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KODAMA'S (NEW) WORLD

米国では、たとえば、ユーモアを売り物にするコラムニストがぼやいている。 「以前はブッシュ大統領のことを書けば皆大笑いしてくれた。 いまは彼をリンカーン大統領みたいに扱わなければならない」 (A・バックウォルド)。
確かにあれは笑いを凍りつかせる事件だった。 その事態が依然として続く。 しかし一方、笑いや皮肉やユーモアのない世界はつまらないだけでなく、 危険でもあるだろう。 笑いにもいろいろあるにせよ、 多くは対象を突き放して見るところから生まれる。 大げさにいえば批評精神の産物だ。 笑いを封じ込めることはしばしば批評の抑圧につながる。

---朝日新聞、天声人語、2001年10月19日朝刊

テロでめいわくを受けている人たちの悲鳴にも似た広告が、 このところ、あちこちに出ている。とくに目につくのは、 「日本のお客さん、遊びにきてください」 と必死に呼びかける海外の観光地の広告だ。(中略) 先日も、日本にきたハワイ州の知事さんが大相撲の東関・ 曙の両親方を従えて、 「ハワイにもっと来てほしい」 という記者会見をやっていたし、 グアム政府の記者会見では、関係者の一人が 「ビンラディン氏はグアムのような小さな島は知らないから大丈夫」 なんて発言をして、 記者たちをびっくりさせていた。

---天野祐吉、「CM天気図」
朝日新聞、2001年10月27日朝刊


昨日 / 明日 / 2016年10月 / 最新 / はてな

この日の出来事


19/Oct/2016 (Wednesday)

夜中

今日も少し早めに起きて少しだけ某翻訳作業。

朝、朝食、朝刊、髭剃り。鴨にエサ。それから娘を保育園に送り、 大学へ。

午前中は某予習。お昼前に某外国人研究者と会い、 新幹線の切符を買うのを手伝い、それから日仏で昼食をとりながら 研究相談。

お昼すぎ、某講読。進化論的反実在論。なかなか進まず。

昼下がり、某面談二件。

夕方、雑用と、某研究会の準備を少し。いろいろまずい。

夜に帰宅して夕食。それから娘と風呂。疲れたのでもう寝るべし。


19/Oct/2013 (Saturday/samedi/Sonnabend)

博多で某講義など

少し早めに起床。髭剃り、シリアル、朝刊。

朝、新幹線で京都から博多へ。行きは講義の準備。お昼前に到着し、タクシー で某大学病院へ。某講義。

お昼すぎ、某先生と食事をしながら某相談。

昼下がり、タクシーで博多に戻り、新幹線で京都へ。6時間かけて日帰り往復は ちょっと辛かった。帰りは某終末期医療の原稿。

夜、帰宅して夕食。夜中、娘と風呂。風呂上がり、娘とラジオ体操。


19/Oct/2012 (Friday/vendredi/Freitag)

1歳6ヶ月健診、iPodTouch、飲み会など

定時起床。朝食、朝刊。

午前中、娘を連れて某区役所に行き、1歳6ヶ月健診。つつがなく終了し、その あと娘を保育園に連れていく。

午前中はいろいろ雑用。お昼は茗荷谷で海鮮丼。

午後は自宅でいろいろ仕事。お腹の調子が悪くなる。某翻訳作業も少し。

夜、渋谷に移動。某家電量販店で今持っていたiPodTouchを売る(少しキズがあっ たのと、USBケーブルを入れ忘れており、その分値引きされた)。代わりに新し いものを買おうかと思ったが、渋谷のアップルストアでは黒、赤、白が売り切 れていたので様子を見ることに。

