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こだまの世界

2003年8月中旬号


主な話題


11/Aug/2003 (Monday/lundi/Montag)

帰りの新幹線にて。

今日は旅館で朝食を食べたあと、 野蒜を後にし、松島海岸に行く。

松島海岸ではまず、大きなフェリーに乗って湾内を一周する。 この大型のフェリーには、 室内の座席は満杯だったこともあって後部のデッキの部分に乗ったところ、 群れをなしてフェリーを追ってくるカモメたちに、 子どもたちがみな「かもめのエサ」と称してかっぱえびせんを投げて与えており、 やたらとうるさい。松島に来て誰も景色を眺めているように見えない、 異様な光景に出くわしてしまった。 あとで知ったが、 福浦島の方にもう少し歩いていったところに小型の遊覧船の船着場があり、 大型フェリーと同じ値段で乗れるのだった。 これから松島に行く人にはそちらをぜひ勧める。

次に五大堂を簡単に見たあと、 赤い大きな橋を渡って福浦島に行く。 橋を渡るのが有料なせいか、 ここには観光客が少ない。 (どうも、五大堂を見たら次には瑞巌寺に行ってしまうようだ) しかし、美しい場所が多く、人気のない浜辺に下りることができたりして、 散策して景色を愛でるにはとても良いところである。ぜひぜひおすすめ。

その次には瑞巌寺にも行く。 ここは中国かどこかのような大きな石窟があり、 見ごたえがある。 寺自体には入らず、 お昼を食べられるところを探して辺りを歩いた。

すると店の外に行列のできている寿司屋があったので、 列に並んで20分ほどして入り、高い寿司を注文したが、 たいしたことはなくて残念な思いをする。 これなら近くの寿司屋の方がうまい。

電車が来るまでもう少し時間があったので、 雄島にも行ってみる。ここも客が少なく、 美しい風景が広がっているのでおすすめ。

すこし砂浜で遊びたかったが、 時間が来たので電車に乗って仙台へ。

仙台では仙台名物ずんだ餅を振舞う「ずんだカフェ」で一服したあと、 以前からメールでやりとりしていた某氏に会い、 夕食をご一緒する。いろいろ話を聞くことができ、 楽しく過ごさせてもらった。

それからおみやげを少し買って帰路につく。 首の後が焼けすぎて痛い。

真夜中

帰宅。つかれた。


12/Aug/2003 (Tuesday/mardi/Dienstag)

早寝早起き。例によって昨夜も『大地の子』を見る。 一心が生き別れになっていた妹と会うが、 すでに妹の体は病に蝕まれていた。

まずたまっている新聞を読まねば。

お昼前

洗濯、買物、郵便局。外は暑い。

夕方

お昼、冷しうどんを食べたあと、 某スタバに行って4時間ほど新聞を読む。 途中、某銀行に行き、 新規の口座を開いた。 すこし冷汗をかいたが、 簡単に手続きを済ますことができた。

夕方、ちょっとゲーセンに行き、太鼓を叩く。

帰ってきてから晩ごはん。 ゴーヤチャンプルーもどき、モロヘイヤのおひたし、枝豆、 サラダ、キムチなどを食べる。

夜2

まだ新聞。ちょっと散歩に行くが、小雨が降っているのですぐに戻ってくる。

今日で日中平和友好条約締結25周年。 産経は靖国参拝や歴史教科書に中国が口を出すのは内政干渉だと言う。 内政干渉の定義と、すべての内政干渉が悪いのか(一部の内政干渉は正当化されるのか) について考える必要がある。 これは、発展途上国援助においても問題になる。

ちなみに、先日の産経抄ではこないだの広島市長のスピーチが、 「元社会党左派の反米スピーチ」とこきおろされていた。 産経的には、平和主義者(pacifist: 非戦主義者、非暴力主義者) は嫌悪の対象なのだ。

小沢一郎の〈コンセンサス社会対フリーでオープンな社会〉 という対立についても考察すること。

今日で日航ジャンボ機墜落事故から丸18年でもあるそうだ。

真夜中

まだ新聞。三省堂はもともとは「さんしょうどう」と呼んでいたそうだ。

「実験による現象だけから本質を見抜いていくことが成功を導いた」 (中村修二『考える力、やり抜く力 私の方法』から、 産経2003年8月12日15面の記事より)。現象学…ではないか。


