室でも探したので、 あと可能性があるとすれば、 金曜日に某ジムのロッカーで落としたかもしれないので、 明日ジムに行ったら聞いてみよう。

博士号取得おめでとうメール4件目。めるし、めるし。


17/Jan/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

お昼前

朝、洗濯物をしてから定時出勤。午前中はまだなかなか有効に使えない。

博士号取得おめでとうメール5件目。ぐらっちえ、ぐらっちえ。

昼下がり

お昼、今日から始まった某ランチョン・セミナー。 といっても、新聞記事を回覧しただけだけど。

そのあと、某ケーススタディ・ワーキンググループでミーティング。 シエスタを取る間もなく、もうすぐ次のミーティング。眠い。

夜中

昼下がりに某ミーティング、そのあと某勉強会。

勉強会その他で疲れたので、疲れを癒しに(?)プールへ。 50分泳ぐ。ジムで自転車のカギについて尋ねたが、見つからず。 その代わり、今度は時計をロッカーに置き忘れてしまったようだ。 つかん。明日行ってみよう。

購買部で買物をしてから研究室へ。新聞。

真夜中

夜、新聞の切り抜きをしてから、同僚の某氏らと韓国家庭料理。 海鮮ライス。辛くて頭皮からも汗を出しながら食べる。

それから帰宅。疲れて動けない…。 →マッサージ機を使ったら楽になった。 運動後はストレッチをしないとな。

博士号取得おめでとうメール6件目。しえしえ。

今日のニュース

昨日のニュース


18/Jan/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

定時出勤。

博士号取得おめでとうメール7件目。かむさかむさ。

しかし、人事掛に尋ねたところ、給料は上がらないとのこと。がっかり。 そういえば、学振も職歴にならなかったし、 なんだか損をしているような気がしてならない。

昼下がり

同僚の某氏らと昼食。株価の話など。

昼食後、ジムの受付に行き、時計のことを尋ねると、 時計の落としものは出ていないと言われ、 あまりのショックに床をのたうちまわって泣き叫ぶ。 Skagenの時計、けっこう気に入っていたのに。 仕方ないのでそのうちまた買おう。

それにしても最近落とし物が多い。 財布やiPod miniや魂などを落とさないように、くれぐれも気をつけよう。

夕方

昼下がり、某国内旅行の手配と、某院生の指導。 On Peter Singerを読み始める。

以下の本がアマゾンから届く。勉強しよう。

あれ、東証が売り注文殺到のため取引停止。 すごいな。たしかにバブル終焉の始まりかも。 明日どうなるんだろう。 しかし、何か気になるのはヒューザーと政界との黒い関係の方で、 基本的には陰謀説めいた話は嫌いだが、 某同僚が指摘していたように、 ヒューザーと政界のつながりに国民の注意が行かないように ライブドアの問題が今リークされたのではないかという気がする。

今日はなかなか仕事が手につかず。いかん。

昨年の衆院選では武部勤幹事長、竹中平蔵総務相らが広島6区に乗り込んで堀 江社長を応援したが、首相は十七日、記者団に「会社でも採用した人が不祥事 を起こしたら採用が間違っているといえるのか」と反論。堀江氏への支援に関 しても「新しい時代に適応できる人材だと思って応援していた。それはそれで 良いと思う。今回の問題とは別だ」と弁明した。 (毎日新聞)

上で引用した「会社でも採用した人が不祥事を起こしたら採用が間違っている といえるのか」。これは場合によってはその通りとも言える。 犯罪を起こすことを見抜けないことにも非があるかもしれない。 というか、もしホリエモンが民主党から出馬していたら、 首相は何と言ったか訊いてみたい。

真夜中

夜、某氏と春日で待ち合わせして、年末に作ってもらったシャツを取りに行く。 そのあと、某氏とイタめし屋で管を巻く。 二人でワインを一本半飲んで酔っぱらう。 食べすぎで気分が悪い。

