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KODAMA'S (NEW) WORLD

日本語の文章も、明治以降は、欧文の影響を受けて、 かたちの上ではパラグラフを立てて書くようになってきている。 しかし、かたちといっしょにパラグラフというものの内容も輸入されたかというと、 それは疑わしい。 欧米のレトリックの授業では、 文章論のいちばん大切な要素としてパラグラフの意義、 パラグラフの立て方を徹底的にたたきこんでいるようだが、 教室でパラグラフの意義を教えられた経験のある日本人は数すくないのではないか。 (中略) 日本では「だいぶ続けて書いたからこのへんで切るか」 というだけの人が多数派なのではあるまいか。

---木下是雄『理科系の作文技術』


昨日 / 明日 / 2013年3月 / 最新 / はてな

この日の出来事


08/Mar/2013 (Saturday/samedi/Sonnabend)

区役所、臨床倫理研究会、予餞会、Elecom TK-FBP043

今日は教室の予餞会。二次会まで参加して楽しませていただきました。今後の ご活躍を心より願っております。

今日も娘が早起きしたのでそれに釣られて早起き。娘は二度寝していたが、わ たしは起きて部屋の片付けなど。

朝、朝食、朝刊。午前中は妻と娘と三人で区役所に行き、転入届などを出す。 ついでにパンクしていた自転車を修理して使えるようにする。自転車があると QOLが飛躍的に向上することを再発見する。しかし、花粉のせいか鼻が止まらず 難儀する。また、午前中に電話の工事があり、自宅の電話もつながるようになっ た。

自宅でお昼を食べたあと、もう一度区役所に行き、当面の用事を済ませる。そ れから自宅で少し昼寝をして、夕方に研究室へ。たまっていた用事を一通り済 ませる。それから某病院に行き、研究会。勉強会になった。

夜、タクシーで四条に移動して教室の予餞会に参加。ビールらしきものとマッ コリなど。卒業予定者の人々からプレゼントをいただく。感謝。二次会にも参 加。焼酎とコーヒー豆入りの泡盛など。日付が変わる頃に大学に一旦戻り、そ れから帰宅。楽しい一日だった。

Elecom TK-FBP043: 複数の端末で使えるキーボードが欲しかったので買ってみる。実際に触ってみ るとピッチが狭い、分厚いなどの不満はあるが、そこそこ良くできている(この 日記も試しにこのキーボードで書いている)。この手の複数台で使えるキーボー ドはニーズがある気がするのだが、あまり出回っていないということはそうで もないのだろうか。


08/Mar/2012 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

地デジ対応など

昨晩は酒が入っていたせいか何度か起きる。地震もあった。定時起床。ゴミ出 し、朝食。iPadの新しいモデルが発表されたそうだ。

娘を保育園に送り、本三駅前の某喫茶店で勉強…のはずが、頼まれ仕事(添削) で午前中はつぶれる。添削というのは時間がかかるが、添削されるよりも添削 する方が勉強になる。

お昼は某氏と某居酒屋でカキフライ定食。

午後はいろいろ雑用。某院生と少し相談など。

夕方、某氏らに少し話したあと、茗荷谷に移動。某喫茶店で一時間ほどラッセ ルの勉強。

夜、帰宅して夕食。娘の相手。

夜中、娘を風呂に入れ、食器を洗う。

自宅の地デジチューナーでHDに録画した映像を、DVDにムーブできることがわかっ た。CPRM対応のDVD-Rがあればよかったようだ。しかし、ムーブにものすごい時 間がかかって不便。地デジ対応がうまく行っていない情報弱者。週アスでいろ いろ書いていたときに真面目に読んでいればよかった…。


08/Mar/2011 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

定時起床。シャワー、朝食。まだ少し風邪。

定時出勤。途中で週刊アスキー購入。

終日雑用。今ごろジェットラグなのか、お昼すぎに意識を失う。

夜、渋谷の某所で少し飲んでから帰宅。帰宅後、ソファで寝る。まだ喉が痛い。

夜中、たまっている新聞を半分ほど。YouTubeで「プカプカ」など。


08/Mar/2010 (Monday/lundi/Montag)