それから下北沢に移動し、某先生らに京大就職を祝ってもらう会。ありがとう ございます。泡盛。

真夜中に帰宅。少し雑用。もう寝よう。


19/Oct/2011 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

病院で薬、Workin' for IWNM

少し遅めに起床。シャワー、シリアル、と思ったら、可燃ゴミを出し忘れてい るのに気づき、ダッシュでゴミ集積場へ。ぎりぎり回収してもらえた。

朝食をとってから近くの耳鼻咽喉科へ。喉が痛く、鼻が出て、お腹の調子も少 し悪いと訴えたところ、風邪薬を何点かもらう。この医院はすいていてよい。

それから大学へ行き、しばらく某コラムの執筆。お昼は某ランチョンセミナー でキヴォーキアンのドラマを鑑賞。

お昼すぎ、遅めの昼食。このころが今回の体調不良のピークだったようだ。少 し寝袋。

昼下がり、某院生と特定胚指針等の勉強。夕方まで。

夕方、少し某先生と某論文の相談。それからまた研究室で寝る。少しよくなる。

夜、白山の喫茶店で新聞等に目を通してから帰宅。近くのスーパーで買い物を して、パスタを作る。いつもパスタ。馬鹿の一つ覚えとはこのことか。

夜中、某コラムの執筆。一から書くというよりは、過去の遺産を食いつぶして 書く。逆に言えば、ここ10年弱、勉強していないようでまあまあ勉強していた ということだ。あとはコピペで原稿を量産、、、というのはやめておこう。


19/Oct/2010 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

定時起床。シャワー、朝食。

定時出勤。午前中から某勉強。

お昼は遅めにコモン・ルームで。

昼下がり、某研究会。公衆衛生の歴史。 そのあと、某ミーティングや某タスクフォースなど。 夕方、面談一件。

夜、しばらく勉強してから帰宅。夕食。

夜中、某要旨を書く作業。

真夜中、某教授と電話で某相談。そのあと、いろいろメールの返事を書く作業。

う、今日は索引が作れなかった。明日がんばろう。


19/Oct/2009 (Monday/lundi/Montag)

真夜中

朝、定時起床(少し遅め)。髭剃り、朝食。

定時出勤(少し遅刻)。午前中は某予習。お昼前に某打ち合わせ。

お昼から昼下がりまで、いろいろ雑用。少し寝袋。

夕方、某先生らと某相談。夜まで。

夜、研究室で少しだけ功利主義アワー。その後帰宅して夕食。

夜中、新聞を読んだあと、ソファで死んだように寝る。 なぜか知らないが、とにかく眠い。

真夜中、少し功利主義アワー。もう寝るべし。


19/Oct/2008 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中

朝遅くに起きる。シリアル、朝刊。 一階の掃除をしてからシャワーを浴び、散髪屋へ。少し短くしてもらう。

お昼すぎに某妻と一緒に出かける。神保町から歩いて某国立公文書館へ。 展示を観る前に、国立近代美術館の某レストランで昼食。なかなか。

小一時間、「学びの系譜―江戸時代から現代まで―」という展示を観る。 いくつか学ぶところがあった。ここの特別展示は無料で、 それほど力を入れているわけではないように見えるが、 なんといっても資料が貴重なのでそれなりにおもしろい。

そのあと、皇居に入って散歩する。初めて行ったが、広くて歩きがいのあるところだ。

大手門から抜けて、大手町の喫茶店で一服したあと、後楽園の某所へ。靴を一足買う。 そこで某妻と別れて、先に帰宅。ソファで一睡したあと、自転車で巣鴨へ。 100円ショップに寄り、ワインオープナーとクエン酸をまた買う (こっちの方がずっと安かったので)。 そのあと、漫画喫茶で1時間ほどchill outする。

夜、帰宅して夕食。そのあと、某妻と一緒に『マーゴット・ウェディング』 (Margot at the Wedding)を観る。ニコール・キッドマンやジャック・ブラックの演技は おもしろいが、全体的にはダメな感じの映画。C。

歯は割と真面目に毎日鏡を見て一、二回磨いている。フロスもほぼ毎日やっている。 歯磨きがうまくなったのは、歯科衛生士のおかげだと思う。 昔の歯医者は歯磨きの仕方なんて教えてくれなかった。


19/Oct/2007 (Friday/vendredi/Freitag)

夕暮れ

朝、なんとか起きて、ゴミ出し、朝食。 春日の某喫茶店でカフェオレを頼んでから、 朝刊を忘れたことに気付く。 仕方ないので、ガーディアンウィークリーを読む。 そういえば、そろそろガーディアンのsubscriptionの更新をしなければ。

定時出勤(少し遅刻)。 それから昼下がりまでひたすら非常勤の準備。 調べるといろいろ出てきておもしろいが、 いかんせん時間がない。おにぎりを食べながら必死に準備して、 一通りスライドを作成したところでタクシーに乗り、 高田馬場へ。渋滞のため少し遅刻する。 遅くても2時には本郷を出ること。

