日本の生命倫理学には、知恵比べのようなゲーム感覚を感じることがあります。 物事の本質を語る前に、語るための情報収集自体に耽るという、 おかしな倒錯があるように思うのです。
---小松美彦、『自己決定権は幻想である』
〆切真近になり、やっとやる気が出てくる。 そういえば、現役のときだったか、浪人のときだったか、 大学受験のときは朝5時に起きて勉強していたなあ。 あのころは目標も明確でやったらやっただけの成果が目に見えてあったので やる気があったのだが、今は…。 いや、D論を仕上げるという目標は明確なのだが、 そのための道程が不明確なのか、どうも同じだけのやる気が出ない。
それはともかく、論文論文。
今日もなぜか爆睡してしまう。 〆切効果が明らかに弱まっている。もっと強い薬が必要だ…。
冗談はともかく、相当やばい。 しかも、知らないうちに気がつくと1万5千字近く書いていたが、 まだ第一節しか終わっていない。残りはどうすべきか。
1と2をすると、おそらく研究者として(当分)立ち直れなくなるので、 可能なのは3ということになるが、実哲研にはもう今回しか書く権利がないので、 論文のスコープを小さくするしかないか。
夕御飯は某弁当屋で済ませる。
スーパーマンのクリストファー・リーブが死んだ。 落馬事故による脊髄損傷で首から下が動かなくなり、 ここ10年ほど車椅子に乗っていた。 治療目的のES細胞研究の推進に熱心だった。享年52才。合掌。
昨日は眠かったので日付が変わるごろに帰宅し、一睡する。 3時間ほど寝ようと思っていたのだが、蚊にアゴと下唇を咬まれ、 1時間ぐらいで目覚める。どうも某編集長からの遣いだったようだ。 それから朝まで寝ずに、とりあえず最後まで書く。
朝、洗濯をして1時間ぐらい仮眠してから大学へ。 整形して注や参考文献を完成させたら、さっそく送らなければ。 3時までには出します。
見直しに思ったより時間がかかっている。
あれ、字数を数えてみると、13000字ぐらいしかなかった。 もっと書くべきだったということか。まあ、もう手遅れだ。
昼下がりまで必死に論文の手直しをし、 某ミーティングへ。 医療倫理学に関する某テキストの合評会。 よくできた教科書を書くのは大変だ。
ミーティングの休憩時間中に論文をメールにて送る。 中途半端なできだが仕方ない。 今度の某シンポのときまでに続きを完成させよう。
夕方まで某ミーティング。終わってからしばらく雑務を片付け、 買物をしてから帰宅。洗濯物を部屋に干していたら湿気が たいへんなことになっている。そろそろ除湿機が必要だ。
昨晩は家でよく寝る。 『中国の小さなお針子』を DVDで観る。二回目だが、映像も音楽もきれいな映画だ。 「清明」「明澄」「清澄」とか、 そういう言葉が持つイメージにぴったり当てはまる感じ。B+。 (語彙が貧困なのでシソーラスで調べた)
朝起きてから大学へ。今日も雨模様。寒いのでジャケットを出す。 ヒゲを剃るのを忘れる。
朝の勉強会。
雑務をしていると一日が終わってしまう。 う〜ん、まだ何も片付いていない。
ちょっと椅子で転寝してからジムに行く。2キロほど走り、 筋トレ。がんばりすぎたのか後で腕がだるくなる。
そのあと、某海鮮丼屋で夕食を食べ、研究室に戻ってくる。 明日の発表の予行もしとかないとなあ。
占いは信じる方ではないが、好意的に考えれば、 今後何が起こるかについて考えをめぐらせる 良いきっかけになるのかもしれない。
ブッシュ大統領が第一回目の公開討論のさいに、 背中に受信機をつけていたのではないかという話がある。 しかし、テレビを見ていないので知らないが、 そんな大きなものを付ける必要があるんだろうか。 受信するだけなら、歯か何かに骨伝導の受信機を 付けていればよさそうに思えるのだが。 まあ、いっそのこと彼の大脳をコンピュータと取り換えるのがよかろうと思う。
う〜ん、まだ何も終わってないが、眠くなってきた…。
よく寝て、早朝に起きる。洗濯物を始めたが、 干す時間がなく、そのままにして大学へ。
朝から某監督(野球ではない)。 何もすることがないので、 まだぜんぜん書いていない科研費の書類について思いを馳せる。 ついでに、今日の夕方の授業についても頭の中で予行演習をする。 どうも失敗しそうな気がする。
某先輩の某知り合いの方と松本楼でお昼をご一緒する。 ついでに某金魚喫茶店にも行き、いろいろお話をうかがう。 某先輩が楽しく生活されているようで何より。
いったん帰宅。シャツにアイロンをかけたらまた大学に行かねば。