13/Aug/2003 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

早寝早起き。昨晩も『大地の子』。一心の妹が死ぬとほぼ同時に、 一心は実の父親に出会う。陸先生の演技は泣かせる。

パンがないので、朝食はキムチ雑炊とグレープフルーツ。

昼はパスタ。それから銀行に行き、 京都市の市民税を一期分だけ支払う。

昼下がりから夕方まで某スタバで新聞。 某東急ストアで買物をしてから帰宅。 夜もパスタ。

真夜中

勉強せずに、 仙台に行ったときの写真をまとめていた。

時間が。


14/Aug/2003 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

早寝早起き。昨晩も『大地の子』。仕事で日本に行った一心は、 上司に無断で父親の家を訪ねる。 しかし一心は、大学時代の彼女の夫、 馮の陰謀によってスパイの嫌疑をかけられることに。

さて、今日は新聞ばかり読んでないで、勉強しなければ。

お昼前

といいつつ、とりあえず新聞。

昼下がり

すこし寝てしまう。

そば。黒ごま豆腐。

夕方

ちょっと近くの喫茶店に行き、ケーキを食べる。

今日は一日中雨が降っており、最高気温は23度だそうだ。 本当に夏なのか。

あれ、暗くなるのがずいぶん早くなったな。

臓器移植について勉強中。

晩ごはん。ゴーヤチャンプルーもどき、黒ごま豆腐、玉ねぎサラダ。

夜2

臓器移植についてさらに勉強中。眠い。


15/Aug/2003 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中

『大地の子』、見る。 一心がスパイ罪の嫌疑で西蒙古に飛ばされてから、 丹青の努力によって冤罪が晴らされるまで。 やはり陸先生の演技に泣かされる。

さらにもう少し勉強。

お昼

遅寝遅起き。寝過ぎた。

産経の第一面は終戦記念日と関連させた靖国参拝問題。 すごいな。

米国、カナダで大規模な停電が起きているそうだ。大丈夫かな。 そういえば、心配されていた関東地方の大停電は、 冷夏のおかげで回避されそうだ。運が良かったな。

ニューヨーク州などでは非常事態宣言が出ている模様。 きっとホワイトハウスでは、事態の収拾を図ると同時に、 この停電の政治的・経済的影響を分析したり、 次の大統領選挙に対する影響を分析したりしているのだろう。

お昼すぎ

かなり悪質なコンピュータウイルスが流行っているようだ。 Windows 2000かXPで、最近頻繁に再起動してしまう人は、 http://www.microsoft.com/japan/technet/security/virus/blaster.asp を参照のこと。 ほっておくと、 明日からマイクロソフトのサーバを攻撃するようになるそうだ。

夕方

かなり寝てしまう。米国の停電は徐々に解決しつつあるようだ。

先日作ったツナトマトソースの残りを使ってパスタ。

コップを一つ割ってしまう。

生命倫理の勉強。今日が〆切なのだが…。

真夜中

阪神が負けるところを見てしまう。

う、〆切が…。


16/Aug/2003 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中

『大地の子』、見る。最終回。 日本の父と中国の父母とのあいだで心が揺れる一心の選んだ道は…。 そのあとにやっていた中国残留日本人のドキュメンタリーの方が泣けた。

夜明け前

やっと某学会の予稿集用の原稿が書けた。 眠いので頭が朦朧としたなかで書いたので、 本当はまずいろんな人に目を通してもらうべきだが、 とりあえず提出してしまった。 まあ後は学会発表でなんとかしよう。

さて、寝るか。

お昼

遅寝遅起き。まだ雨模様。

朝食。ちょっとスタバに行って勉強するか。

某アマゾンからCDが届く。

お昼すぎ

あれ、某学会事務局に上の原稿をメールしたつもりだったが、 ファイルを添付し忘れていたようだ。 ついでなのでちょっと手直ししてメールしておいた。

夕方

お昼は某ファーストキッチンでジャンクを食べる。 あそこは喫煙と禁煙の分離が徹底していなくてかなわん。 もう二度と行かない(と以前にも誓った気がするが)。

それから某スタバへ。 週末で混んでいたので、新聞だけ読んで出る。 某東急ストアで買物をしてから帰宅。 けっこう雨で濡れる。

夕食はイワシと豆腐のハンバーグ、もずく、キムチ、モロヘイヤ、納豆など。

つい阪神巨人戦を途中から見てしまう。井川完投。


17/Aug/2003 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼すぎ

昨晩はどうも勉強する気になれなかったので、 早目に床に就いたら、はげしく寝すぎた。 脳が少し溶けた気が。

昼下がり

新聞を読む。東北大の黒田チカ賞について知る。 今から90年前の1913年(産経ではなぜか100年前と書いてある)、 初めて「女子三人帝国大学に入学」(東北帝大理科大学に三人入学)したそうだ。 現在では東北大の女子の学生数は二割を超えるとのこと。