講義は「ライフサイエンス」を中心とした日本の生命倫理の成立事情について。 4限が終わる10分前ぐらいから学生が落ち着かなくなるので、 10分前には終わるようにしよう。 次回は休講、次々回は体育祭(!)で休講の予定。

10月分の給料を手渡しでいただく。来月からは銀行に振り込まれるとのこと。 帰りもタクシーで本郷へ。 ああ。このままでは、給料の大半はタクシー代に消えてしまう…。

研究室に戻ってから一服。 大江戸線の駅に近いところにできた門(懐徳門)が 今日から使えるというので、試しに通ってきた。まあまあ便利。

真夜中

夜、某セミナーに出席する。医療倫理の講義の仕方について。勉強になった。

そのあと、同僚らと本三の居酒屋で夕食。 ひさしぶりに夜遅くまで歓談。

雨の中、帰宅。朝刊と夕刊を読む。眠い。


19/Oct/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

お昼前

定時出勤(少し遅刻)。午前中は雑用。

Keep your chin up.

真夜中

今日のこと。

午前中は図書館に行くつもりが、雑用でつぶれる。

お昼は某ランチョン・セミナー。 某富山テレビの射水市民病院事件のドキュメンタリー番組。

午後は某院生の指導を少ししたあと、総合図書館に籠もって某仕事。

夜は某所でさんま定食とビールと焼酎 (昨日は別の某食堂でカキフライ定食とビール)。 比較的穏やかに夜を過ごす。

真夜中2

某仕事を終える。次。

部屋に蚊がいるようで、耳をかまれたようだ。


19/Oct/2005 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

めずらしく少し早目に起きる。今日は健康診断に行けたら行こう。

洗濯、シャワー。

昼下がり

午前中は某勉強会。昼は同僚の某氏らと四人で。刺身三点盛り定食。

それから雑用。

昼下がりから2時間ほど、某院生の指導。 フェミの勉強。

Nothing is being done. 今日はやるべき仕事がたまっている…。

夜2

仕事が…。

夜3

いくつかの火急の仕事を急いで片付ける。つかれた…。

入門 医療倫理I』、アマゾンでも注文できるようになったようだ。 なんか、あんまり売れてなさそうで心配だが、もう少し様子を見てみよう。

夜中

某インドカレーを食べ、駅前で買物をしてから帰宅。 最近は少し早目に帰るように心掛けている。

Fingers trace your every outline...

もっと自由に物を書くようにしよう。 「これは論文だから、(日本の)論文の作法に従って、 小難しく書かないといけない」と思うのはやめよう。 なるべく自分らしい(=多かれ少なかれこの日記で書いているような) 文章が書けるようにun****しよう。あれ、何だっけ、unlearnだっけ。 unwindだっけ。とにかく「unなんとか」するようにしてみよう。

本当に怖いのは、思考の溝というか、 敷かれたレールにいつのまにかはまっていることだ。 この「いつのまにか」というのが怖い。 話は逸れるが、 雇用などで差別されている女性の立場がよく想像できないのは、 自分が白人男性として生まれついた場合のことを想像できないのと同じだろうか。

元に戻る。適応選好という考え方がある。 エルスターが最初に言ったんじゃないかと思うのだが、 センかもしれない。エルスターが引用しているイソップの 「すっぱいブドウ」の話のキツネのように、 欲しいものに手が届かなければ、そもそもそれを選好しないようにする、 という話だ。「幸せな奴隷」の例のように、傍から見れば不幸でも、 本人は満足しているので、功利主義的にはOKということになる、 と批判されるあれだ。

何の話をしていたのか忘れた。 こうやって何かを詳しく説明しようとすると、 話の筋を忘れてしまうのでいけない。 そうそう、適応選好で思い出すのは、イソップではなく、 『鉄拳チンミ』のノミ(蚤)の話。 しばらく小さな箱に入れておいたノミは、 箱から出してやっても、しばらくのあいだは 箱の高さ以上には飛ばない、という話。 ウソか本当か知らないが、強く印象に残っている。 googleで調べたら、 やはり印象に残っている人がいるようだ。 これが適応選好のイメージだ。 いつのまにかこういう枠を自分で作らないように気をつけないといけない。

ところで、 最近ヘッドフォンの音量をかなり大きくして聞いている。 音量が大きい方が、ギターやドラムの響きが良いからだが、 これを続けていると耳が悪くなるかもしれない。

