人間、嘘をついてはいけません。嘘は泥棒の始まりという言葉がありますね。 私は嘘つきは大嫌いです。
---梅原猛
少し早起きしてコツコツ某翻訳作業。終わらないが。
昨晩も悪い夢をいろいろ見た。ちょっと続いているな。酒のせいだろうか。
朝、朝食、朝刊、髭剃り。娘を保育園に送り、一服してから大学へ。 途中で証明写真を撮る。
午前中は雑用。いろいろしていると昼下がりになってしまい、 自己評価が下がる。郵便局に行き、いろいろ仕事を済ませると ちょっと自己評価が上がる。学会費の支払いは面倒。 すべて天引きにしてくれれば…
某ルネでUSB-Cのコネクタを買ったついでに二階で食事。 この時間は後期高齢者が多い。
研究室に戻ってくる。仕事しないと。
夕方までいろいろ。しかし明日の某予習はできず。まずい。
夜、娘を保育園に迎えに行き、帰宅。夕食。合間にちょっと仕事。
夜中、娘と風呂。風呂から出て、娘が保育園で人間関係で苦労しているという話を 聞かされる。年中組も大人の世界と同じ(かそれ以上)だな。
定時起床。髭剃り、朝食、朝刊。そういえば、近くの今出川大学は月曜日あた りから文化祭が続いている。
今日は娘を大学病院の病児保育に預けることに。しかし、1時間もしないうちに 電話がかかってきて、娘が勢いよくもどしたので、ノロかもしれないと言われ る。某妻がお昼すぎに引き取りに行くことに。午前中はそんなこんなで某君に 協力してもらいながらたまった雑用を一通り片付ける。信任投票も済ませる。
お昼は百万遍でカレー。お昼すぎ、某君の指導など。
夕方、先生方と集まって某国際会議の相談。そのあと、某講義に一瞬だけ顔を出す。
夜、買い物をして帰宅し、夕食。娘は元気で、病院に行ったがノロでもないよ うだ。よかった。
夜中、娘と風呂。娘は昼寝をしてなかったとかで、寝かしつけは比較的簡単だった。
明日の準備をしたら寝よう。荷物もそろそろまとめないと。
日本電気 WiMAXモバイルルータ AtermWM3800R ピンク PA-WM3800R(AT)P:妻が購 入したのでセットアップ。接続機器の切り替えは、新しい機器でログインして 行うこと。
少し遅めに起床。FaceTimeしながら朝食、朝刊、洗濯、シリアル。
午前中は研究室で新聞と雑用。少し遅めに中央食堂で昼食。
昼下がり、某氏来訪。調査研究について相談など。それから某翻訳作業。
夕方、某リバイズ作業に取りかかるのがいやなので別の仕事に着手。夜までか かって一区切り。カンフォーラで遅めの夕食。
夜中、研究室でしばらく雑用をしてから歩いて帰宅。
真夜中、デスクトップ版のechofonが終了したことを知り、ショックを受ける。 なんとか最新バージョンを入手して使えるようにしておく。それにしても困っ たな。
起床。髭剃り、朝食。
娘が微熱を出していたが、まあ大丈夫だろうということで、保育園に送り出す。 それから茗荷谷の喫茶店で少しだけ時間をつぶし駒場へ移動。
英語のディスカッションを練習する講義に学生と一緒に参加する。英語の人多 くて大変刺激になる。
お昼すぎに本郷に戻ってきて昼食。それから院生の指導と、某翻訳のチェック。
お昼過ぎに研究室に戻って雑用。別の院生の論文を読む。
夜早めに研究室を出て娘を迎えに保育園に。風邪を引いていたら病院に連れて 行こうかと思ったが無事だったので、妻と一緒に家に連れて帰る。
