卒論が書けなくて困っているという人がいるようなので、 手助けになるかどうかわからないが、 こないだの金曜日にクラスで読んだ「論文(エッセイ)を書く手順」 という文章の要旨を復習がてら以下にまとめておく。 慣れてくればこのような手順を踏む必要はないかもしれないが、 (おれを含む)初心者は以下の手続きを守るべし。
参考文献: R.R. Jordan, Academic Writing Course (3rd edition), Longman, 1999, pp. 17-9.
[UCLのメインビルディング]
今日やったこと。午前中は「問題解決型」の作文や発表の仕方。
どうやったらロンドンの交通渋滞を解消できるかについて各自回答を用意した。
午後は自習およびチュートリアル。
今週末までにエッセイの草稿を提出しないといけないようだ。死ぬ。
夜、フラットの連中と明日の発表の予行演習。2度やった。 安楽死の分類や日本で起きた事件(東海大の事件や京北町の事件) を英語で簡潔に説明するのは大変。 しかし、「英語できちんと発表できるようになる」 というのが渡英の目的の一つなのだから、 弱音を吐かずにやるべし。
今日の新聞(イブニングスタンダードを購入)の一面は、 沈没したロシアの潜水艦について。 けっきょく乗員は全滅だったようだ。合掌。
ウェンブリースタジアムではボンジョヴィが昨夜ライブをしていたようだ。
どうもこのスタジアムでのロックコンサートは今回が最後で、
今後はここでコンサートが開かれることはないらしい。
昨日やったこと。 午前中に'Euthanasia in Japan'という題で10分間の発表をする。 二回予行演習をしたかいがあり、いちおううまく行ったように思う。
午後は'Is there a moral obligation to obey the law' という題目の講義を聴いたが、 ぼそぼそとしゃべる先生だったので退屈し爆睡してしまう。 一番前の座席に座っていたので、 あとからみなに`Satoshi, you were sleeping!'と指摘される。
夜、疲れてさらに寝る。
一昨日、テクノマインドから ようやくお金が戻ってきた。 7月26日にキャンセルしたので、 返金まで1ヶ月近くかかったことになる(注文したのは6月26日)。 この会社についてあらかじめきちんと調べなかったために、 二ヶ月間いらぬ心配をするはめになった。 今後こういうことにならないよう十分気をつけよう。
[トラファルガースクウェアから撮ったナショナルギャラリーの建物]
今日やったこと。
午前中は他人の文章を引用する練習(間接話法の使い方、パラフレーズの仕方など)。
午後はナショナルギャラリーに行く。
ここに行くと、中世から20世紀前半までの西洋絵画の歴史が大体わかる。
ただし、半日でまわろうとするとやたらと疲れるので注意。
時間があれば三日ぐらいに分けてまわるのがよい。
というわけでそのうちまた行こう。
夜は、同じフラットに住む友人が明日発表するので、 その予行演習につきあう。
う。金曜の朝までに第一草稿を完成させねばならないのに、 まだ一行も書いていない。やばい。遊んでいる場合ではない。
[中央図書館の法学図書室、ロールズの著作が並ぶ本棚]
きのうやったこと。
午後、任意参加の授業に出席せず、中央図書館で安楽死の勉強。
夜、寮の部屋でついにLANに接続できるようになる。
[注: UCLが持つ寮のうちのいくつかでは、
それぞれの部屋からLANに接続できるようになっている。
ただし、
9月から住む予定の寮には残念ながらそのような設備はない。]
今日は第一草稿の〆切だった。 しかし、まだぜんぜん書けていなかったので、 あやまって来週の火曜日に〆切を延ばしてもらう。 というわけで今週末はまったく遊ぶ時間がない。
[グレートポートランドストリート駅の風景]
きのう夜にやったこと。
上の階のフラットで中華料理をごちそうになる。 感謝。あまりに食べすぎてきもち悪くなってしまった。
そういえば、25日早朝にも火災報知器が鳴ったらしい。
ぐっすり寝ていたので気がつかなかった。
本当の火事だったら死んでいたところだ。