室温22度。暖房を入れるほどではないが、少し寒い。 自宅でもウォームビズをするようにしよう。 ええと、半纏はどこに行ったかな…。

真夜中

The Facesのベスト版を聞きながら、某科研費の書類に目を通している。 Georgia Satellitesもダンボールから探し出して聞いてみるか。 やっぱりそろそろiPod miniの内容を一新しよう。

真夜中2

名古屋の某氏らと一緒に出す予定の科研費の書類に手を入れる。 当たるかどうかわからないが、大きな話をするのは楽しいなあ。

今日のニュース


19/Oct/2004 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中 (午前)

ちょっと寝て起きる。適当に作って食べる。

ヒラメ裁判官」(asahi.com)っていう言葉があるのか。 「上ばかり見る」というのは、 最高裁や高裁の判決、 あるいは裁判長の顔色うかがいばかりして自律的な判決を下せない、 ということのようだ。 まあ、同じように「ヒラメ助手」とか「ヒラメ課長」とかも言えそうな気がするが。

あ、なんだかヒラメが気の毒になってきた。 好きであんな格好しているわけじゃないのに、ひどい話だ。 「日本ヒラメ愛好会」みたいな団体がヒラメを原告に立てて名誉毀損で 訴えてみてくれないかな。 「ヒラメは法廷に立てるか」とかいって話題になるかも。 いや、ヒラメは立てないので、原告の机の上に水槽を置くことになるだろうけど。

一畳半の男の隠れ家(itmedia.co.jp)。 まさに`In My Room'の世界だ。 こういうのについつい憧れてしまうって、なぜなんだろう。 しかも、なぜ女性ではなく「男の」という形容詞が付くんだろう。 いずれにしろ、お金が余っていたらつい買ってしまう気がする。

そういえば、昨日ジムに行くと、「こだまさんですね。パスカードが届いてますよ。 こないだは自転車のカギを失くしてましたよね」と声をかけられる。 ここでもなぜか名前を覚えられている。 悪いことはしないよう、くれぐれも注意しよう。

真夜中2 (午前)

某ローソンで買物してから大学へ。

真夜中3 (午前)

ひさしぶりに落ち着いて読書など。いや、明日の勉強会で読む本ですが。

国家に対する健全な不信は常に持つべきだと思うが、 これが「国家は常に邪悪な意図を持っている」 というような病的な陰謀説のようになると、 だんだん読んでいて気分が悪くなる。 こういう在野=us=善、国家=them=悪という対立図式で語るのは建設的ではないし、 某大統領の思考回路と同じじゃないのか。 「Aという制度は悪い。なぜなら、それは国家によって認められているからだ」 「Bという学者は悪い。なぜなら、彼(女)は政府の審議会で働いているからだ」 これらは誤った推理の一種である。 他人を批判すると同時に、 自分についても批判的なスタンスを忘れないようにしたい。 真理を追求するためには、自分にも他人にも石を投げる必要がある。

よくわからんのだが、 「健康増進法」第二条が健康の増進を国民の責務にしているという批判がある が、これは「努めなければならない」という努力義務であって、 その点では国民が定期予防接種を受けるよう努めなければならない としている予防接種法と同じだ(1994年の改正以前は努力義務ではなく、 名目上は罰則付きの義務だった)。 しかし、予防接種法は「予防接種を国民の(努力)義務とするなど、けしからん」 と非難されることはない。なんでだ?

ついでに、「努力義務」というのも不思議な言葉だと思う。 倫理学で言う「不完全義務」を指しているようだが。

早朝

う、読書していたら朝になってしまった。 ちょっと帰って寝るか。

早朝2

郵便局で払い込みと、郵便物の受け取りをしてくる。

昼下がり

朝、なんとか起きて大学へ。また雨。

某勉強会。ヴィーチの第10章と、某小松氏の『自己決定権は幻想である』 の検討。一緒に検討したおかげで、 自分にとってはかなり異質な思考の枠組が、かなり理解できるようになった。