第一回目の授業が終わる。始まる前は相当緊張していたが、 発表はパイロット授業のときよりは緊張せずにうまくやれたように思う。 授業の最後に医者から「倫理は医療の現場で役に立つのか。 難問に明快な答を与えてくれるのか」と訊かれて、答えるのに苦労したが、 完敗はせずに済んだように思う。 だんだんこの手の攻撃にも打たれ強くなっていきたい。
終了後、スタッフで打ち上げというか、反省会。 来週もがんばろうとか。
研究室に戻ってきて、アンケートを読む。次回もしっかり準備してがんばろう。
さて、明日の夕方までに科研費の書類を書かないと。
朝、起きてDVDを返却に行く。『蝿の王』は見られず。残念。 ついでに『17歳のカルテ』を借りる。そのあと某スーパーで買物し、帰宅。 朝食と洗濯。
お昼すぎからようやく科研費の書類を書き出す。 今回は〆切厳守なのでかなりあせったが、 昨日の某監督の時間に内容を考えていたおかげで、 なんとか夕方ごろに完成し、大学に行く。
夕方、書類をプリントアウトし、医学部の事務へ。 自転車で事務に向かっていると、ある種の硬骨漢(なんだ、この漢字変換は? こんな言葉があるのか。恍惚感が正しい)に襲われる。 この、〆切ぎりぎりに書類や原稿を完成させる高揚感。 卒論とか修論を事務に提出に行くときの安堵感。 メールとか郵便とかも便利だが、 やはり直接事務に原稿や書類を持っていく快感が原稿を書く重要な動力になると思う。
…なんてことを書いているとますます変人だと思われるので、 ここらへんでやめておこう。今回は〆切厳守といっても、 仮提出のようなものだったので、あとでもうちょっと手直しをした方がよさそうだ。
夜は某講演があるものとばかり思っていたら、それは来週だということを知り、 がっかりしたが、反面、眠かったので時間ができて助かった。 某氏らとジムでバドミントンをしたあと、ちょっと筋トレを行ない、 帰宅。ひさしぶりに自炊してみる。お腹がいっぱいになった。
ちょっと寝てから大学に来た。
雑務をしていたらすっかり遅くなってしまった。 BMJのメールを読みながら、一昨日の講義のDVDを焼く。
忘れないうちにメモっておくが、 ここの生命・医療倫理人材養成ユニットの強味は、 ほとんど意義のない公開シンポジウムを重ねて業績を作ったことにしないこと、 有名研究者に相互に関連のない講義をリレーでやらせて「コースを作った」 ことにしないことだと思う。 若い人たちが中心にやるというのは知識や経験や威厳:)の点で劣るところはあるが、 大物(そのほとんどが年寄り)とは違って時間も柔軟性もあるから、 みなで頭を寄せ合って連携した講義案を作成することができる。 この長所をどれだけ生かせるかがここのユニットの今後の発展を 左右するだろうと思う。
そういえば、すっかり忘れていたが、 この大学に勤め出して10月で1年になるんだった。 振り返ってみると、かなり長い一年だったように思う。 ずいぶん勉強した気がするが(D論は書けてないが)、 少しは賢くなっただろうか。初心に戻って研究に打込むべし。べし。
ひさしぶりに差し迫った〆切のない期間に入った(といっても、 二つ〆切を破っており、20日後にはシンポジウムで、 その準備はまだほとんどやっていないわけだが。あ、冷汗が出てきた)。 時間があればマンガ喫茶に行こうと思っていたが、 どうやらもう帰って寝た方がよさそうだ。 そのうち日記の整理もしなければ。
なんか、論文を書いたあとは日記も説明調になっておもしろいな。
帰宅途中、コンビニで『BECK』の最新刊(第20巻)が出ているのを見て、 つい誘惑に負けてしまい(いつも負けてる)、マンガ喫茶に行ってしまう。 しかし、最新刊はまだ置いてなかった…。 (仕方ないので)『ONE PIECE』の続きを読む。はまる。 3時間経ったところでなんとか店から出てくる。 もうすこしであと3時間いるところだった。危なかった。
歌を歌うように軽やかに論文が書けるといいと思う。 「軽やかさ」を当面のテーマにするか。
「しかし、軽やかさっていうのは傍目からそう見えるということで、 本人はたいてい並々ならぬ努力をしてるんじゃないのかね」
「なんか、泉のように溢れてくるってことはないですかね、書きたいことが」
「無理無理。世の中は努力によって築かれてるんだよ。 天才も凡人も等しく努力するもんだ。イチローを見たまえ」
「う〜ん、なんか楽してできませんかね、それでも」
There's such a lot of good ways to be bad
And so many bad ways to be good
Haven't paid my rent yet
I hate to tell them sorry but I haven't got the money anymore...