夜、早めに夕食。それから娘を風呂に入れ、食器を洗う。
今日は早めに寝ることにしよう。今日も一日あっという間だった。
昨晩は『ハート・ロッカー』を観てから寝た。 途中までいつ爆弾が爆発するかとドキドキハラハラして観たが、後半はダレた。 オチも今ひとつ。C。
朝遅めに起床。シリアル、朝刊、シャワー。
お昼ごろ、しばらくメールの返事を書いた後、一階の掃除。
昼下がりに家を出て、白山の某ハンバーガー屋で昼食。新聞。 それから大学へ。
夕方、研究室でWiMAXの開通手続など。少し寝袋。それから少しだけ勉強。
夜、白山の喫茶店に移動して、少しだけ勉強。それから帰宅して夕食。
夜中、いろいろ。某申請書類を完成させたり、某氏の発表原稿を読んだり。
真夜中、食器を洗う。もうちょっと勉強するつもりだったのだが…。 一日は短い。
朝、ゴミを出して二度寝。比較的早起き。シャワー、シリアル。
午前中、ちょっと遅めに大学へ。しばらくいくつか雑用したあと、 夕方まで功利主義アワー。といっても、なかなか集中できなかったが。
夜、ジムのプールで泳ぐ。平泳ぎとクロールで500Mずつ。計1.1キロ。 サウナに入る時間はなし。
それから帰宅して夕食。新聞を読んだあと、 夜中から二階の勉強部屋で功利主義アワー。 某妻博士に少し話を聞いてもらう。 とりあえず、あと少しで一応形になりそうだ。
ひたすら眠いのでもう寝るべし。
そういえば、ホープの『医療倫理』の第4刷が出る模様。感謝。
SyllaWalkって初めて知った。 NIIが全国の大学のシラバスを自動で集めて公開しているようだ。
朝、なかなか布団から出られず。朝食、シャワー。朝、雨が止む。
定時出勤(少し遅刻)。カギを一式忘れてしまい、合鍵を借りることに。つかん。 家を出るときは、カギ、財布、時計、 ハンカチ、携帯(PHS)の5点セットを確認するように。 カギは明日から首にかけておこう。
午前中は雑用やメールのやりとりなど。
某テープ起こしを編集する作業。これは結構手間なんだよな。 まあ、論文を一から書くよりはいいけど…。 旅費等を出してもらっているので、きちんとやろう。
お昼、某事務室で弁当。
そのあと、某テープ起こしを編集する作業。
昼下がり、渡米していた某氏来訪。みやげ話を聞く。
夕方も某テープ起こしを編集する作業。終わらない。
夜、某講義の手伝い。某先生が所用で遅れたため、代理で某役割を務めることに。 途中、講義を抜けて某作業。
夜中、講義が終わったあと、打ち上げということで、 某事務室でビールを飲みながら歓談。
真夜中に帰宅し、某妻に夜食を作ってもらう。感謝。 明日の旅行の準備をする。もう寝なければ。
なんとか起きる(去年も同じことを書き出しだ)。ゴミ出し、シャワー、朝食。
ゴミを出すときに気付いたが、まだ朝になり切っていない感じが、冬だ。 もう12月なんだよな。
朝、喫茶店に寄らずに大学へ。午前中、非常勤の準備と、某研究会。 寒くてお腹の調子が悪くなる。
お昼すぎまで某院生の指導をしたあと、 ふたたび『国民衛生の動向』を読みながら非常勤の準備。 白書は概してよく出きているが、この本はすばらしい。公衆衛生のテキストは うまくまとまっているものが少ないので、これだけ読めば良いと思う。
それにしても、非常勤の準備は常にぎりぎりまでかかってしまう。 なんでもそうなのだが。Last-minute person.