真夜中

なんとか起きる。髭剃り、朝食。

定時出勤(少し遅刻)。午前から夕方まで、いろいろ雑用。 あっという間に日が暮れる。

夜、帰宅前に某購買部に寄って某研究費の残金処理など。 そのあと、白山の某喫茶店に行き、しばらく勉強。 ようやく光明が見えてきた。

帰宅して夕食。そのあと、新聞を読み、ソファで死んだように寝る。

真夜中、某書類書き。いろいろ片付けねばならない仕事が…。


08/Mar/2009 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼

今日も朝遅くに起きる。シリアル、新聞。

なんか目のまわりが少しかゆく、くしゃみが出るのだが、 ついに花粉症になったのだろうか。

今日のうちにいろいろ用事を済まさねば。

お昼すぎに某妻と一緒に日比谷へ。 お昼は中華料理屋でバイキング。 有楽町近辺でいろいろ買物を済ませる。

某大型電器店に行ったが、某モバイルの投げ売り(1円コンピュータ)はすごいな。 携帯電話を無料同然で売れなくなったら、次はこれなんだな。

夕方に帰宅。ウィルコムの契約を変更しようとしたが、 やっぱりやめておく。ソファで少し寝てから古い新聞を読む。

真夜中

夜、夕食。そのあと、たまった新聞を少し読む。 それから食器を洗う。

夜中、某妻に手伝ってもらい、確定申告の準備を済ませる。 今年もたくさん払うことに。 確定申告前所得をベースラインに考えたら腹が立つので、 確定申告後の所得が正義に適っているのだと考えることにしよう。ふ〜。

さて、心を落ち着かせて、少し仕事と勉強しよう。

日本赤十字社に少し寄付。そういえば、 確定申告では国境なき医師団の領収証がほとんど見つからなかった。 ちゃんと領収証を請求してなかったのかな?

真夜中2

ガーディアンウィークリーを読み、少し雑用。少し勉強しようとしたところで、 もう寝る時間。一日は短い。


08/Mar/2008 (Saturday/samedi/Sonnabend)

早朝、トイレに行く夢で目が覚める。 何事もないことを確かめトイレに行ったあと、ゴミ出しをして、 それからまた布団に入る。

休日にしては比較的早目に起き、朝食、朝刊。 今日からコーヒー豆は「マンデリン・リントン・ハリマオ」。

お昼すぎ

今日は某妻が研究会に出かけたので、「一日独身生活」を優雅に送ることにする。

お昼前にシャワーを浴びたあと、 昼食のフランスパンと『世界』最新号を買いに、 近くのややハイブラウなスーパーと本屋に行く。 ついでに某区立図書館で村上春樹訳の『ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック』 を借りてくる。 帰宅してから昨日の残りのシチューとフランスパンとコーヒー。

晴れた休日に自転車に乗り、iPodの音楽は`Dead Flowers'。 ゆ、優雅だ…。小市民の幸せを享受する。

幸福談義 (aka. 幸せはぶっとばせ)

「君ねえ、世の中には幸せな人もそうでない人もいるんだから、 あんまり幸せそうにしてると刺されるよ。 金持ちだって金持ちでないようなフリをしてるでしょ」

「ですが、『自分は不幸だ』という態度を取るのって、 あんまり好きでないんですよね。 『元気ですか』って訊かれたら、『元気です』と答え、『幸せですか』と訊かれたら、 『幸せです』って答えられるのが良いと思うんです。 それに、たとえ健康とか富は平等に配分されていないとしても、 少なくともストア派的には、幸せは心の持ちよう次第であるわけで…」

「それは正論かもしれないけどさ、みんながストア派になれるわけじゃないの。 ビートルズのYou've got to hide your love awayじゃないけど、 やっぱり幸せも金庫に隠しといた方が安全なの」

「いや、幸せは富と違って分けても減らないものだから…」

「たしかにそうなんだけどね、世の中銃を乱射する人もいるぐらいなんだから、 頭を低く下げてるに越したことないの。 日本では幸せな顔をしていいのは結婚式のときだけって決まってるんだから、 普段からなるべくしかめつらして不幸そうな顔をしてないと、 そのうち本当の不幸が訪れるよ」

「わかりました。せいぜい気をつけます」

「ほんとに気をつけた方がいいよ。 ヒマそうにしてると仕事を押しつけられるのと同じでさ、 幸せそうにしてると不幸の種が送られてくるの。これは人間の本性だから」

昼下がりから二階で読書。スコット・フィッツジェラルドの「リッチ・ボーイ」 を読む。それから3時間ほど集中して某翻訳のチェック。疲労する。

メモ: 翻訳などで本当に集中する必要があるときは、音楽も聞けなくなる。 たぶんクラシックもダメ。適切な訳語や訳文を頭の中で探し出すためには、 相当集中しないといけない。 でないと、あとで大幅な見直しが必要な適当な訳しかできない。