昨日の新聞の見出しは、 「シャム双生児の一人を死なせるかどうか」というもの。 二人は心臓と肺を共有しており、片方は明らかに成長が悪いようだ。 しかも、医者の見解では、 そのままにしておくと数ヶ月で二人とも死んでしまうらしい。 そこで、 裁判所は(血液の循環を止めて)片方を死なせることを命じたが、 おそらくはカトリックである両親は、 「生命は神様がくれたもの。 人間は各人生きる権利を持っているのだから、 一人を殺して一人を助けるなんてことはできない」 と主張しており、これから上訴を行なうつもりのようだ。
問: あなたは両親の意見に賛成ですか、反対ですか。 その理由も記しなさい。
確かに一人の子供を助けるためにもう一人の子供を殺す(死なせる) ことは相当心理的反発を感じることである。 もしこれが、 何らかの事情で母親と子供のどちらかしか生きのこれないという状況だったら、 多くの場合、母親は子供のために死ぬことを選ぶだろう。 しかし、今回の場合は自分で死を選べない二人の子供であり、 両親が片方の子供を死なすことを認めなければならない。 両親は自分が死ぬことは選べても、 子供の一人を殺してもう一人を生かすという選択肢を選ぶのはたいへんだろう。
フラットの住人に質問してみたら、 自分だったらシャム双生児だとわかった時点で 中絶すると言っていた。 しかし、それも上の両親と同様の発想で、 「片方を死なせてもう片方だけが生きのこるぐらいなら、 両方死んだほうがまし」 という判断だ。
う〜ん、難しい問題だ。いろいろ考えることはあるがまとまらないので、 またヒマがあれば書く。とにかく今はエッセイを書かねば。
[セント・パンクラス駅]
今日やったこと。雨。お昼すぎに、 キングズクロス駅よりもさらに東にある、 某知り合いの寮を訪れる。 このあたりは少し物騒らしい。 ヘアドライヤーを5ポンドで売ってもらう。 気前のいい方で、本までいただいてしまう(下記)。 感謝感謝。
少し気分がすぐれず。天気も一日中悪い。しかし勉強せねば。
今日やったこと。まだ何もやっていない。やばい。
写真をのっけておいた。
Conjoined Twins。 シャム双生児についてのサイト。 この名の由来である、 チャン・バンカーとエング・バンカーのタイ(当時はシャム国) 人双生児についての詳しい説明も読める。
夕方、通り雨。こっちの通り雨はかなり強烈に降る。
やっとエッセイに手をつける気になってきた。 ところで、 1962年に名古屋高裁の山内判決が出たわけだが、 実際の事件が何年に起きたのか知っている人いませんか。
[近所の風景]
書くことがないので食事について書く。
今日のお昼に食べたもの。 ピタ(インドのナンみたいなもの。 どこでも売っている。 辞書で見ると、中東のパンであるらしい。 ピザと同語源のようだ)。 チップス(フレンチフライのこと)。
夜に食べたもの。スパゲティ。ガーリックパン。サラダ。
ロンドンのスーパーは日本と同じくらいの値段だと思う。 ただし、ミルクと野菜や果物は日本よりも安い。 今、英国ではスシが大流行で、スーパーでは ついにスシの売上がチーズサンドイッチの売上を超えた、 という記事を読んだ。 英国にも大手のスーパーがいくつかあるが、 TESCOでは去年のスシの売上が700万ポンド(約11億円)だったそうだ。
あまり関係ないが、タバコは一箱約5ポンド(約800円)する。 これは現労働党政権がタバコに猛烈に重い税金を課したためだ。 しかし、ロンドンではヨーロッパから密輸入したタバコが キヨスクの店員やタクシーの運転手によって売られているようで、 1920年代米国の禁酒法のような状態になりつつあるらしい。
う。こんなことを書いている場合ではなかった。 第一草稿を今晩中に書きあげないと、 明日のノッティングヒル・カーニバル最終日に出かけられなくなる。
[毎晩がまん強く来てくれる消防車]
今日はバンクホリデー。 国民の祝日のことを英国ではこう呼ぶ。 理由は銀行が休みになるから。
それはそれとして、昨夜も2時と5時に火災報知器が鳴った。
これまでは常にラップトップその他をカバンに詰めて外に出るようにしていたが、
2回目のは勉強中だったこともありさすがに腹が立ち、
窓から様子を確認しただけで外に出なかった(ほとんど誰も出なかったようだ)。
ここの寮の火災報知器が異常なまでに敏感なのは、
7年前に火災があったせいらしい。
ところで、 暗いところでフラッシュを使わないで写真を撮ると、 シャッタースピードが自動的に遅くなるために 写真がブレるという問題があったのだが、 セルフタイマーを使うことによって解決した (上の写真はこの方法で撮った)。 セルフタイマーの秒数設定ができないのがやや不便。 10秒待たないといけない。