昼下がり、飯田橋に移動して、喫茶店で一服してから某非常勤。 学校保健。
USBメモリにデータを移して持っていったつもりが、 昨晩の古いバージョンしかコピーされておらず、焦る。 幸い、配布資料は新しいバージョンだったので助かった。 今後、くれぐれも気をつけること。講義は一応無事に終わる。
研究室に戻ってくる途中、本三のコーヒー屋で一服。 キリマンジャロ。酸っぱい。
今日は終日腹の調子が悪い。
夜、少し早目に帰宅。夕刊を読んだり、メールを見たりしてから、某妻と夕食。
夕食後、少し寝る。それから、iPS細胞についてしばらく勉強 (←対応がいかにも遅い。しかし、ミネルヴァの梟だから良いのだ)。
なんとか起きる。今日も雨。
朝、大学へ。某英語文献講読。お昼、某ランチョン・セミナー。 某ニュース番組を見る。
お昼すぎはしばらくウトウトしたあと、某ミーティング。 夕方から某テキストの相談。勉強になる。
夜、母親に誕生日プレゼントの電子辞書(PW-M800)を届けに後楽園へ。 簡単に使い方を教えたが、大丈夫だろうか。
夜、某氏らと夕食(カキフライ定食とビール)を食べてから帰宅。 しばらく電気カーペットの上で寝てしまう。
あ、思い出した、ヘラクレスの柱だ。
今日のニュース
お昼前に起き、急いで多摩の動物園の近くにある某大学へ。 経済学部設立100周年記念のベンサム・シンポジウムを聴講する。 たいへん勉強になる。
夕方、無料の懇親会があったので寿司ビールワインその他をごちそうになる。 やっぱり私立は太っ腹だ:-) そのあと、某先生にお供して多摩センターに行き、 某ホテルの喫茶店で歓談。 某先生の音楽談義を拝聴する。
それから電車を乗り継いでようやく研究室に戻ってくる。 今日はおもしろかったが、 三日連続で研究会やシンポに出ていたため、 授業の準備がぜんぜん進んでいない。まずい。
Amazon.co.jpから届いたCD。
問: なぜ「名古屋大学」を省略した「名大」は「なだい」ではなく「めいだい」 と読むのですか。
答: それは、「神戸大学」を省略した「神大」を「こうだい」ではなく「しんだい」 と読むのと同じ理由からです。
問: なぜ「大阪大学」は「大大」と省略せずに「阪大」と省略するのですか。
答: それは、「大谷大学」を「大大」と省略せずに「谷大」と省略するのと 同じ理由からです。
研究室でしばらく仕事をしてから、 帰宅途中に春日のラーメン屋に寄り(厳密には途中ではなく、 かなり遠回りなのだが…)、 お腹一杯になって帰宅。
「あなたは誰に向かって話しているのか」。 たとえばNHKテレビは誰に向かって放送しているのか。 とりあえず、多くの番組は、日本にいる日本語のわかる人に向けているだろう。 この日記は誰に向かって書かれているのか。 日本その他にいる、ネットにつなぐことのできるぐらいは裕福な、 日本語のわかる人、か。 自分に向けて書かれているとも言える。
さて、(応用)倫理学者は誰に向かって話しているのか。 同業者か。アカデミアの人々か。インテリ一般か。 現実に倫理的問題を抱えて困っている人か。あるいは自分自身に向けてか。
今後は論文や本には宛先欄を作るといいかもしれない。
某発表のための勉強。もう寝よう。
昨日のニュース
なんとか起きる。眠い。
朝から学会。 朝の司会は、拙くて迷惑をかけた気がする。反省。
ぼーっとしていると、学会はいつのまにやら終わってしまった。 夜は某氏らと居酒屋で食事。いろいろ密談。 そのあと某ブックオフに寄ってみるが、 何も買わずにホテルに戻ってきて寝てしまう。 さっき某先輩からの電話で起きた。 大浴場にでも入ってみるか。
勉強にしろ、何にしろ、 自分が得意なこと、不得意なことをよく知る必要がある。 得意なことは伸ばし、苦手なことは克服するように努めよう。
