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こだまの世界

2004年3月下旬号


主な話題


21/Mar/2004 (Sunday/dimanche/Sonntag)

よく寝る。ホテルで朝食を食べてから大学へ。

お昼前

発表を聴いている途中、メモをコンピュータで取っていると、 珍しくフリーズしてしまう。仕方ないので強制的に再起動すると、 iEditのデータがコンファランスに参加していた2日分消えていた。 なんてことだ。iEditには自動バックアップ機能が付いてないのが 問題だよな。 自衛のため、もっとこまめにバックアップを取るようにしなければ。

コンファレンスは3時すぎに無事に閉会。 つかれたのでホテルに戻ってきて少し寝る。

今回のコンファレンスについて若干のメモ。

Now my readers will understand that seppuku was not a mere suicidal process. It was an institution, legal and ceremonial. An invention of the middle ages, it was a process by which warriors could expiate their crimes, apologise for errors, escape from disgrace, redeem their friends, or prove their sincerity. When enforced as a legal punishment, it was practised with due ceremony. It was a refinement of self-destruction, and none could perform it without the utmost coolness of temper and composure of demeanour, and for these reasons it was particularly befitting the profession of bushi.

---Nitobe Inazo, Bushido

真夜中

夜、まだギーセンに残っている数名の研究者とタイ料理を食べに行く。 いろいろ話す。4人ぐらいだと会話にも参加しやすい。


23/Mar/2004 (Tuesday/mardi/Dienstag)

昨日は早朝に起きてギーセンからフランクフルトに移動。 空港に早目に着いたのでしばらく買物をしたあと、 厳しいセキュリティ・チェック(手荷物および身体検査を2回)を受けてから離陸。 飛行機では本を読んだり寝たり。 9時間ほどでニューヨークに着く。

パスポート・コントロールは無難に通過したが、 チェックインした荷物がなかなか出てこずに時間がかかり、 さらに現金を入手するのに時間がかかり、 さらにはバスが来るまでに時間がかかり、 ニューアーク空港からニューヨーク市内に行くまでに2時間半近くかかってしまう。

グランド・セントラル駅に着いてからもまた大変で、 なかなかタクシーをつかまえることができず、 寒い中うろうろ歩き回り、 20分ほど苦労してからようやくタクシーに乗って姉の家へ。

夜は日本料理を食べに行き、戻ってからさっさと寝た。 今日はゆっくり観光をする予定。


24/Mar/2004 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

昨日は、お昼に国連本部に行き、ツアーに参加。 安全保障理事会や国連総会が開かれる部屋を見せてもらう。

お昼はフラットに戻ってきて中華の出前。 夕方からちょっと散歩に行き、 ブロードウェイのストランドという古本屋を覗く。 荷物が増えるので何も買うつもりはなかったが、 たまたまMary Peter MackのBentham's Readerがあったので、 つい買ってしまう。

夜もサンドイッチの出前。 時差のせいか疲れていたので少し本を読んでから寝る。

今日はお昼からヘイスティングズ・センターを訪ねる予定。


25/Mar/2004 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

夜中

昨日は某教授とヘイスティングズ・センターに行く。 センターは現在、 グランドセントラル駅から電車に乗って約1時間、 ギャリソンというハドソン川河畔の片田舎にある。 センターでは某氏に少し近況を聞いたあと、 図書室を見せてもらう。いろいろ勉強になった。

夜は6th Streetでインド料理。適当に勉強して寝る。

今日は朝から、某教授と一緒にワシントンDCヘ。 タクシーでラガーディア空港に行き、 シャトルに乗ってレーガン空港へ。 空港で昼食を食べたあと、 タクシーに乗ってジョージタウン大学へ。

ニューヨークは雨だったが、DCは晴れていてすばらしかった。 とくにジョージタウン大学は牧歌的で非常に美しい大学。 ケネディ倫理学研究所を訪ね、某氏のお話(主にコモン・モラリティについて) を少し聞いてから、日本語の達者な司書の方に図書室を案内してもらう。 たいへん勉強になった。

帰りもシャトルでニューヨークへ。 マンハッタンの美しい夜景を見ることができた。 スィート・リズムというジャズ・レストランで食事をしてから帰宅。 某教授にはたいへんお世話になってしまった。 感謝。おおきに。ダンケ。