--- The Small Faces, `The Universal'
昨日は、昼下がりにごそごそと起き出し、 有楽町に行ってiPod miniを購入。 ついでに散歩しているとあっという間に夜になり、 帰宅。新聞を読んでいると一日が終わってしまう。
帰ってきてiPod miniを使ってみるが、なかなか最初は慣れるまで難しい。
お昼に起きて某上智大学に行き、某研究会に参加する。 研究倫理における倫理委員会の役割、およびヒト試料や個人情報保護の問題など。 半分寝ていたが、いろいろ勉強すべきことがあることがわかった。
少し飲み会に参加してから研究室に戻ってくる。 勉強しないといけないのだが、ビールを飲み過ぎたようで眠い。
帰宅。今日のお昼ごろに気付いて心配していたのだが、 やはり、パスネットとジムのメンバーカードをどこかで失くしたようだ。 パスネットは1000円のものなのでたいしたことはないが、 ジムのメンバーカードは再発行してもらえるかどうか。 いずれにしろ面倒だ。
金曜日の夜から土曜日の朝にかけてどこかで落としてきたので、 だいたい落とした場所は絞れるのだが、 探しに行くのも面倒。まいった。
今朝は割と早起きしたが、なかなか大学に来られず。 お昼ごろにようやくやってくる。
今日やるべきこと。全部はできないか。
翻訳したり、某氏らと食事に行ったり、椅子に座ったまま爆睡したり。 仕事が進まない。
ジムの事務局に行き、再発行について尋ねる。上に書いたとおり、 再発行は基本的にしておらず、作り直しになるそうだ。 まだ半年分あったのに。 カードは写真入りで不正使用の可能性は低いし、 申請時の書類も控えてあるようだから理不尽極まると思うのだが、 何か合理的理由はあるのだろうか。 今度勇気を出して訊いてみるか。
とりあえず、落とした可能性のある店を後で訪ねるか。面倒。
某京都の大学の文学部の事務に電話し、D論提出の手続について尋ねてみる。 メールで書類を一式送ってくれるとのこと。
書類が届く。読んでいると冷汗が出てきた。
これまで書いてきた論文をつなげてみたり。 議論の筋が通っているかは別として、 博士課程以降の問題関心に脈絡を付けようと思えば付けられる気もする。
某氏や某教授と少し密談をしたあと、 某ゼミの会合に遅れて出席。 行くとすでに終わっており、 居酒屋へと移動するところだった。 バドミントンの約束があったので失礼し、 着替えを取りにいったん帰宅。
ついでに某ローソンに寄り、 落としものについて訊ねたところ、 なんとここにあった! ただし、ジムのパスカードはすでに東大に届けたとのこと。 パスネットも帰ってきて感謝感激。 もうこれからコンビニはローソンしか使いません。
ジムに行き、バドミントンをしてから帰宅。 もう寝てしまいそうだ。
パスカルやらヨブ記やら。 宗教の正当化の問題と倫理の正当化の問題は多くの点で類似点がある。 「なぜ神を信じなければならないか」と「なぜ道徳的であるべきか」など。 しかし、こうした問いに同じように答える必要はないのかもしれない。
われわれは多分に外部の世界を擬人化して考える傾向にあるから、 世界を作った創造者がいると考えるのは自然なことである。 むしろ、すべてはまったくから偶然に生じたと考えることの方がずっと難しい。
ちょっと寝て起きる。適当に作って食べる。
「ヒラメ裁判官」(asahi.com)っていう言葉があるのか。 「上ばかり見る」というのは、 最高裁や高裁の判決、 あるいは裁判長の顔色うかがいばかりして自律的な判決を下せない、 ということのようだ。 まあ、同じように「ヒラメ助手」とか「ヒラメ課長」とかも言えそうな気がするが。
あ、なんだかヒラメが気の毒になってきた。 好きであんな格好しているわけじゃないのに、ひどい話だ。 「日本ヒラメ愛好会」みたいな団体がヒラメを原告に立てて名誉毀損で 訴えてみてくれないかな。 「ヒラメは法廷に立てるか」とかいって話題になるかも。 いや、ヒラメは立てないので、原告の机の上に水槽を置くことになるだろうけど。