仕事。ラーメンを作って食べてしまう。
もう寝よう。
そういえば、昨日の産経の社説の一つは、 日本のHIV感染者が増えていることを受けて、 「若者は無軌道な性行動を慎め」というものだった。 米国の保守派に同調して、セーフセックスではなく禁欲abstinenceを勧めている。 しかし、現実的に考えて、禁欲を勧めるよりもセーフセックスを勧めた方が 効果があると思うが。
遅寝早起き。なんとか起きる。
ブッシュがバグダッドを電撃訪問。 つい「大統領選のためか…」と思ってしまうが、 まあ勇気のある行動だと思う。 兵士たちの士気も上がったことだろう。
ベッカムが英国勲章をもらう。 ビートルズを思い出した。
帰宅。
朝から南大沢へ。大幅に遅刻する。 午前中はベンジャミン・アンダーソン、 午後はトレンズ。 メモ: Hart, Schaffner & Marxというのは男性用のスーツやネクタイなどを 作っているアパレル会社のようだ。 この会社が昔に経済学分野の賞を提供していたみたいだ。
そのあと、神保町へ。若干遅刻。ウィギンズ。勉強になる。 終わったあとの飲み会にも付き合う。 帰りぎわに熱澗を一気に飲んで酔っぱらってしまった。
今日の産経新聞は南大沢に行くときに読んだが、 英インディペンデント紙に続き、タイムズもタブロイドサイズの新聞を 発行しだしたそうだ。産経も早くそうなってほしい。
晩ごはん。いわし、海親子丼その他。
富士山ほどあったレポートも、ようやく吉田山ぐらいになった。 しかし、明日の授業の準備をしないとまずいので残りは明日やることにしよう。
香港の某友人が12月中旬に兄弟と彼氏を連れて大阪と京都に来る予定とのこと。 歓迎してやろう。
授業の準備。終わらん。とりあえず寝よう。 う。アイロンもかけねば。
まだ夜が明けないころに起きる。予習が済んでいないのが心配だったらしく、 ずっと悪い夢を見ていた。タクシーで大学に行く夢も見ていた気がする。小心だ。
部屋がひどく寒い。
ワイシャツにアイロンをかけているヒマがなかったので、 普段着で行くことになる。 ついでなので自転車で行ってみたら、だいぶ早く着いたが、 コピーにてまどって時間ぎりぎりになる。
一コマ目。ナイジェリアのミスワールドコンテストをめぐる暴動の話や、 北朝鮮の拉致の話。腹が減った。
ニコマ目。上と同じ話。眠いし腹が減った。しかし、 某ニューズレター編集委員会の準備をせねば…。
自転車で大学に戻ってくる。正門前の弁当屋で昼食を買う。
弁当にひじきが異様にたくさん入っていたのでふと辞書をひいてみると、 ひじきは海藻なんだそうだ。知らなんだ。 てっきり木くらげみたいに山のものだと思ってた。
イスに座ったまま少しうたた寝したあと、 急いで記事をまとめ(未完成)、 某ニューズレター編集委員会に参加。しんどい。
某授業に出る。信頼について。
それから某スーパーで買物を済ませ、帰宅。眠い。
東京に行くため、某旅館の予約。
机に向かっている時間…8.5hr
今日の勉強時間…8.5hr
マルクス係数…0
ちょっと寝た。メイルを書いたり電話をしたりカレーを食べていたりしたら すでにこんな時間。勉強せねば。
寒いが外に出て星を見る。 オリオン座のまわりの星座で目ぼしいものはだいたいわかるようになった。 他の方向の星は建物が邪魔で見えにくいため、覚えるべきかどうか思案中。
腰から尻尾にかけては北斗七星。
狩猟の女神アルテミスに仕える美しい精霊カリストは 処女の誓いを立てていたが、 例によってゼウスに狙われてやられてしまう。 その結果カリストはアルカスという息子を孕み、 そのことに腹を立てたアルテミスあるいはヘラが、 カリストを熊に変えてしまう。