さて、明日からしばらく羽を伸ばし、 4月からは本格的に仕事をしなければ。


26/Mar/2004 (Friday/vendredi/Freitag)

起きてシャワー。

何度も同じことを書いているが、もう一度メモ。 「生命倫理学」というと倫理学者専用のプレイグラウンドのように聞こえるが、 けっして倫理学者一人の学問領域ではなく、学際的な学問領域であること。 そこでの倫理学者の仕事は、 もちろん医学や社会学など他領域の知識を身につけるということも重要だが、 もっとも重要なのは、「倫理学者としての貢献」であること。 同様に、国際的な研究において日本人研究者が求められているのは、 「日本人としての貢献」であること。 上の二つの意味でコスモポリタンな研究者を目指すのは重要だが、 自分のルーツを自覚する必要があること。

昼下がり

朝、姉のスタジオを覗いたあと、ワールドトレードセンター跡(Ground Zero) を見学に行く。何か聖地でも見るような感じで、人がたくさん集まっていた。

それから東に歩き、ブルックリン橋を途中まで歩いて行き、 写真を撮る。 つかれたので姉のスタジオに戻り、 一緒に部屋に歩いて戻ってきた。


27/Mar/2004 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中 (午前)

昨日は昼下がりから、 最近ホットになりつつあるらしいLower Eastのあたりを姉と散歩。 それから5th Ave. 18th St.にあるNoble and Barnesに行き、 哲学(1階)と生命倫理(3階のHealth Careのコーナー)の本をチェック。 たしかに本の量はすごい。

夕方、一旦帰宅してから、 姉夫婦と三人で再び外出。 地下鉄に乗ってマディソン通りの70thかそこらにある 美術館に行くが、外に行列ができていたのであきらめて メトロポリタン博物館に立ち寄る。 ちょっと見てから今度はまた地下鉄に乗ってLower East Sideに行き、 メキシコ料理を食べる。

それから歩いて映画館に行き、 『グッバイ・レーニン』を観る。 東西ドイツ統一前後の東ドイツでの話。 心臓発作後に続いた長期の昏睡状態のせいでベルリンの壁崩壊のことを 知らなかった母親にショックを与えまいとして、 母親思いの息子がいろいろ画策して昔通りの東ドイツの様子を 母親のために再現しようとするが…、という話。 崩壊したはずの東ドイツを「延命」させることで、 母親も延命させようとする息子の滑稽な努力に対する笑いと、 失なわれたものに対する哀しみが混ざりあい、 なんとも感傷的な気分にさせられる。 途中ちょっとテンポがおそいので退屈なのと、 音楽がちょっとお涙頂戴なところがあるのが気になったが、 それ以外は非常にうまく作られた映画。 とくにレーニンの銅像のシーンは圧巻。 B++

すでに真夜中になっていたが、 それからさらに姉の勧めるジャズクラブに歩いていく。 A Ave.やB Ave.を歩いて行ったが、 現在は比較的安全になったそうだ。 が、目当てのジャズクラブでは演奏がやっていなかったため、 あきらめて帰宅。

よく寝た。今日はNYC最後の日なので、引き続き観光をする予定。


28/Mar/2004 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼前

昨日は、朝にトイレでちょっと恐ろしいことが起きたあと、 姉と一緒に地下鉄に乗ってメトロポリタン博物館に行く。

二時間ほど博物館で過ごしたあと、 再び地下鉄に乗って今度はブルックリンのウィリアムズバーグというところに行く。 カフェでキッシュを食べてから、 すこし画廊を見せてもらう。 ウィリアムズバーグも最近しゃれた場所になりつつあるそうだ。

夕方、3人でリトル・イタリーに行き、おいしいイタリア料理をたらふく食べる。 ごちそうになる。グラッチエ。

それから地下鉄に乗り、マネス音楽学校というところで学校の先生の リサイタルを聴く。 クラシック音楽のことはよくわからないが、 かなりうまかったようだ。 それから近くのパールティー屋で一服してから帰宅。 荷物を詰めてから就寝。