二食にて昼食。『人間の尊厳は幻想である』という本を書こうとか書かないとか。 眠いが、もうすぐミーティングが始まる。

某ミーティング終わり。某テキストの検討。 勉強になった。 うちが作るテキストは、どれだけ質の高いものになるか。 せっかく自由にできるんだから、がんばらないと。

寝不足のせいか、つかれて動けない。

夜2

ちょっと椅子で寝てから、某ミーティングの議事録を作成。つかれた。

雨がひどい。帰れるのがたいへんだ。

今日やること


19/Oct/2003 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中 (午前)

自己紹介で「精神科医です」と聞くと、 知らないあいだに分析されてしまうのではないかとつい身構えてしまう。 ひょっとすると、「倫理学をやっています」というのにも、 同じ効果があるのかもしれない。

なんてことを考えつつ、『フォルティ・タワーズ』の`The Psychiatrist'を 見てしまう。

お昼すぎ

遅寝遅起き。10時ごろに上の住人の足音がうるさくて目覚める。 天気がよいので布団を干す。

それからしばらく読書その他。 本当はお朝から勉強すべきなのだが。

お昼はツナトマトソースのスパゲティ。

昼下がり

すこし昼寝。う〜ん、寝てる場合か。

夕方、少し駒沢公園を散歩。足の短い犬が多い。 駅前に新しくできたパスタ屋で適当に食べてから帰宅。

家賃を払う。早く引越さねばと思う。

夜2

阪神・ダイエー第二戦。 七回ウラで8-0の大差で阪神が負けている。 実力の差か?

あれ、八回ウラで13-0。赤子の手をひねられてるな。

夜中

今週は金曜日に発表があるのでその準備をすべきなのだが、 逃避的に翻訳とか。

真夜中

風呂。


19/Oct/2002 (Saturday/samedi/Sonnabend)

夕方

午前中はフトンから脱出できず、お昼過ぎにようやく起きる。 シャワーを浴び、納豆ごはんを食べてから、急いで某ルネへ。 土曜日は3時までやっているようだ。生命倫理学関係の本を買う。

雨が降りだす。『論座』のバックナンバーを探して附属図書館へ。 一般雑誌の棚を探すと見つからないので、 OPACで調べてみると経済学部にしかないことがわかる。 さいわい経済学部の図書室も4時半までやっていたので、 書庫に入らせてもらって「臓器移植法の改正、イエスかノーか」 (町野朔、森岡正博、『論座』2000年8月、174-191頁)を入手する。

喫茶店に寄ろうかと思ったが、荷物が多いので雨の中まっすぐ下宿に戻ってくる。

夕方2

ThinkPadのZone Alarmをアップデート。 RealOne Playerの日本語版もインストールしてみたところ、 ちゃんと動いている様子。よかった。

アイルランドでニース条約を調停するかどうかについて二回目の国民投票。 イエスが過半数を占めれば、東欧諸国のEUへの加入が認められる。 (BBC News: EU treaty faces Ireland crunch vote)

ベンタムの勉強中。

Bookshelf 3.0は使いにくいので、 Librettoにも2.0を入れておいた。

夜2

小雨。近くのショッピングセンターに買物に行く。 弁当が安くなっていたのでつい買ってしまう。

なんだか非常に眠い。どうしたことか。

ベンタムの平和論

参考論文:

「戦争は最大規模の害悪である(War is mischief upon the largest scale.)」 (`Principles of International Law', p. 544)

戦争の問題は、戦争を起こす人は実際に戦場に行かず、当人は不幸にならないこと。 (ただし、古代のアレクサンダー大王などは別だろうが)。勝利国も人的資源を 失なう。植民地を獲得しようとする戦争によって得られる経済的利益も たかが知れている。税金も高くなる。得られるのは植民地支配のための ポストぐらい。少数者が多数者の犠牲によって得をするだけ。

戦争の原因は少数の支配者の思惑。 国家間の勢力の均衡(balance of power)をはかるために他国の内政に干渉すると さらに戦争が起きる。国民のチェックができない秘密の外交政策もよくない。 支配者は「名誉」や「栄光」という言葉で国民を戦争へと駆り立てる。 植民地支配は得になるという思い違いがある。

解決策としては、

ベンタムの思想は完全に独創的であるわけではない。 ロッキンガム・ウィグ党やトマス・ペインがすでに政治腐敗と戦争の関係について 論じていたし、自由貿易や植民地解放についてはスミスやジョザイア・タッカー、 ジェームズ・アンダーソンらに負うところが多い。コンディヤックらの フランスの経済学者も論じていた。カント、ペイン、リチャード・プライス らはそれぞれ国際組織の設立を提案していた。サン・ピエール師も欧州連合 についてスペイン王位継承戦争が終わるころに書いていた。その意味では、 ベンタムは啓蒙期の反戦思想の流れにある。