それから十数年。 アルカスが立派な若者になって猟をしているとき、 偶然母親(熊)と再開する。 カリスト(熊)はよろこびのあまり我を忘れて息子の元へと向かうが、 母が熊になったことを知らされていないアルカスは、 しめしめ獲物が現れたわいと槍で刺し殺そうとする。
親殺しの悲劇が起ころうとするその瞬間、 憐れに思ったゼウスがアルカスを小熊に変え、 空に放り投げて星座にしてしまった。
それで北の空にはおおぐま座とこぐま座があるというわけ。 おおぐま座の尻尾(北斗七星の柄の部分)がやたら長いのは、 ゼウスが投げたときに伸びたんだそうだ。
イギリスにある中華料理チェーン「マックチャイナ」が、 名前がまぎらわしいとマクドナルドから訴訟を受けていたが、 マクドナルドが負けたとのこと。この中華料理屋は見たことがなかったが、 それで思いだすのは、 ロンドンにいたときにブリクストンで見たMFC。 これも相当やばいパクリだと思うけど、どうなんだろうか。 (CNNの記事)
科研費の書類を提出するために大学へ。
研究室のWindows機がまともにメンテされてないようなので、 哀れに思い少し更新してやる。
小学校の動物園に飼育部があったように、 コンピュータにはコンピュータ係が必要なので、 来年からは誰かちゃんと係を決めて面倒を見てあげてほしい。 って、今年はおれが係なんだっけ?
某ルネに寄って少し本を買ったあと、下宿に戻ってくる。
クレジットカード会社から請求書が来ていた。 一つどうしても調べがつかない請求項 (cybernet *ventureとかいう会社からの請求) があったので、 たいした額ではなかったが念のためクレジットカード会社にその旨を伝えたら、 その項目は消してくれることになった。
う〜ん、ちょっと心配だ。 おれのカード番号が出回っているのか、 あるいは何かを買ったことをおれが度忘れしているのか。
コタツでドロのように眠る。つかれていたようだ。 コタツはよく眠れる気がするのだが、 実はそうでもないのだろうか。
ネットで新聞を読むのに1時間使っている。 これに某君が講読している朝日の朝刊を毎日読み、 The Guardian Weeklyも読んでいる…。
銭湯。刺青の男、おらず。逝ったかな。
銭湯の値段がみな一緒なのは、 戦後すぐ昭和21年の物価統制令とかいう法律に則っているらしい。 「第一条 本令ハ終戦後ノ事態ニ対処シ物価ノ安定ヲ確保シ以テ社会経済秩序ヲ維持シ国民生活ノ安定ヲ図ルヲ目的トス」だって。 ココラヘンモ構造改革シテクレナイカナ、恋済主将。
あれ、なんだか誤変換文化に染まりつつあるな。
オランダで安楽死法が今日国会を通過する見通しらしい。 この法が通ることにより、 これまでは厳密には違法だった自発的安楽死が合法化されることになる。
おおざっぱに訳すと、要件は以下の三つ。
患者が16歳以下の場合は、親の同意が必要だそうだ。
(1)が身体的苦痛でなく、精神的苦痛の場合でもよいのか、 という点が論点の一つらしい。
詳しくはBBC NEWSを参照。(追記。無事?通過したようだ)
ドゥオーキンの「解釈」についての説明と、 彼によるconventionalismとpragmatism批判の簡単な説明。 今日でこの授業は終了。エッセイの課題が出る。
ようやく尻どころか背中一面に火がついていることに気付く。 遊んでいる場合ではない。遊んでいる場合ではない。
テートモダンの現代芸術の作品を見て「これは芸術じゃない」と考えるとき、 おれは、自分が持っている「ここからここまでが芸術だ」 という尺度に照らして考えている。はずだ。
この尺度はすなわち現実を批判するための理想であり、 「あれはよい」とか「これはわるい」とか批判活動を行なうための基準だ。
しかし、こういう基準は無批判に身についていることが多く、 『じゃあ、あなたのいう「芸術」って何なの』と訊かれたとき、 自分の持つ尺度についての反省が行なわれる。