日記やメールを書くときも、ある程度集中しないと良い文章が書けないが、 大抵の場合は音楽を聞いていても大丈夫。

「頭の中で適切な言葉を探す」作業というのは、普段から訓練していないせいか、 けっこう大変。普段、自動化された言葉遣いしかしてないからだよな。

夜2

夜、シチューの残りを食べる。夕刊。

真夜中

夜、2時間ほど巣鴨の漫画喫茶に行く。

夜中、3時間ほど某翻訳のチェック。腰をやらないように気をつけなければ。 ときどき休憩すること。

メモ: マルクスをもじって。 「日本の哲学者はテキストをさまざまに解釈してきたにすぎない。 肝心なことは、テキストを書くことである」。がんばろ。


08/Mar/2007 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

昨晩は風邪を引きそうだったので早目に寝る。 朝はゴミ出しとシャワーを済ませてから朝食。

朝、定時出勤。午前中は雑用。 お昼前、書籍部に行き、所狭しと並ぶ本を煩悶しながら眺める。 購買部で買物をしてから研究室に戻る。

お昼は某ランチョン・セミナー。生命倫理の今後について相談。

お昼すぎは雑用。いくつか良い知らせを聞く。 某教授に校正原稿をいただく。推すか敲くか。

昼下がり、某院生と正門前の某喫茶店の二階へ。 紫煙を燻らせながら仕事中の井の達先生の近くで、 終末期医療の某ガイドラインについて一時間半ほど検討。

夕方、雑用。日が暮れたのち、少し早目に帰宅。

真夜中

夕食後、新聞、風呂。 夜中、某ガイドラインのパブコメ投稿原稿を書く。 近いうちに投稿しよう。

ADSLの調子が悪く、ネットが落ちてどうしようもない。 今日はもう寝よう。


08/Mar/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

なんとか起きる。

夕暮れ

朝は雑用。お昼前に後輩の某氏が来たので、某教授と三者面談。 お昼はその某氏と蕎麦。

昼下がりまでに某校正(二件)を片付け、夕方まで某院生とシンガー講読。 そのあと、メールの返事を出したり、某氏といろいろ相談したり。 今日も一日忙しかった。明日からは勉強しないと。

夜中

夜、後輩の某氏と合流して、後楽園まで歩く。某シビックセンターの展望台に 上ったあと、某和食屋で夕食。「こうやって毎日飲んだくれてるんですね」 と指摘される。Ce n'est pas vrai! 生ビールと焼酎(桜島)2杯。

それからあたりを散歩してから某氏と別れ、帰宅。

そういえば、アヴィニョンで見た幹の白い木は、 スズカケノキ(プラタナス)であることがわかった。 今日のお昼に某氏を大学案内しているときに、医図書の前に一本あったのを見つけ、 プレートに名前があったので。 googleで調べたところ、 なんでもいろいろな大学の医学部にはこの木が植えられていて、 それはすべてヒポクラテスの生地であるコス島にある木が親株になっているため、 ヒポクラテスの木と呼ばれているそうだ。 万世一系という言葉が頭をよぎる。ちょっと違うか。

眠い。

だってわたしはあなたの法」(2002)。 一年に一度出るか出ないかの大型のジョーク。 最近こういうのが書けないのは、やはりinhibitionがあるんだろう。 Free your mind.

臓器移植について」(2003)。 今思えば、 この着想のおかげで功利主義をまじめに考えるようになったのかもしれない。 今後も功利主義的思考を深化させること。

メモ: ニーチェと徳倫理。アンスコムが近代の道徳哲学について言っていたことは、 ニーチェの「神が死んだ」という洞察をそのまま述べたものではないのか。

真夜中

そろそろ寝よう。


08/Mar/2005 (Tuesday/mardi/Dienstag)

今日やったこと。


08/Mar/2004 (Monday/lundi/Montag)

真夜中 (午前)