一畳半の男の隠れ家(itmedia.co.jp)。 まさに`In My Room'の世界だ。 こういうのについつい憧れてしまうって、なぜなんだろう。 しかも、なぜ女性ではなく「男の」という形容詞が付くんだろう。 いずれにしろ、お金が余っていたらつい買ってしまう気がする。
そういえば、昨日ジムに行くと、「こだまさんですね。パスカードが届いてますよ。 こないだは自転車のカギを失くしてましたよね」と声をかけられる。 ここでもなぜか名前を覚えられている。 悪いことはしないよう、くれぐれも注意しよう。
某ローソンで買物してから大学へ。
ひさしぶりに落ち着いて読書など。いや、明日の勉強会で読む本ですが。
国家に対する健全な不信は常に持つべきだと思うが、 これが「国家は常に邪悪な意図を持っている」 というような病的な陰謀説のようになると、 だんだん読んでいて気分が悪くなる。 こういう在野=us=善、国家=them=悪という対立図式で語るのは建設的ではないし、 某大統領の思考回路と同じじゃないのか。 「Aという制度は悪い。なぜなら、それは国家によって認められているからだ」 「Bという学者は悪い。なぜなら、彼(女)は政府の審議会で働いているからだ」 これらは誤った推理の一種である。 他人を批判すると同時に、 自分についても批判的なスタンスを忘れないようにしたい。 真理を追求するためには、自分にも他人にも石を投げる必要がある。
よくわからんのだが、 「健康増進法」第二条が健康の増進を国民の責務にしているという批判がある が、これは「努めなければならない」という努力義務であって、 その点では国民が定期予防接種を受けるよう努めなければならない としている予防接種法と同じだ(1994年の改正以前は努力義務ではなく、 名目上は罰則付きの義務だった)。 しかし、予防接種法は「予防接種を国民の(努力)義務とするなど、けしからん」 と非難されることはない。なんでだ?
ついでに、「努力義務」というのも不思議な言葉だと思う。 倫理学で言う「不完全義務」を指しているようだが。
う、読書していたら朝になってしまった。 ちょっと帰って寝るか。
郵便局で払い込みと、郵便物の受け取りをしてくる。
朝、なんとか起きて大学へ。また雨。
某勉強会。ヴィーチの第10章と、某小松氏の『自己決定権は幻想である』 の検討。一緒に検討したおかげで、 自分にとってはかなり異質な思考の枠組が、かなり理解できるようになった。
二食にて昼食。『人間の尊厳は幻想である』という本を書こうとか書かないとか。 眠いが、もうすぐミーティングが始まる。
某ミーティング終わり。某テキストの検討。 勉強になった。 うちが作るテキストは、どれだけ質の高いものになるか。 せっかく自由にできるんだから、がんばらないと。
寝不足のせいか、つかれて動けない。
ちょっと椅子で寝てから、某ミーティングの議事録を作成。つかれた。
雨がひどい。帰れるのがたいへんだ。
昨夜は某氏と某所で飲み喰いしてから帰宅。雨が次第にひどくなってきた。
風呂に入る。
昨夜は『17歳のカルテ』 をDVDで観てから寝た。 アンジェーリナ・ジョリーもウィノナ・ライダーも演技がよい。 印象に残る映画。たしかに『カッコーの巣の上で』を思い出させる。 10代か20代前半に観ていたら、 だいぶ影響を受けていたかもしれない。 後半が少し長いが、よくできた映画。B+。
夜明け前に寝て、なんとか朝起きる。眠い。
台風日和。朝は某勉強会。眠くてつらかった。
そのあと、文学部の某ミーティングに代理出席する。 ここのユニットの報告をする。 「教授の某の代理で参りました、こだまです」 「誰誰教授のご協力により、 無事にシンポジウムを終えることができました」などと、 ちゃんと礼儀正しく言えるようになること。
購買部で昼食を買ってから(台風のため、弁当などはすでに値引きを始めてい た)、 研究室に戻り、某卒論指導など。
左の小指が痛い。小指を酷使するEmacs病か。
眠くて仕事をする気にならない。どうしよう。
夕方に帰宅して、真夜中まで昏々と寝ていた。う〜ん。
起きたら台風の被害で四国や関西がひどいことになっている。 部屋はいつものように静かなので気付かなかった。