その他にも、「かっこいい」とか「かっこわるい」とか、 「自然だ」とか「不自然だ」とかいうような、なんとなく (また無反省のまま)身につく尺度があるわけだけど、 哲学の論文を読んで批判するための尺度はそう簡単には身につかない。 (もちろん文学にしても美術にしても、さらには食べ物にしても、 本格的な鑑識眼はそう簡単には身につかない)
今朝、パソコン雑誌にあったデジカメ16台の優劣比較みたいな記事を読んでいたが、 この場合の尺度は明確で、「値段」「ホワイトバランス」「露出」 「機能の多さ」等々の基準で点数を付けて順位づけを行なうことができる。
しかし、哲学の論文の場合は「この論文は漢字が少ないのでダメです」 とか「この論文は再生紙にプリントしてあるのでダメです」 とかいう基準は使えない。哲学の論文を批判する場合は、 こうした形式的な面ではなく、 内容すなわち議論を批判しないといけない。 (まあ形式的な面では、引用論文の多さとかは多少問題になるが)
論文を批判するさいの基準が具体的にどういうものなのか、 『じゃあ、あなたのいう「芸術」って何なの』 という問いと同様にいまだによくわからないけれども、 とにかくこの基準を身につけるための一つの実践的な方法は、 三流の論文を批判することだろう。 芸術でも良い作品ばかり見ていると何が良いのかはっきりわからないように、 また日本食がいかにすばらしいかということは英国に来てみないとわからないように、 一流の作品と、三流の作品を比べているうちにある程度 「自分の理想」ができてくるのだと思う。
というわけで、 卒論・修論提出予定者はいつでも論文草稿を送ってきてください。
あっ。じょ、冗談です。冗談ですってば。 ものを投げるのはやめてくださいっ。痛っ。
5章を読む。ベンタムの『法一般論』の概説。 (1)この本の成立過程と、 (2)ベンタムの命令説はオースティンの理論より精緻だという話と、 (3)主権者の意志は「扉を閉めろ」(命令)、「扉を閉めるな」(禁止)、 「扉を閉めてもよい」(作為の許可)、「扉を閉めなくてもよい」(不作為の許可) の四つがあり、これらが論理的関係を持っているという話と、 (4)民法・刑法という区別は便宜的なものでしかない、という話。
あ〜。まとめてないで、 ハートのベンタム解釈を批判しないといけないんだけどなあ。 しかしアルキメデス点が見つかっていないので批判ができない。 アルキメデスはどこにいるんだろう。
今晩中に6章も読むべし。
IELTSの試験。実はまだ面接が残っている。 順番がかなりあとになったらしく、まだ面接まで2時間ほどある。
昨夜は下宿でリスニングとスピーキングの練習。 どちらもそれほどやらなかったが。
風呂に入り、3時間ほど寝てから会場のブリティッシュカウンシルへ。 受験者はいくつかの小教室に分かれて受験。 リスニングはまあまあ (最後の方は難しかった)。 リーディングはよくできたと思う。 最後の問題はカールポポー、じゃない、カールポパーの 仮説演繹法の話だった。
恐れていたライティングも、一応最後まで書けた。 二つ目の問題は 「機械翻訳の水準が高くなれば子供が外国語を学ぶ必要はなくなると思うか」 というもので、 「機械翻訳は人間ほど優れた翻訳をするようにはならないし、 たとえそうなったとしても、 計算機ができたからといって子供が数学を学ぶ必要がなくならないのと同様に、 外国語を学ぶ必要もなくならない」という主旨のことを書いた。
あれ、おれは機械翻訳推進派だったのでは? ああ、まず「たとえそうなったとしても、 計算機ができたからといって子供が数学を学ぶ必要がなくならないのと同様に、 外国語を学ぶ必要もなくならない」の方を先に思いついたから、 話におもしろくするために(というか、段落分けをするために) 「機械翻訳は人間ほど優れた翻訳をするようにはならない」 という主張も加えたんだった。