今朝は6時半に起き、タクシーでJFKへ。姉夫婦が空港まで見送りに来てくれる。 手荷物検査を済ませたあと、2時間近く買物。おみやげを買うのは苦手なので、 えんえんと時間がかかってしまう。腕時計が安かったので、つい自分用に 買ってしまう。

というわけで、これから搭乗。まわりに人がうじゃうじゃいるので、 集中して書くことができない。センチメンタルな気分でもない。 ニューヨークに飽きたわけではないが、 今回はいろいろ旅行してずいぶん疲れたので、 さっさと自分の家に帰って寝たい。


29/Mar/2004 (Monday/lundi/Montag)

夜中

今日の夕方に帰宅。 飛行機の機内ではえんえんと映画を見ていた。

成田空港からは京成の特急で上野に行き、そこからタクシーで戻ってきた。 夜は某イタリアレストラン。今いち。

眠い。もう寝よう。

真夜中

モット・ザ・フープルをひさしぶりに聴く。いいなあ。 Do you remember the Saturday gigs? We do, we do.


30/Mar/2004 (Tuesday/mardi/Dienstag)

時差のせいか、早起きする。たまっていたメールの整理など。

お昼前

喫茶店でモーニングを食べてから大学へ。 事務に提出すべき書類を書く。

フランクフルトの空港でキルシュというサクランボから造ったブランデー(たぶん)を おみやげに買ったのだが、酒のことに疎いので、どう飲めばいいのかわからない。 誰か簡単なカクテルの作り方を知ってたら教えてください。 それにしても、 立派な社会人になるためには、この分野もよく勉強しないとなあ。

お昼すぎ

銀行に寄ったあと、不動産屋に行き、今月の家賃を払う。 ついでに某海鮮丼屋で弁当を買い、帰宅して食べる。

Didoは聴くと暗くなるのでそんなに好きではないのだが、 どうしても魅かれるところがあるな。

昼下がり

大学で雑用。

Joel Feinbergが死んだそうだ。1926年生まれだから享年78才ぐらいか。合掌。

夕方

第二購買部で買物。第一購買部のところに時計屋があるので、 明日電池を変えてもらいに行くこと。

さて、真剣に勉強せねば。

眠いので早々に研究室を出てしまう。 雨。 定食屋で海鮮納豆定食を食べる。

叔母が数日前に死んだという連絡を受ける。 一度も見舞いに行かずにもうしわけないことをした。 合掌。

それとは関係ないが、「万国共通」というのはわかりやすいので「普遍的」 の言い換えするさいとして覚えておきたい。


31/Mar/2004 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中 (午前)

時差のせいか、夜に寝て真夜中に目が覚めてしまう。

ウェスト・ロンドンで爆弾の原料となる硝酸アンモニウム(ammonium nitrate)が 500kg発見され、テロ計画に関係していると考えられる8人のパキスタン人 (英国市民)が逮捕されたそうだ (BBC)。 ほんとにテロ計画があったのなら、未然に防げてよかった。

真夜中2 (午前)

何もしないうちに夜が更けていく…。もう寝よう。

起きる。

シンガーが近著のThe President of Good and Evil: The Ethics of George W. Bushについてインタビューに答えている。

昼下がり

午前中から大学。 某さんの翻訳の推敲を手伝う。 お昼は某氏と一緒に魚定食屋へ。

それから、第一購買部の隣にある時計屋に行く。 もうすぐ90才になるという時計・眼鏡職人の方に、 腕時計の電池を換えてもらう。 時計の手入れについてもいろいろ親切に教えてくれた。 なんでも18才のときからずっとここで時計眼鏡屋をやってきたそうで、 昭和8年から初めて今年で71年になるそうだ。 これからもずっとがんばってほしい。

昼下がりから夕暮れまで、引き続き某さんの翻訳の推敲の手伝い。 自分のシンガーの翻訳の推敲もいいかげんやらねば。

眠い。

夜2

少し翻訳の推敲をしたあと、某所でフランス料理。 そのあと、コンビニで電気・電話代を払おうとしたら、 お金が足りなくて恥ずかしい思いをする。

いいかげん日記の整理をすべきなのだが、面倒だ。


何か一言

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KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Mon May 31 02:04:39 JST 2004