シャツを着てみる。 ウェストが絞られているため、体にぴったりフィットしていて良い。

真夜中2

堺屋太一の『組織の盛衰』をようやく読み終えた。 読むべき時期に読んだようで、 最後の方は今ひとつだったが、いろいろ勉強になった。 もう一度読み直すようにしよう。

今日のニュース


19/Jan/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

定時出勤(ちょっと遅刻)。

昨晩は深酒したせいか、夜中と明け方に二度ほど目が覚めた。 やはり酒を飲まず運動をした夜の方がぐっすり寝られるようだ。 体調のコントロールに気を配るようにしよう。

お昼すぎ

午前中はあっという間に終わる。 お昼は同僚と昼食会。新聞記事を読んだり。

夜の授業の準備をしなくては。

東証は午前中は回復傾向。午後はどうなるか。

真夜中

夕方まで授業の準備。結局終日かかってしまった。

夜、某授業。医療資源の配分。 ひさしぶりの授業だったので緊張した。 しかし、すでに何度かやって一応内容がちゃんとある授業なので、 まあなんとかなった。

終わったあと、同僚の某氏らと研究室でビールを飲みながら管を巻く。 ビールを飲んで相談できる同僚というのは良いものだ。

いろいろと一段落しつつあるので、そろそろ何か新しい研究を始めないと。

今日のニュース


21/Jan/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼すぎ

お昼までよく寝る。起きて外を見ると雪。

昼下がり

録画していたニュースや英語でしゃべらナイトを見る。 足の指が寒くてしもやけになりそうだ。

昼下がり、春日でラーメン。そのあと、マンガ喫茶に行き、 『BECK』の最新刊と『ギャラリーフェイク』の30巻-32巻(最終巻)を読む。 最後はあっけなかったが、細野不二彦は巨匠というか職人だなあとかなんとか。 30巻の学校の話と端皿(はざら)の話が印象に残った。

本三の喫茶店で勉強をしようかと思ったが、雪の中歩いていくのは大変なので、 あきらめて帰宅する。胸突坂は下るときも上るときも怖かった。

いくつかメモ。

「子の曰わく、朝に道を聞きては、夕べに死すとも可なり」(論語)。 真理。もっと真面目に勉強しなければ。 自分の専門に秀でなければ、誰が話を聞いてくれるだろう? しかし、自分の専門とは何か。倫理学?

「いまは人間の土壌は、それを植えつけるのに、まだ十分ゆたかである。 しかしこの土壌もいつかそのうち貧しく、痩せるであろう、 そして高い木はもはやそこから成長することができなくなるだろう」 (ツァラトゥストラ)。 理想、個性の追求。 いつかそういった重要な概念も、それを語るための言葉も忘れられてしまう という恐れ。大事なことは忘れないようにしなければならない。

「人間の存在はぶきみであり、依然として意味がない」(ツァラトゥストラ)。 自分の使命は何か。最大多数の最大幸福? "Suppose that all your objects in life were realized; that all the changes in institutions and opinions which you are looking forward to, could be completely effected at this very instant: would this be a great joy and happiness to you?" (Mill's Autobiography) Whatever the case, 少しでもself-improvementとsocial improvementに 努めるべきように思われる。

「また青くさいことを。今の君に必要なのは勤勉さだよ。 雑用は引き受けないんじゃなかったのかね? 私に言わせれば、君は人生の意味について考える前に、 明日何をすべきか、一週間後までに何をすべきかと考えるべきだね」

真夜中

夜、春日の居酒屋で夕食。戻ってきてニュースを見たりしていると、 あっという間に一日が終わってしまった。いかん。

今日のニュース


23/Jan/2006 (Monday/lundi/Montag)

早起き。

昨晩は夕方から某師匠とちゃんこ鍋。 そのあと、バーに二軒ほど連れて行ってもらい、いろいろ人生相談。 ビール、焼酎お湯割り、ホットワイン、ワイン、ウイスキー、 ウイスキー。