が、ベンタムの議論は非常にベンタム流のものである。 世論裁判所、sinister interest、秘密外交の反対、国際法の法典化の必要性などは、 ベンタムの基本思想に合致している。 また、ベンタムの平和論は18世紀啓蒙思想から19世紀自由主義への橋渡しとして 考えられる。

19世紀の英国の非戦・平和運動の中心にあったのは、 1816年に設立された永遠普遍の平和促進団体 (the Society for the Promotion of Permanent and Universal Peace, aka the Peace Society)。 この団体はキリストの再臨を信じるミレニアリストの集団で、 自衛のための戦争も認めない無条件の反戦主義を唱えていたので、 あまり評判はよくなかった。 しかし、これに条件付の平和主義(自衛の戦争はOK)を唱える コブデンやブライトなどの自由貿易主義者が協力したので反戦運動は ポピュラーになった。 この当時は「自由貿易は戦争を回避する」という発想があったようだ。 ちょうど現在「民主主義は戦争を回避する」というのと同じだな。

1843年には初めての非戦運動団体の国際会議がロンドンで行なわれた。 1853年にクリミア戦争が始まると、非戦運動は一時下火になったが、 1870年代に入ると運動は中産階級から労働者階級に広まり、 国際的な調停組織を作ろうという気運が高まる。 また、 ウェストミンスター議会ではヨーロッパ諸国の軍縮の提案もなされるようになる。 自由党の支持が強かったようだ。

ベンタムは実は1820年代に上記の平和促進団体に寄付している (彼自身は自衛戦争は正当化されると考えていたが)。 ただし、活動や集会に積極的に参加したわけではない。

ベンタムの平和論は:

ベンタムとコブデン・ブライト(マンチェスター学派)の共通点: 自由貿易が戦争防止に有効 (政府は干渉すべきでない)、 戦争は貴族階級(支配者階級)の陰謀--彼らは国内政治に対する批判を避け、 役職任命権を増やすために戦争を行なう、反戦を訴える新聞の必要性、 軍縮など。

平和促進団体も1830年以降は、 自由貿易、軍縮、国際会議における国際法の制定、国際裁判所の設立を 説くようになった。

しかし、ベンタムがどの程度非戦運動に影響を与えていたのかは簡単には わからない。たとえば平和促進団体には、米国の平和促進団体の影響が大きく、 なかでも国際法の制定や国際裁判所の設立を説いたウィリアム・ラッドや ウィリアム・ジェイの影響が強いことが知られている。また、 ブライトに対する影響としては、クェーカー教徒のジョナサン・ダイモンドの 自由貿易についての論文(1823)が挙げられる。 彼自身、歴史や経済学に通暁していた。 ベンタムの友人にも平和主義者が多かったが、かならずしもベンタムから影響を 受けたわけではないようである。

その一方で、平和促進団体はそのパンフレットにおいて、 ときどきベンタム全集からベンタムの意見を引用していた。

コブデンはベンタム全集が出る前から平和主義だったため、 ベンタムの思想に影響されて平和主義者になったのかどうかはわからないが、 全集が出たのちはベンタムからときどき引用しているので、 ベンタムの思想を知っていたことは間違いない。

また、ベンタムのパトロンであったランズダウン卿からの コブデンらへの影響も考えられる。

父ミルの影響力も考えられる。彼はパンフレットやブリタニカ事典の項目 (「植民地」や「諸国家の法」)で、ベンタム流の平和論を主張していた。 彼のエッセイは平和促進団体やクェーカー教徒に影響を与えていると思われる。 また、事典の項目は、アメリカ人のウィリアム・ラッドに影響を与えた可能性が 高い。 ベンタムに影響を受けた政治家のジョゼフ・ヒュームがコブデンやブライトに 持った影響力も見逃せない。また、 ベンタム主義を広めたEdinburgh Magazineの編集長ウィリアム・テイト の影響力もある。最後に、ベンタム全集の編集者のジョン・バウリングの 影響力も大きい。彼は反穀物法同盟や平和促進団体に深くかかわっていた。