ま、翻訳するときに人間の頭でやってることが分析できれば、 そのうち高水準の機械翻訳も可能になると思うんだけど。
それから某所でお昼。カレーパンセット。 実は某所に入るのは初めて。カレーパンセットというから、 カレーパンが出てくるのかと思いきや、 カレーの入った皿と白いパンが別々に出てきたのであった。 ちょっとミスリーディングだと思うなあ。 いや、いちおうメニューに写真があったんだけど。
ああ。日記を書いてる場合じゃない。面接の練習しなきゃ。
しかし総合評価7.5は厳しそうだなあ。
研究室のソファでうとうとしていたら某先輩がやってこられる。
スピーキング(面接)終わり。 なんとか間はもたせることができたが、 やはり総合評価を下げたことはうたがいがない。
女性の面接官で、おれの書いたプロフィールに基づき、 京都のこと、京都大学のこと、 ベンタムのことなどを質問された。 「大学の教授になりたいなんて言ってるけど、 社会に貢献する気はあるの」とか訊かれたり。 ごもっとも。
しゃべりたいことがあっても、 話が少し複雑になると、 どうしてもとぎれとぎれになってしまう。 やっぱり日頃から英語で会話する必要があるな。 なんとか機会を作らねば。 これからは研究室のみんなに英語で話しかけようか:-)
研究室に戻ってきてまたいろいろメイル。 ああ。やらねばならないことがたくさんあるなあ。 IELTSが終わったらヒマになるかと思っていたが、 ぜんぜんヒマにならないぞ。 どうなってるんだ。責任者を出せっ。
[CANON IX-4015] ちょっと英文を電子テキスト化しようと思って 研究室のスキャナを使うとハングアップする。 しかたないのでシステムを見てみるとドライバを更新せよと書いてある。 しかたないのでドライバを探すが見つからないのでgooで キャノンのサイトに行くとうまい具合に見つかったのでダウンロードして 展開したファイルを起動してコンピュータを再起動する。 それでもうまくいかないのでいろいろいじっていると、 TWAINではなくASPI設定にしたら不思議と動いた。 よくわからんが動いてるのでそっとしておこう。
疲れた。もうどっかでご飯食べて下宿に戻ろう。
今日やったこと
八木紀一郎の『経済思想』(日経文庫、1993年)はわかりやすい。 あれ、この人は京大の先生なのか。一度授業を聴きにいくべきだな。 根井雅弘編の『経済学88物語』(新書館、1997年)も、 経済学の代表的な人物と代表作がわかっておもしろい。 ブキャナンの『自由の限界 (自由の条件)』というのもおもしろそうなので、 そのうち手に入れて読もう。
この本をみると、ハイエクやハルサーニやアロー、ナッシュなど、 みんなノーベル経済学賞をとっていることがわかる。 最近ではセンもノーベル賞をとった。ロールズはまだだ。 ヘアはきっともらえないだろう。 シンガーがもらったら暴動が起きてしまう。
どうやら倫理学者が手っ取りばやくノーベル賞を取るには、 ゲーム理論における革新を行なうか、 平和活動に従事するしかなさそうだ。 (あるいは文学という手もあるが)
しかし、なぜ文学や経済学にノーベル賞があって、 哲学や倫理学にはないのだ? 「世界平和」にだってノーベル賞はあるのに? (いや、まあ、法学にも史学にもないんだけど)
ま、それはそれとして、 スティグリッツの『スティグリッツ 入門経済学』 (藪下史郎他訳、東洋経済新報社、1994年) もたいへんわかりやすい入門書。例が豊富でよい。 公共財、外部性(外部経済)、ただ乗りなどの倫理学的にも重要な用語も わかりやすく説明してある。