夜中、四条から京都駅まで歩く。 コンビニで飲み物とジャンクフードを買ってからホテルに戻り、 新聞をしばらく読んで寝る。

昼下がり

朝、ホテルで朝食を食べてからチェックアウト。 このホテルは古いし部屋も狭いしで大概だった。 次は別のところにしよう。

時間がなかったので、(MK)タクシーで大学へ。 朝から雪だったが、タクシーの運転手によると、 この気温では積もらないとのこと。

なんとか時間に間に合って、学位授与の手続を終えて会場へ。 先に来ていた某氏の隣に座る。 某氏とは大学入学のときから卒業まで、 ずっと一緒だったことになる。 これからも墓に入るまでよろしくお願いします。

学位授与式は2005年11月組と2006年1月組が合同のようで、 各学部合わせて百数十名ほどの学生が淡々と 尾池和夫名もなき総長から学位を受け取った。 一応みなスーツ姿だったが(女性はスーツや袴やドレス)、 総長に学位記をもらうさいの歩き方や態度などが奇妙な人が多く、 おかしいのは自分だけではないことを知ってほっとする。 尾池和夫名もなき総長のありがたいお話を聞いてから、 記念撮影をして解散。某氏のお母さんにも写真を取っていただく。 感謝。 (追記。学位授与式の様子は、 すでにネットで公開されている)

そのあと、製本した学位論文と手土産を渡しにいくつか教員室を尋ねるが、 あいにくご不在の様子だったので、適当に教員ポストに学位論文を投函。 それから某氏と一緒に百万遍の某定食屋で海鮮丼を食べながらいろいろ相談。 Philosopher's Magazineのような雑誌を作ろうとかなんとか。 たいへんだろうけど、なんとかならんかな。

某氏と別れたあと、バスと地下鉄を乗り継いで京都駅に行き、 お土産を買って新幹線に乗る。しばらく新聞を読んだあと、 名古屋前後でよく寝る。ほぼ時間通りに走っているようだ。

真夜中

夕方に大学に戻り、政治哲学勉強会。 アーネソンのPatriotic Priority批判の論文。

勉強会のあと、延々と飲み喰いしながら歓談。 みな偉くなっていく人たち(のよう)なので、 負けないようにがんばろうと思う。 一次会でシンハービール、二次会で酔鯨と四万十。

[flowers]

[もらった花]

心ある人より学位記念に花をいただく。感謝。

真夜中2

なんだか解放感。しばらく〆切など気にせず自由にやろう。 やりたいからやるんであって、やるべきだからやるんではない。 「汝なすべし」ではなく、「われは欲する」で行こう。 Don't tell me what to do, and don't tell me how to spend my time. (Suzi Quatro, `Rolling Stone')

今日のニュース

昨日のニュース


24/Jan/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

お昼前

定時出勤。どうも午前中は雑用で終わってしまうな。

お昼すぎ

お昼前、医図書で相互利用で頼んだ論文を二件受け取り、 購買部で弁当を買い、それから別の購買部でゴーグルの曇り止めを買う。 お昼はランチョン・セミナーで、 韓国のクローン研究問題についてのブリーフィング。大変勉強になる。

真夜中

昼下がり、某ミーティング。夕方、某勉強会。倫理コンサル、 徳倫理。どちらも刺激になった。 こういう風に毎日同僚と勉強できるというのは幸せなことだ。

夕方、プールで30分ほど泳いだあと、 後楽園で某母親や某兄夫婦と会い、 飯田橋のあたりで食事。吉兆宝山と大魔王のお湯わり。 後楽園の某喫茶店で一服してから研究室に戻ってくる。

今日、雑用を二件断わる。 雑用は一見重要そうな仕事として現出するので、 注意しなければならない。まず、仕事を引き受けるときは、 「これは雑用か、それともオレにしかできない非常に重要な仕事か」 と尋ねてみること。オレが引き受けなければ誰かが被ってしまう ことになり気の毒だが、 なるべく自分でなくてもできる仕事は引き受けないこと。