机に向かっている時間…3.0hr
今日の勉強時間…3.0hr
マルクス係数…0


19/Oct/2001 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中 (午前)

翻訳、1ページちょい。う〜ん、やっぱり翻訳は時間がかかるなあ。 (いや、まだ一時間ぐらいしかやってないけど)

さ、寒い。

早朝

あと2パラ。数時間前に、今年はじめて湯ぶねにつかった。 ちょっと風呂の掃除もしておく。

遅くまで起きていて腹が減ったので、 昨日買った冷凍の讃岐うどんを作る。 こしが入っていてうまい。

早朝2

できた。寝よう。

昼下がり

お昼すぎに起きる。 寝てるあいだに留守電が入っており(まったく気づかなかった)、 母に送った荷物は届いた様子。速い。

新聞を読む。 今日は翻訳を早目に始めよう。勉強勉強。


19/Oct/2000 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

政治哲学の授業と現代政治理論の授業に出る。 前者はドゥオーキンの資源の平等(equality of resources)の話の続き、 後者は「なぜ政府や法に従うべきなのか」という問いを 「同意したから」と答えることで説明しようとする同意理論 (Consent Theory, Voluntarism)について。

同意理論との関連で、 「なぜ約束を守らなければならないのか」 という問いを先生が持ち出したら、 「そんなことはあたりまえだ」と怒り出す学生あり。 おそるべし。

お昼はブラジル料理。 夜は寮の夕食の時間に間に合わなかったので、 あらかじめ注文しておいた夕食パックをいただく。 うわさどおりにしょぼい内容であった。

なぜか異様に疲れた。腰も少しやばい気がする。肩もこってる。


10/19/99 (Tuesday/mardi/Dienstag)

昨夜、盛大に腹を下す。死ぬ。

真夜中に『トゥルーマン・ショー』を観る。 子供が見てもきっと楽しいだろうし、 哲学的に自由とか自律とか神のデザインなんて問題を考えながら見ても楽しい、 たいへんおもしろい映画。B+。

それからビデオ屋に行ってビデオを返却。 少し勉強してから夜更けに就寝。

朝起きる。急いで大学へ。

総合人間学部の某先生のところに、 こないだの面接についての話を聞きにいく。 前にも書いたように、 日米交流や社会的活動に対する自覚の低さが問題であることを主に指摘された。

とにかく 「大学にこもって社会のことなど一切顧みないような学術研究」 を行なうという(京大文学部に特徴的な)姿勢は、 これからどんどん不利になっていくだろうとのこと。 「(おまえのために税金を払ってまで勉強させてやっている) 社会のために何ができるか」 「パトロンである奨学金の出資者のために何ができるか」 という視点を持たざるをえないだろうとのこと。

倫理学や社会哲学をやる上で、 社会的な活動をしようという気持ちは欠かせないわけだが、 おれは理論を学ぶのに夢中になってそれを忘れてしまっていたようだ。 某先生の臨床哲学でも言われていたが、 「何のために勉強するのか」という問いをこれからよく考えてみることにしよう。

というわけで今回はどうもダメそうだ。 くやしいことはくやしいが、当然といえば当然の結果。 学ぶことも多かったので良しとしよう。 某先生、それに某先輩方、 わざわざ相談に乗っていただいてありがとうございました。

あ、他にもいろいろ参考になる話を聞いたので、 今後フルブライト奨学金に応募する人は、 おれにメイルしてくれればできるかぎりのアドバイスします。 遠慮なく他山の石にしてください。

それからルネで本を購入し、某喫茶店でピラフセット。 プレイボーイ。

お昼から、 3コマ目情報倫理、4コマ目第二演習(某君のロールズとハート)、 『実践哲学研究』の編集作業、倫理学史読書会(初期キリスト教の倫理) を続けてこなす。寝不足なので死にそうだった。

そのあと、読書会の人々と某所に。 ごはんを食べるのもしんどい。 雨が降り出す。


今日やったこと


10/19/98(Monday/lundi/Montag)

今朝は悲しい夢で目覚める。

シャワーを浴びてから某E研に。 某師匠がまだがんばっているので驚く。


お昼前

喫茶店でモーニング。ジャンプ。眠い。ネムイネムイ病再発。 病、寝床に入る。


お昼過ぎ

ようやくベンタムの勉強に沈潜する気になってきた。


夕方

うとうとしつつ、ベンタムの勉強。 今夜、某師匠にレジメのコメントをいただく予定なので、 それまでにある程度レジメを完成させなければならない。 ううむ。某科哲の授業の予習もあるし、 いつ寝れるのか謎。 今寝ておくべきなのか?