これらの本をみると、 最近の倫理学と経済学がずいぶん接近していることがわかる。 ゴーティエにせよハルサーニにせよ、 経済学の考え方で道徳を説明しようとしている。 具体的に言えば、 「自己利益の最大化を目論む各個人にとって、 道徳のルールを守ることは理に適っているといえるか」 という問いに対して、 効用、アローの不可能性定理、効用の個人間比較、パレート最適、 ゲーム理論、マキシミン原理、公共財、 等々の経済学用語を用いて答えようと試みている。
もちろんこのような経済学-倫理学(economico-ethical)アプローチは 今にはじまったわけではなく、 市場と道徳を結びつける考え方はマンデヴィルやスミス以来、 伝統的な道徳理解の一つになっているといえる。 ただ、まだ経済学と倫理学が未分化だった頃に比べて、 今日の経済学-倫理学アプローチにおいては、 純粋に経済活動を説明するために作りだされた諸概念が、 道徳を説明するために流用されていると言えると思う。
倫理学に先んじて「科学」になった経済学の考えを用いて、 道徳を解明しようという試みはおもしろいし、 もっと勉強しないといけないのだが、 ほんとにこのアプローチでいいのだろうか。 経済学の諸概念を借りてくることによって 道徳の問題も解決されるのだろうか。 なんか、他の人のために仕立てられたスーツを着ているような、 居心地の悪い感じがあるのだが。
ま、いずれにせよ、 「経済学と倫理学はどの点で共通で、どの点で異なるか」 という問いはちゃんと考えなくちゃな。 (あ、またいいかげんなまとめをしてしまった)
朝ゴミを出してから二度寝して、12時すぎに起きる。 ヘーゲルの授業に出る。今日で最後。
それから、元セブンで古本市がやっているというので、 行ってみたがあまり安くないので何も買わず。 某喫茶店でピラフセット。朝日新聞。 マネジド・ケアという言葉を学ぶ。
これは、 保険料の高騰を緩和するために米国で行なわれているやり方で、 医師による治療の仕方を保険会社の方で指定するんだそうだ。 それによって無駄な薬や治療が行なわれて保険料がかさむのを抑えるのが目的だが、 高価な薬を患者に処方することができなくなる、という問題点もあるらしい。
それから大学に来てメイルを書いたり読んだり。 最近やたらとメイルに時間を取られている。
さて、ここで問題です。 『阿闍梨餅』(あじゃりもち)という名の由来についての次の三つの説明のうち、 正しいものはどれでしょうか?
朝から異国の地へ。
兄にスーツを買ってもらう。感謝。
明日散髪というか断髪をしなければならないらしい。 うむむむむ。ついにザンギリ頭になるときが来たか。 時代には逆らえん。
・昨晩は死ぬほど寝ていた。疲れていたらしい。
・昨日の倫理学入門書読書会でやっと「自然法」を読了。次回からは「カ ンティアン・エシックス(カント流倫理学)」。
・むむ。少し風邪を引いたか。しかし、今日こそは銭湯へ行こう(昨日は寝 てしまった)。
(↑自己批判せよっ)
・これからベンタム読書会。
・現在、おく○くんにもらったリンゴをかじっている。皮をむかなくて良 い分、みかんよりも楽である。種がある果物や、いちいち二度も三度も皮をむ かなくてはならない果物は(ぼくから)敬遠される傾向にある。
・しかし、世の中には「皮をむくのが果物を食べる醍醐味ぢゃ。いひひひ…」 という、目的と手段を混同した不自然な人間も多くいるこ とだろう。いや、特に深い意味はないんだけど。
・ベンタム読書会終わり。次回は(○ずきさんの修論〆切が近くなって来た ため)1月13日以降。さみしい。
・すず○さんと、「正しい戦争ってあるんだろうか」とか、「けんかでやっ てはいけないことはあるんだろうか」とか議論。
・これから今日の夕方に読み終わったSFの感想を書く。
記載なし。