「ほお、雑用を引き受けないとは、君も偉くなったものだな」

「違いますよ。自分でできることは限られていますからね。 これも資源配分です」

真夜中2

真夜中、自分にしかできない(と思われる)雑用を片付けてから帰宅。 ニュースを録画し忘れた。

メモ。 今年の抱負の一つが「雑用は原則として断る(ノーと言える研究者になろう)」 だったが、上でも書いたように雑用は一見すると雑用に見えず、 重要な仕事のように思われるので、よくよく気をつけないといけない。 というか、この抱負は曖昧でダメだ。もっと断るべき雑用と、 そうはできない雑用を定義しなければいけない。

やるべき雑用
公平性の観点から、自分がやらないと他人に過度の負担がかかる仕事 (フリーライダーにならないこと)。上司に命じられた仕事(契約上の義務)。
断るべき雑用
自分以外の人にもでき、それをやることが完全義務ではない仕事 (以前に借りがある場合、上司に命令された場合などは完全義務になる 可能性あり)。 上司ではなく、互恵性もあまり成り立っていない目上の人からの仕事が 一番危険なので、丁重に断ること。しかし、義理は欠かさないこと。

あ、某出版社から印税が少し入っていた。感謝。


25/Jan/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

ちょっと早起きして定時出勤。少し風邪気味かもしれないので気をつけよう。

大学に歩いて来る途中に、(近々来日するらしい)ストーンズの`Rocks Off'を 聴いて元気になる。カンフル剤。

朝、勉強会。 そのあと、某教授のお誕生日会。

お昼は同僚の某氏と某定食屋で。なんとか鯛のみそ煮定食。

昼下がり、某院生の指導。シンガー。

夕方、某スタバに行き、翻訳の相互チェックを少し進めるが、 寝不足のせいか居眠りをしたり、 ニール・ヤングの歌を訳してみたり。 どうも最近脱力しているのか仕事が進まない。

Only Love Can Break Your Heart

君が若くて一人で生きてたとき
一人きりってのはどんな感じだった?
僕はいつも自分の仕事に夢中で
人生を精一杯楽しもうとしてた

だけど心を砕くのは愛だけ
最初から確信を持ちたいと願う
そう、心を砕くのは愛だけ
もし世界がばらばらになったらどうしようって

まだ見たことがない友人がいる
夢の中に頭を隠しているんだ
だれか彼の様子を伺った方がいい
そこから出てこられるかいって
見つけたガウンを脱いだらどうだいって

だけど心を砕くのは愛だけ
最初から確信を持ちたいと願う
そう、心を砕くのは愛だけ
もし世界がばらばらになったらどうしようって

まだ見たことがない友人がいる
夢の中に頭を隠しているんだ
そう、心を砕くのは愛だけ
そう、心を砕くのは愛だけ

---Neil Young

真夜中

同僚の某氏らと居酒屋で夕食。焼酎お湯割り(魔王)。

今日はあっという間に一日が終わってしまった。まずい。

真夜中2

布団に入りながら。「評価によってはじめて価値が生じる。 評価がなければ、存在の胡桃はうつろであろう」 (ツァラトゥストラ、千の目標と一つの目標)。 価値の投影説。 「まことに、人間は、その善とし、悪とするところを、 自分自身で自分自身に与えたのである。 まことに、人間はそれをはたから受け取ったのではなく、 どこかで拾ってきたのでもない。それは天の声として、 かれらに降ってきたのでもない」(同上)。 こういう主張の長所は、liberatingなところだ。 「評価することが、創造することなのである。 よく聞きなさい、あなたがた創造する者よ! 評価そのものこそ、この世で高く評価され珍重される宝にもまさる宝である」 (同上)。