10/19/97(Sunday/dimanche/Sonntag)

・真夜中・

・時間が遅くなったので京都に戻って来てしまった。

・今まで友達とBARKMARKETとHELMETのライブを観に行ってたわけだが、演奏も 客もすさまじかった。バンドは両方ともヘヴィーだし、客は一部で殴り合いの 喧嘩をし出すわ始終ダイブしてるわで大変。

・ぼくも久しぶりにヘッドバンキングをして首が痛くなった。今は体中が痛い。 耳はなぜか無事だったんだけど。非日常的な雰囲気が味わえてよかった。やっ ぱりロックはフルボリュームにして聴かないとその暴力性が楽しめないと実感。


・さて、下宿に戻って爆睡するか。しかし、大阪は京都に比べて(少なくとも 外見上は)変な人が多いので怖いなあ。


・朝・

・朝早く起きて洗濯をする。たまにする早起きは気持ちが良い。背中と腕が軽 く痛む。日頃運動をしてないツケが回って来た。


・昼下がり・

・○くだくんと一緒に、せっせと実哲研の仕事。


10/19/96

まだ深夜。ベンタム読書会は3時ごろに終わる。江口さんは一時間ほどしてお 帰りになられる。ライオンズ教授--我々ベンタム通の間では「寅さん 」という名で通っている--の話は論理的なんだろうがほとんど非論 理的に思われるくらい難しくってさっぱりわからない。よって今回はレジメを 載せないことにする。誰も読まないのが目に見えているからでもある。二人で 爆笑した部分についてだけは、載せないのはあまりにももったいないので引用 することにする。

・・・次にベンタムがこれまでいかに軽んじられてきたか、彼の著作がいかに 読まれなかったかということが(寅さんによって)切々と書かれています。ここ を読むとベンタム・ファンの僕たちは涙することを禁じ得ません。哲学の分野 では、ベンタムはヒュームの影法師だったとか、ベンタムは子ミルの足を引っ 張ったが子ミルはベンタムを克服しただとか、ベンタムは悪の権化だとか童貞 だとかホモだとか既知外だとかもうむちゃくちゃの言われようです。・・・

寅さんは引き続き読むので、大体のまとめは必要な部分を全部読み終わってか らここに載せることにする。ところで卒論の題名を今月末に出す必要があるの だが、どんな名前にしようか現在思案中である。「純粋ベンタム批判」か「ベ ンタムに至る病」か「ベンタムはかく言いけり」かのいずれかでいくか・・・。 何か良い題名を思いついた方は教えてください。参考にさせてもらいます。

朝。うおっ。ね、ねむい・・・。どのくらい眠いのかというと、某先生の授業 中ぐらい眠いのである。(具体的に誰と書けないところが残念。)しかしバンド の練習のコマをとるためにとにかく起きる。戻ってからまた寝る。寝ないと死 にます。

昼。うおっ。げっ。起きたら昼前っ。げっ。げっ。もうバンドの練習の時間じゃ んっ。げっ。

夕方。バンドの練習終わり。最近新しい曲ができない。そのかわりにギターの 腕が少し良くなった気がする。これはピックをまた使い始めたためであろう。

ちょっと夜。関西哲学学会の発表を終えられた白水さんと、それを見ていた江 口さんがいらっしゃる。お二人の人生論をありがたく拝聴する。

すっかり夜。引き続き寅さんを読んでいる。ところで寅さんはあることを延々 と説明しておいて、「・・・まあこれは本論とはそれほど関係がない」なんて 言うの。そしたら何でそんなこと言い出すのっ。話がこんがらがるでしょっ。 とわたしは言いたい。寅さんの本はそういうわき道にそれた話で満ちあふれて いる。

さて、もう帰ろうか、というときに小林さんが現われる。ちょうど冷蔵庫から ヨーグルトを取り出して食べてるときだったので、わたしは少し気まずい思い をした。さ、帰ろ帰ろ。


Satoshi KODAMA
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Last modified: Mon Nov 21 16:19:55 JST 2016