勉強中。今晩寝れるかどうか…。

すごくひさしぶりに海親子丼を作ってみる。 昆布だしを使いすぎた。

台湾総統選がもうすぐ行なわれるが、 野党国民党の候補が「連戦」という名前のようで、 新聞には「連戦主席」とか書いてあって、なんだかすごい。 名前の通り負け知らずなんだろうか。

真夜中2 (午前)

勉強。眠いので仮眠するか。

予定通り、寝過ぎる。発表の準備をせねば。

朝、なんとか発表の準備を終えて、大学へ行き、 朝から夕方までベンタム勉強会。 今回は:

というような勉強をした。某先生も降臨。いろいろ勉強になった。

そのあと、某喫茶店で少し雑談してから、また大学に戻ってくる。 新聞を読み、明日の勉強会の準備をせねば。


08/Mar/2003 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中 (午前)

『異議あり』を読書中。 「死んだら本人の意思がどうあろうと、臓器を取っていい」 という方向で論陣を張ることに決定。

臓器移植について

岡本氏は臓器移植に関して、「ノンドナーカード制」に反対し、 臓器売買を完全に自由化することで臓器不足を解消せよと論じている。 問題点を二つ挙げる。

(1)「自分の身体は自分のものであって、 私たちは自分の身体に対して自己決定権をもっている。 この原理は放棄できない」(82頁)という断定的な主張だけで ノンドナーカード制を否定するのは性急にすぎる。 たしかに自己所有権テーゼは直観的に自明に思えるが、 「生きているあいだは自分の身体は自分のもの」という原理に変えても 個人的にはOKだと考える。必ずしも上の原理は自明なものではない。 また、ノンドナーカード制は、「意思を示さないかぎり、 臓器を与えることを了承したものとみなす」という風にも理解できるので、 必ずしも自己決定権を尊重していないことにはならない。 たしかにそのような制度は、 「人々の無知につけ込んで臓器を簒奪しよう」という風にも見えるかもしれないが (82頁)。

(2)臓器移植を完全に自由化し、 誰に提供するかなどの条件もドナーが決められるようにすると、 医療の公平性が失われる可能性があるが、 この点がまったく検討されていないのは無責任な提案である。 臓器移植を自由市場化したさいに考えらえるのは、 貧乏人だけが臓器を売り、金持ちだけが臓器を得られるようになることだ。

ただし、ある種の保険制度を作ることによって、 この問題は一面では解決できる可能性がある。 一面というのは、貧乏人でも保険に加入することで、 いざというときにドナーを確保できるということで、 その場合でも、ドナーになるのは貧乏人ばかりで、 金持ちはドナーにはならない可能性が高い。

今書いていて思ったけど、臓器売買が本当に自由化されると、 おそらくは保険ビジネスが成立するんだな。ひともうけできないかな。 なんていうと不謹慎だと言われるだろうけど。

真夜中2 (午前)

もう寝よう。

Music is political?

イラク戦争に反対しているミュージシャンの一人、 ジョージ・マイケルがBBCテレビのトップ・オブ・ザ・ポップスという音楽番組の 収録をしたさい、 反戦のティーシャツを着れなかったといって怒っているようだ (CNN.com)。

また、 バックで演奏していた数名は`No War, Blair Out'(戦争反対、 ブレア首相は退場せよ)という ティーシャツを着ていたので、放映するときにそれが映っている部分をカットすべき かどうかが問題になっているそうだ。

BBC側は「トップ・オブ・ザ・ポップスは音楽番組であって政治番組ではない。 われわれが特定の政治的見解を促進していると思われては困る」 と言っているそうだが、ここでジョージ・マイケルに「音楽は政治的だ」 (Music is political!)とフェミニズムばりの主張をしてもらいたいところだ。

朝起きる。セサミストリートを見ながら朝食。トースト二枚、 フルーツ・ヨーグルト、リンゴ、コーヒー。洗濯もする。

臓器提供について2

昨夜、「『死んだら本人の意思がどうあろうと、臓器を取っていい』 という方向で論陣を張ることに決定」と書くと、 「そんなことを言う人間を生みだす倫理学には『異議あり』だっ」 という批判のメールが寄せられていたので、 以下のようなメールを書いて送った。


Subject: how much body does a man need (when he dies)?