「あなたがたの隣人への愛は、あなたがた自身への愛がうまく行かないからだ。 あなたがたはあなたがた自身から逃げだして、 隣人のところへ行くのであり、それを美徳にしたいと思うのだ」 (ツァラトゥストラ、隣人への愛)。気晴らし。 「ある者は、自分をさがし求めているので、隣人のところへ行く。 また他の者は自分を厄介払いしたいので隣人のところへ行く。 要するにあなたの自分自身に対するうまくいかない愛が、 あなたの孤独を牢獄に化しているのだ」(同上)。 自愛の重要性。しかし、自分を直視できる人は少ない。

「あなたは、自分は自由だと言うのか? わたしの聞きたいのは、 あなたの心を占めている思想である。 あなたが何かのくびきから逃れたということではない。…。 何からの自由だというのだろうか? それがこのツァラトゥストラに何の意味があるだろう! あなたの眼ははっきりと、わたしに告げなければならない。 何をめざしての自由であるかを!」 (ツァラトゥストラ、創造者の道)。 ただ生きるのではなく、よく生きること。 また、どこから来たのかよりも、どこへ行くのか。 どこへ行くのか。

「あれ、布団に入るとえらく文学的だな」

「茶化すのはやめてくださいよ。せっかく実存してるのに」

今日のニュース


26/Jan/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

定時出勤。寝不足な感じ。

いろいろ雑用。不要な雑用は引き受けないように注意しよう。

夕方

お昼は某ランチョンセミナー。新聞や雑談。

午後は、論文を読む。 これから某業務の手伝い。

買ったCD。イーグルズはHotel Californiaと バッタもんのベストしか持ってなかったので。

真夜中

夕方から某発表会の手伝い。 ああいう場で鋭い質問をする方々にいたく感心する。 とくに、ちゃんと発表者と対話ができる人。 オレの場合は質問を予め用意しておいても、 頭の回りが悪いので相手の答えを受けて さらに議論を深めるということがうまくできない。 もっと修業が必要だ。 とりあえず、人の話をよく聞くこと。

発表会は夜中まで続き、解放されたのは10時前。 自宅に一旦戻り、 イーグルズを聴きながら1時間ほど春日と小石川を散歩。 いろいろ考えごとをする。 春日でラーメンを食べようかと思ったが、 某スーパーで買物をして帰宅し、適当に食べる。

歩きながら考えていたことをメモ。 関心を広げること。学問的にもそうだが、 自分の回りの人の幸福に関心を抱き、 また現時点だけではなく先のことにも関心を抱くこと。 しかし、いったい人は何人の人の幸福に配慮できるのだろう? どのぐらいの組織までだったら、 全員の幸福について細かな配慮ができるのだろう?

ここにある花壇は君のもの
君の責任は多くの花を育てること
注意深く細かな配慮をするよう
つねに気をつけないといけない

ここにある花壇は君のもの
君の責任は多くの花を育てること
水をやらないといけないし
やりすぎてもいけない

ここにある花壇は君のもの
君の責任は多くの花を育てること
一つの花に愛情を注ぎ過ぎて
他の花に嫉妬されないように

とついつい詩を作ってしまったが、 重要なのは自分も花壇の一員としてちゃんと育つことだ。

…というようなことを歩きながら考えていたのだが、 それにしても本当に最近はこんなことばかり考えているな。


27/Jan/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

ちょっと遅刻して出勤。眠いし、左の肩甲骨のあたりが痛い。 寝るときの姿勢の問題かな。

Procrastination kills. 仕事を先延ばしにするのは、 国債を発行してその場しのぎをしようとする政府と同じで、 借金体質であることを心に刻んでおくこと。 土日の自分に仕事を押し付けないように、今仕事をすること。