論文が書き終わらない。あれ、 「論文が書き終わらない」という日本語は文法的に正しいのか。
英語の問題というよりは、 安楽死についての資料の整理が足りないせいだと思う。 書き出す前の準備が不足していた。反省。
それにしても、「会員数世界最大」 を謳っている日本○厳死協会のウェブサイトの貧弱さにはあきれる。 市民運動をしているんだったら、宣伝活動にもっと力を入れるべきではないのか。 安易な国際間比較になってもうしわけないが、 それにくらべると英国安楽死協会(VES)やスコットランド安楽死協会(VESS) の充実ぶりは目をみはるものがある(だいぶ参考にさせていただいた)。
う。ついやつあたりしてしまった。
昨日やったこと。
朝8時まで勉強。11時に起きる。
昼下がりからノッティングヒル・カーニバルへ。 下調べをしていかなかったため、 ひたすら歩きまわり、帰るころにはすっかり疲れてしまった。 しかし、いたるところで大音響の音楽が鳴っていて楽しかった。 (BBCによるとカーニバルが終わったあとで殺人事件があったらしい)
寮に帰ってきてから真夜中まで寝る。寝ているあいだに火災報知器が2度鳴る。 二度目のは目覚し代わりになってよかったが。
左下の奥歯が痛いと思っていたら、 親しらずが顔を出しかけているようだ。
エッセイはあと少しで書き終わる。 しかし、指定された字数(1500-2000 words) をゆうに超えているので、削らないといけない。
そういえばポンドが155円くらいまで下がっている。
そういえば、BBCによると、 BTがようやくブロードバンドのインターネットサービスを始めたらしい。 (一ヶ月40ポンドぐらいで常時接続できるそうだ)
今日やったこと。
朝、授業が始まる直前に第一草稿を書き上げる。 ただし、単語数を数えると2600 wordsもあった。 が、手直しする時間がなかったので平謝りしつつチューターに手渡した。
夕方から夜まで寝る。
卒業試験の一部である発表では「英国の安楽死推進・反対団体について」 (Pro- and Anti-euthanasia organisations in U.K.)というタイトルで 発表する予定。ウェブで十分に下調べをすべし。
昨日のカーニバルでの写真。 640*480というサイズも使ったので、けっこう重いはず。
今日やったこと。
朝、チューター(ちゅう。ネズミではない)に原稿を返してもらい、 さっそく手直しをする。 残念ながらBioethicsに投稿しろとは書かれてなかった:-)
昼、来週の試験の模擬講義がある。redundancyという語が聞きとれず、 くやしい思いをする。
夜、少し寝たあと、再び論文の手直し。 まだ550 wordsほど削らなければいけない。困った。 しかも、明日の夜はウェイラーズのコンサートに行くつもりなので、 プレゼンの用意も明日の夕方までにする必要がある。困った。
とりあえず100 words近く削った。 字数を減らすのは減量に似て、はじめのうちは100 wordsくらい楽に削れるが、 そのうち減らすのが徐々に難しくなってくる。
なんてことを書いていないで、さっさとやらねば。
そういえば、今年の4月には「反安楽死法」が英国の議会に提出されたが、 抹殺されたそうだ。 90年代の一連の判例でなしくずしに安楽死が認められていくのを懸念した 議員が提起した法らしい。 しかし、こういう動きがあるところをみると、 反安楽死派は劣勢にあるとはいえ、 まだまだ安楽死の議論は盛んに行なわれているようだ。
なんてことを書いていないで、さっさとやらねば。
[ウェイラーズのコンサートがあったアストリア劇場]
今日やったこと。
お昼に起きて論文を完成させ、一日早く提出する。 プレゼンの準備は完成せず。
夜、ウェイラーズのコンサートに行く。
チケットは15ポンド(2500円くらい)。
ボブ・マーリーそっくりのボーカルが歌っていた。
アンコールでやった`No Woman No Cry'には少し感動した。
前座も含めて3時間近く続いたのでかなり疲れる。
近く、ルー・リードが来るらしい。ジェフ・ヒーリーも来るようだ。 ロンドンってけっこういいところだな。
明日はプレゼンがある。まずい。どうしよう。