半袖だと寒いぐらいだ。どうも目が痛い。風邪の徴候か。

夕方

やっと勉強する気になってきた。まだ目は痛いが。 モニタに近すぎるのだろうか。

そうめん。

ひさしぶりにちょっと思想史の勉強。 明日の勉強会の予習もしなければ。

真夜中

夜は某スタバで新聞を読んだり。

冷やし中華を食べてから帰宅。


18/Aug/2003 (Monday/lundi/Montag)

夜明け

昨日寝過ぎたので、早寝早起き。

そういえば、 2005年から米国の各州で異なる25セント玉(クォーター)が発行されるそうだが、 カリフォルニア州のクォーターの絵柄として、ヨセミテを国立公園にしたり、 環境保全団体のシエラ・クラブを 創設したりしたジョン・ミューアが候補に挙がっているそうだ。 先々週のガーディアンから(July 31-August6 2003, p. 20)。

また、エイズについてガーディアンから(ibid., p. 22)。

  1. アフリカのサハラ砂漠以南でHIVを保有していると思われる人の数は 2450万人。毎日エイズで6000人が死んでいる。
  2. 2005年には、アフリカのエイズの流行に対処するために毎年100億ドル (約1兆円)が使われなければならなくなる。
  3. ボツワナでは2015年までには10才から14才の子どもの6割がエイズで両親を 失い孤児になる。昨年エイズのせいで12000人以上の教師の命が失われた。
  4. もし富裕な国々の人が今年映画に行く回数を一度だけ減らし、 そのお金を国連グローバル基金に寄付したなら、 アフリカ大陸全体に医療施設を設立するのに十分な資金が得られる。
  5. HIVを保有する子どもの9割が、誕生のときに母親から感染したもの。 この感染は薬と教育によってほぼ完全に防ぐことができる。
  6. ブランド物のエイズ薬はノーブランドのものの二倍の値段にもなるが、 製薬会社は値段を下げるよう圧力を受けている。

四つ目の話はシンガーも似たようなことを言ってるけど、難しいよなあ。 映画館の方で、毎月やってる映画千円の日のどれか一日を、 収入の全額を寄付に当てる日にするとかしてくれるといいんだけど。

また、ウェブ日記のことを`blog'と呼ぶことをガーディアンの記事 (民主党のハワード・ディーン大統領候補の記事)で知った。 たしかにネットの英辞郎にはすでに載っている。 `weblog'(もともとは更新記録、更新情報のこと。転じてのウェブ日記) の省略だそうだ。 日記書きは`blogger'と言うらしい。 なお、`blogathy'は「ウェブログを更新する気がないこと」だそうだ。 `blogosphere'もガーディアンで使われていたが、 これは「ウェブ日記界」(ウェブ日記の世界)とでも訳すべき、 ウェブ日記者たちが作るコミュニティを指すようだ。

へー。

ちなみにこのハワード・ディーンは上記の`blogsphere'の支持をうまく取り付けて がんばっているそうだ。 米国には現在4200万人の健康保険非加入者がいるので、 国民健康保険を作ろうと言ったりしているそうだ。

朝食。

冷えたのか、お腹の調子が激しく悪くなる。ちょっと寝るか。

最近、新聞等で「案件」という語がよく目につく。 これまで自分の語彙にはなかった言葉だ。 `issue'とか`item'とか訳されるようだ。 政府や企業でよく使われる言葉のようだから、 縁がなかったのもうなずける。

お昼前

起きた。さて、行かねば。

お昼すぎ、南大沢へ。 哲学科の研究室に行き、メタ倫理の勉強会。 実在論についての概論。 `Realism is not solely the prerogative of objectivists.'という斜体の主張に怨念を感じた (Essays on Moral Realism, p. 16)。