おはようございます。

臓器移植についてはこないだからつらつらと考えているのですが、 人工臓器や(ブタなどからの)異種移植が進んでいない現状で、 提供臓器の慢性的不足を少しでも解消すべきだとすれば、 『異議あり!』の岡本氏が述べているように、臓器売買か [脳]死後のコントラクトアウト(提供したくないという 意思表示がなければドナーとみなす)あるいは強制的な査収しか ないように思います。岡本氏は臓器売買の自由化を支持していますが、 ぼくには後者の方がおそらく優れているように思われます。 まだ思いつきの段階なので、議論を詰める必要がありますが。

某氏もおそらく「自分の身体は自分のものであって、 私たちは自分の身体に対して自己決定権をもっている。 この原理は放棄できない」という身体の自己所有原理にコミット されているのではないかと思います。身体は自分と自分の家族の財産であり、 死んでもその処分は当人と遺族の意思によらなければならない、 という風に考えられているではないかと推測します。

しかし、相続税というものを考えてみると、人が死ぬと その財産を相続するさいに一部が税金として取られてしまうわけです。 これはもちろん税収の一つの源泉であるだけでなく、 財の公平な再配分のためにも必要な措置と言えます。 場合によっては不動産を取られてしまうこともあります。

こうした動産・不動産などの財産が相続税という形で 政府によって強制的に取られることを認めているので あれば、身体という財産も死後に強制的あるいは半強 制的に取ることを認めてもかまわないのではないでしょ うか。不要になった臓器はそれを必要としている人々に 再配分されるわけです。もちろん、全部取られることが 嫌な人(あるいは遺族)に対しては、臓器の1割だけを取る といった措置も考えられます。臓器を全部提供する意思が ある人には、何らかの税金の控除を考えることも可能かも しれません。

トルストイは「人はどれだけの土地が必要か」と問いましたが、 臓器移植に関しては「人は死後どれだけの臓器が必要か」と 問うことができるように思います。愛する人の臓器を取られる 遺族の苦しみはわかりますし、葬式のときにはなるべくきれい な形で遺体が残るように配慮すべきだと思いますが、現時点では、 臓器の公平な再配分を行なうためには仕方のないことではない でしょうか。 こだま

追記: うまく言えませんが、ぼくにとって倫理学とは、 一般に流布している死刑廃止論やボクシング存続論や 不妊治療反対論や産経新聞を批判するためのツールの ように思います。もちろん自分が持っている多くの 無反省な思考も自己批判しなければりませんが。

要は財産は相続税として一部持っていかれるのだから、 臓器も財産の一つとみなし、 少なくともその一部を税として持っていくことにしようという議論だ。 こないだから考えていたことが昨日ようやくまとまりはじめたところなので、 まだ荒けずりだが、この方向で一度発表してみたい。 おそらく気違い扱いされる気がするが。

お昼前

ん、しかし身体を相続可能な財産とみなすとすると、 生前に売買することも認めることになるかな。 死後に税として取り立てることは許されるが、 売買の対象にはすべきでないと論じる根拠があるかどうか。 やはり市場原理で配分すると公平な配分がなされないという 理由で規制すべきか。 あるいは腎臓の売買などは弊害が大きくならないかぎりで原則許容すべきか。

昼下がり

お昼、某びっくり寿司本店に行く。たしかになかなかよい。

それから目黒通りを東進してダイエーまで足を伸ばす。 いろいろ物色したあと、都立のエクセルシオールで休憩、帰宅。 よい散歩になった(自転車だけど)。

臓器提供について3 (慢性的な臓器不足問題についてのささやかな提案)

上のメールについて、 某仙人がコメントしてくれている。 某仙人はあくまで臓器提供は慈善(不完全義務)であるという主張をされている ようだが、 国が運営する共済制度として義務化した方が有効かつ公平に機能するというのが こちらの主張。 所有権は不可侵とかたく信じている人が多いので、 しばらくこの「臓器と遺産相続」というアナロジーでがんばってみるつもり。 無理そうだったら撤回する :)

臓器が技術的に保存可能かどうかは置いておいて、 こういう制度だったらどうだろう。 オレが死ぬと、7割は自分の家族に身体および臓器を相続でき、 3割は強制的に相続税という形で徴収される。オレは遺書によって、 どの部分を妻や子どもに相続するか決めることができる。 遺族はそれを自分の臓器として使ってもよいし、 焼却してしまってもよいし、 遺産相続権を放棄して、寄付してもよい。 また、多くの臓器を公共の使用のために寄付する人には相続税の控除も認める。 医療資源の公平な配分という観点から、臓器売買は原則的に認めない。