お昼前

午前中はやっぱり雑用でつぶれる。

なんか真面目な感じでよくない。ユーモア、ノンセンスが足りない。 ちょっと気晴らしが必要だ。

夕方

お昼は某海鮮丼屋で。

昼下がり、某発表会を少し傍聴する。半分居眠りしていたが…。

心が落ち着かず。いろいろ考えるべきことがあっても、 眼前の仕事に集中できる能力が必要だ。

某発表会で発表した某院生の慰労会をしたり、 プールで泳いだり。

メモ。 長距離(遠距離)スポーツの良いところはペース配分について考えられるところ。

メモ2。歴史性(historicity)。今、ここに存在していることが 相対的であること(唯一のあり方ではないこと)を知ること。 ie. 現代が所与givenではないことに気付くこと。 その効用は、良い未来を作る可能性が生まれること。 言い古されていることだが、 過去を知らずに未来を構想することはできない。

真夜中

同僚の某氏と某定食屋で夕食。いろいろ楽しく話す。 組織の理想について尋ねられ、梁山泊、モータウン、トキワ荘と答える。 具体的な理想を考えないといけないと反省。 それにしても、いろいろ本音で話すことのできる同僚が 何人もいるというのは幸せなことだ。

帰り際、某定食屋のおばさんに、残っていたおでんその他をもらう。 明日はこれを食べよう。さんくす。

メモ。自己意識。 「一部の人々が偉大なのは、自分の狂気を知っているという点において 偉大なのである。たいていの人々は自分の狂気を知らない」

今日のニュース

昨日のニュース


28/Jan/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼すぎ

よく寝て、お昼前に起きる。喫茶店に行って勉強しよう。

夜中

昼下がり、本三の喫茶店でGuardian Weekly。 眠くなったので夕方までマンガ喫茶。 『ブラックジャックによろしく』最新刊など。 その後、某スタバで少し翻訳の相互チェック。

夜、帰宅して夕食を食べながら、 某氏に借りっぱなしのEternal Sunshine of the Spotless Mind (2004)を観る。 ストーリー展開が難しいのでまとめると---

  1. ジョエル(ジム・キャリー)はある朝、仕事に行かずに海へ行く。そこで クレメンタイン(ケイト・ウィンズレット)に出会い、すぐに恋に落ちる。 しかし、二人には、お互いに知らない過去があった。 →クレジットのあと、過去に戻る。
  2. (過去に戻って)ジョエルはクレメンタインと仲たがいしてフラれる。 しかも、クレメンタインはジョエルのことをまったく覚えていない。 おかしいと思っていると、実はクレメンタインはある病院(ラクーナ社)で、 ジョエルについての記憶を消す手術を行なっていたことがわかった。
  3. ジョエルはそれを知り、自分もクレメンタインの記憶を消す決心をする。 しかし、実際に記憶を消される段になると、 さまざまな楽しかった記憶が思い出されてきて、 彼は記憶を守ろうと必死になる。
  4. その努力も空しく、記憶は完全に消され、1.に戻る。 しかし、ラクーナ社のいざこざで、 記憶を消す前のカルテや録音テープがジョエルとクレメンタインの ところに戻ってきて、二人はお互いの悪口を聞くことになる…。

とかなんとか。もう一度見ないと間違えているかもしれない。 恋愛の始まりから終わりまでの「一生」について考えさせられるとともに、 忘れたい記憶だけでなく、忘れたくない記憶というものもあることに気付いた。 すべての記憶が消えていく映像 (その様子をジム・キャリーが電車から見ているシーン) が印象的だった。

ジム・キャリーはいつも通り最高だが、 ケイト・ウィンズレットは若干ミスキャスト気味。 演技にそつがなく、随所随所で印象深い表情があるが、 今回はそのそつのなさのせいか、今ひとつ存在感に欠けていた気がする。 キャメロン・ディアズにやってみてもらいたかった(と書くと、 怒られるかもしれないが…)。B。