夜、帰宅して近くで中華料理。

眠い。

一応かもめ〜るを買ったのだが、出す時期を逸してしまいそうだ。

最近ル・モンドでよく見かける `la canicule'は猛暑のことだそうだ。 「カニクレ」ではなく「カニキュル」。

真夜中

う〜ん、やるべきことが山積み…。


19/Aug/2003 (Tuesday/mardi/Dienstag)

早朝

早寝早起き。もっと早く起きて勉強するはずだったのだが。

雨が続いて洗濯できない。どうしたものか。

お昼

某ドトールで新聞、勉強。買物をしてから帰宅。眠い。

昼下がり

寝すぎた。もう行かねば、といいつつ素麺ともずく。 しかしこれでは足りない。

夕方、汗をかきかき生田に行き、 某ウィトゲンシュタインニアンの集まりに遅れて参加。 家族的類似性の話など。おもしろい。 近く、マイケル・ラントレー氏が来日して講演をするので、 興味のある方はこちらをどうぞ。

生田から帰るときに雨が降っていたので傘を差していたら、 電車の中で置き忘れてしまったようだ。 あの折畳み傘とは一年間の付き合いだった。合掌。

渋谷でそばを食べてから帰宅。眠い。

コンビニではクール宅急便はやってくれないようだ。

真夜中

ウィトゲンシュタインの勉強を少し。難しい。


20/Aug/2003 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

早朝

早寝早起き。眠い。

朝食。イラクの国連現地本部が爆破されたそうだ。 戦後復興のために尽力しているさなかに亡くなった人々に合掌。 が、それよりも気になるのは、国連の権威の失墜だ。 イラクの反米勢力からすると、 国連が米国寄りなことが気にくわないようだが、 米国から愛想づかされ、イラクからも攻撃されるとなると、 今後国連はどうなるのか。

某ドトールで新聞。東アジア共同体の話とか。EUと比べて難しいのは、 各国の経済的発展の格差もさることながら、 EU以上に宗教的な多様性があることや 社会主義国家を抱えていることだろう。

なぜ左利きのことを`southpaw'(南の腕)と呼ぶのかと思ったら、 これは大リーグの球場の作り方から由来するスラングだそうだ(英辞郎など参照)。 どういうことかと言うと、 打者が夕方の日差し、つまり西日に目が眩まないよう東向きに構え、 したがって投手は西方向に投げるように球場が作られているため (少なくともシカゴの球場はそうらしい)、 投手は西を向いたときに左腕が南側にあることになる、 そこでサウスポーなんだそうだ。

へー。

昼下がり

勉強。お昼は炊きこみごはん。

夕暮れ

寝てた。

洗濯物を取り入れると、蚊に侵入され、数ヶ所刺される。

真夜中

『ターミネーター』を見てしまう。 サイボーグになったターミネーターの動きなど、 特撮の技術は少し古いが、内容はやはりおもしろい。 すごいSF。 主演女優がアンジェリーナ・ジョリーだったらどうだったろう、とか。 3も見てみるか。

晩ごはん。タラのムニエル、モロヘイヤ、もずく、その他。

遊んでいる場合じゃない。勉強しよう。

Irak : les Nations unies frappées au cœur

(Iraq: The United Nations struck at the heart [core])

Un attentat au camion piégé a ravagé le siège des Nations unies dans la capitale irakienne, mardi.
(trans: A terrorist attack in a truck loaded with bombs ravaged the headquarter of the United Nations in Iraqi capital, Tuesday.)

Parmi les 24 morts (selon un bilan provisoire), figure le représentant spécial de l'ONU en Irak, le Brésilien Sergio Vieira de Mello.
(trans: Among the 24 dead (according to a provisional number), figures the special representation of the UN in Iraq, the Brasilian Sergio Vieira de Mello.)

Notre envoyée spéciale, Mouna Naïm, était dans le bâtiment. Son récit.
(trans: Our special envoy, Mouna Naïm, was in the building. [This is] Her story.)

A New York, l'ONU s'interroge sur son role en Irak.
(trans: In New York, the UN asks itself over its role in Iraq.)

Cette attaque a provoqué une indignation considérable dans le monde.
(trans: This attack provoked a considerable indignation in the world.)

(from Le Monde)


何か一言

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KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Wed Sep 3 00:59:50 JST 2003