お腹一杯。散歩したいのだが、北風が吹いていて外は寒そうだ。

真夜中

寒いなか、郵便局に寄って郵便物を受け取ってから、小一時間ほど散歩。 根津の方を歩いてみる。

眠い。どうも早寝早起き生活は生産的でない気がするが、 まともな社会人になるためになんとか慣れるようにしよう。

真夜中

ちょっとだけ某翻訳の相互チェックを進める。眠いのでそろそろ寝よう。


29/Jan/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼すぎ

お昼までよく寝る。昨日はDVDで録画した『マイノリティ・リポート』も 昼下がりに少し観たので、映画や漫画の雰囲気に影響を受けていた気がする。 物語にのめりこんで影響を受けやすい性質だから、 あんまり見過ぎないように注意しよう。

最近考えていること

ちょっと考えたこと。すぐに忘れるので思考をつなぎとめておかなければ。 組織や集団について前から考えていたことを分節化すると。

要するに、組織(社会、集団)に属するとはどういうことか、ということだ (いや、これはまとめすぎだが)。 たとえば、 オーケストラのようにみんなで協力してしかできない 何か大きなことをやりとげようとしているのか、 あるいはそれぞれ別々の楽器をソロで演奏していればよいのか。 前者だけだと息苦しいが、後者だけだと集まっている意味がない。

あと、社会全体、世界全体という容易には把握しきれない単位ではなく、 身近なところから考えることの重要性もわかってきた。 Charity begins at homeというのは、 常に身近な人を優先せよということではなく、 むしろ、慈善の重要性は遠くよりも身近なところから始めた方がわかりやすい ということなんだろう。

夕方

自宅で某翻訳の相互チェックの仕事。 ある程度捗っているのだが、 どうもそわそわしているので、 もう少ししたら散髪に行き、ついでに散歩でもしてこよう。

賢くなりたい。もっと本を読まなければ。 毎週一回は本屋さんに足を運ぶようにしよう。

「天下道あれば則ち見れ、道なければ則ち隠る」(論語)。 今、道はあるのだろうか。もしあれば、隠れている場合だろうか。

「なんだなんだなんだ、その求道的な発言は。 もっと軽やかに行くんじゃなかったのか。 これだから根が真面目な奴は困る。君は教育番組か。 NHKしか見ていないからそういうことになるんだ」

「茶化さないでください」

夕暮れ

なぜかわからないが、 夕暮れというのは落ち着いた幸せな気分になる。 夕暮れのバスとか、夕暮れの電車とか。 なんかノスタルジックなんだよな。

腹減った。

メモ。 なるほど、企業のような組織による業績の報告というのは、 いわば定期検診に当たるわけか。 有機体的な社会観は取るつもりはないが、社会というのは捉えどころがないので、 社会と個人をアナロジーで語ることはある程度有益だと思う。

話は飛ぶが、車検というのは毎年義務づけられているのに、 定期検診が完全には義務づけられていないのはなぜか。 人はポンコツでも他人に危害は与えないが、 車がポンコツだと他人を巻き込む事故を起こしうるからか。

ようやく某翻訳の相互チェックの一つが終わった (某教授から依頼されたものがまだもう一つある)。

それにしてもなぜこんな仕事を引き受けたのか。 ばかばかばか。去年のオレのばか。 「不要な雑用を引き受けない」というのを、くれぐれも忘れないように、 これから毎日呪文のようにつぶやくことにしよう。

夜2

近くの散髪屋で散髪。 ほぼ二ヶ月ぶりだったようだ。 短くなってさっぱりする。

夜3

ちょっと大学へ。 某書類を書いてみたり。

大学に歩いてくるときに、 `Researcher with an attitude'というフレーズを思いつく。 `with an attitude'は「一本芯の通った」、「明確な価値観がある」 というような意味。`with attitude'でも良いようだ。 まあ、なんでもいいが、 パンクな精神を忘れないようにしようとかなんとか考えていた気がする。

夜中

休憩がてら、根津まで散歩。 某スーパーにある回収箱に牛乳パックを捨ててくる。 それにしても、自宅から1キロ近く歩かないと、 牛乳パックを捨てられないというのはかなり大変だ。

また研究室に戻ってくる。新聞の切り抜きでもしよう。

真夜中

新聞の切り抜きをしばらくしたあと、マンガ喫茶に寄りたい誘惑を振り払い、 帰宅。適当に夕食を食べる。

今日のニュース

昨日のニュース


30/Jan/2006 (Monday/lundi/Montag)

早起き。

声色というのは、ずいぶん文化的なものだろうと想像する。 日本人は男性も女性ももっと低い声で話すことも可能だろう。 みんな裏声でしゃべる文化ってあるのかな。

昼下がり

午前中は所用

昼下がり、不動産屋で家賃を払ってから大学へ。 今日は雑用で一日がつぶれる予定。 そういう日は観念して雑用に励もう。

そういえば、セオドア・ルーズベルトはあのようながっしりした体型にも かかわらず、ヘリウムを吸ったかのような高い声でしゃべっていたそうだ。

真夜中

夕方、同僚の某氏と一緒に購買部や書籍部に行き、 予算の残りを消化する。 デスクトップ用に小さなマウスを一つ買ってもらう。さんくす。

郵便局に寄ったあと、 同僚や院生らとジムで1時間ほどバドミントン。シューズを忘れたため、 裸足でやることに。足が痛いのであまり動かず、 しかもバランスを崩さない打ち方を練習する良い機会になった。 寒かったが。

そのあと、30分ほどプール。泳ぎ終わったらくたくた。 購買部でちょっと買物をして、研究室で同僚の某氏らと某海鮮丼。 しばらく新聞の切り抜きをしてから帰宅。 今日はぜんぜん勉強せんかった。

あれ、今月は赤字だ…。しくしく。

2002年の以下の記述がおかしい。

2006年以降は日本の人口が減るとのこと。 1億2774万ぐらいで止まるらしい (毎日新聞、産経新聞参照)。 人口減のせいで、 ただでさえ少ない友達も減ってしまうのではないかと心配。

幸い、友達の数はあまり減らずに済んでいる。 ついでに、一語の辞典: えこひいきも秀逸だ。 誰も誉めてくれないので自画自賛。

今日のニュース


31/Jan/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

定時出勤。バドミントンのせいで右腕が痛い。

昼下がり

午前中は某翻訳の相互チェックの続きと雑用。 お昼はランチョンセミナー。新聞を読みながら雑談。 専門家倫理、臓器移植など。

お昼すぎからは翻訳の続き。〆切が間近なせいか、捗る。 昨日良く寝たのか、あまり眠くないのも助かる。 臀部の筋肉痛が始まってきた。

夜中

昼下がり、某ミーティング。夕方、義務論について勉強。

夜までかかって某翻訳の相互チェックを終わらせる。 あとは自分の分に手を入れないといけない。

夜、同僚の某氏らと飲み食いする。 ビール、豊永蔵のロック。少し酔う。そのまま帰宅。

今月は7500円ほど赤字。来月もカードの支払が結構あるので、 黒字は難しそうだが、なんとかがんばってみよう。

そういえば、一応U2のチケット先行予約に申し込んでしまった。

当たり前の話なのだが、批判と中傷を区別することは実践的にも非常に重要だ。 しかし、一部の人は、批判をしたつもりで中傷をして満足しており、 別の一部の人は、批判されたことを中傷されたと理解して怒り出す。 両者をよく区別できている人は、 自分の間違いを指摘されても怒ったり傷ついたりしないし、 むしろ間違いを指摘されたことを感謝する。 そういう人が集まっていれば、議論をしたあとも仲良く飲み会に 行くことができる。 しかしそうでなければ、本気で議論をするか、 飲みに行ける仲を大事にするかのいずれかを選択しなければならなくなる。

真夜中

マンガ喫茶(とラーメン屋)に行きたい強い欲求を振り払い、 早目に寝ることにする。 欲求に優先順位を付けるというか、 人生計画に従って欲求を秩序立てることが重要だ。 しかし、自分はどういう人生計画を持っているのか。 困ったことにそれが一番の問題だ。

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KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Sat Jul 1 11:08:22 JST 2006