(参考: 「臓器提供に対する報償制度についての考察」)

マターリとした土曜日。ほんとは勉強しないといけないんだけど…。

真夜中

夜ごはんはシシャモ、海親子丼、その他。女子プロを見たりマイケルジャクソンを 見たりしたあと、風呂。マイケル・ジャクソンの論争は、言論の自由がちゃんと 機能しているよい例だなとか考えてみたり。ただし、あのように億万長者じゃないと マスコミに対して大規模な反論を行なうことは難しいだろうが。

臓器移植について他にもいくつかメールをいただいた。 臓器の国家による管理は共産主義だという話をもらったが、 まさにハリスのサバイバル・ロッタリーは共産主義くさい感じがする。 ベンタム流の功利主義がサバイバル・ロッタリーについて何というかは 興味深いところだが、おそらく所有権の安全を重視していたので、 このような制度は批判していただろう。

ただ、 相続税については自由主義の国でも税金集めのために行なっていることだから、 臓器の一部を相続税としてもっていくことについては、 共産主義的だとは言えないように思う。 コントラクトアウト(ノンドナーカード)に関しては、 この説明の方が町野氏の 「他人に臓器を与えるべく自己決定している存在」というものよりも 受けいれやすい説明になると思うが、どうだろうか。

とにかく眠い。


08/Mar/2002 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中 (午前)

あ、コースガードを読んでいたはずが、 いつの間にかウトウトと新聞を読んでいたっ。

hotwiredの「宇宙人に人類の「利他主義」を伝える」という記事。 なんかようわからんが、 とにかく宇宙人に人間は危険でないことを知らせようという話らしい。

真夜中2 (午前)

勉強しようと思った矢先に、香港の友人から電話。 1時間以上話してしまう。もう眠い…。

お昼

朝起きる。風呂に入ったり洗濯したり。 これから某サン・ジェルマン・デ・プレに行って勉強する予定。

Lingua Frankly / How to write a purpose statement。 留学を考えている人はどうぞ。

昼下がり

某サン・ジェルマン・デ・プレでフィレオフィッシュセットを食べながら、 コースガード。

メタ倫理学勉強会。 コースガード。 彼女は「動機づけが存在しない」という理由から外在的理由を認めないウィリアムズ に対して、 「合理性についてのあなたの見解は矮小だ、 カント的な実践理性によってあなたが動機づけられないとするなら、 それは実践理性がダメなんじゃなくて、あなたが不合理なんだ」 と批判しているようだ。

それから某飲み屋で鍋。 集団における個人の責任について議論。

自己意識が三権分立している人にインタビュー

アナウンサー「こんにちは。『あなたもわかる! 哲学講座』の時間です。 今日は最初に、 先日自己意識が革命を起こして三権分立体制を確立した人にゲストとして 登場していただきます。Q・モンテスさん、こんにちは」

モンテス「こんにちは」

アナウンサー「モンテスさん、あなたの意識は現在三権分立しているそうですね」

モンテス「ええ、そうなんです。 カントの自己立法という考え方によれば、 各人は、自分が自分に対して道徳原則を立法するわけですが、 わたしの頭の中でも、先日までは『立法する王』と『法に従う臣民』 という形で王政が敷かれていました」

アナウンサー「なるほど。わたしの頭の中もそうです」

モンテス「しかし、先日ついにわたしの頭の中で革命が起こりまして、 これにより旧体制は転覆し、今では完全な三権分立体制を確立しました」

アナウンサー「しかし、それは一体どういうことなのですか」

モンテス「ええ、これにより、 たとえば『ビールを飲みたい』という衝動はまず国会で過半数の承認を受けたあと、 立法化されて法となり、この法は内閣以下の行政府によって執行されます。 必要であれば最高裁判所が違憲立法審査権を行使することも可能です」

アナウンサー「なるほど、それは進んだ自己意識体制ですね。 最近問題になっている政・官の癒着についてはどうなんですか」

モンテス「ええ、それについては官僚組織の透明性と責任説明の徹底を図る 必要がありますが、それはまだ今後の課題となっています」

アナウンサー「はい、どうもありがとうございました。 今回のゲストは自己意識が三権分立しているQ・モンテスさんでした。 それでは次に、カント研究者のコースガード教授による新曲、 『だってわたしはあなたの法』ですっ。盛大な拍手をお願いしますっ」

だってわたしはあなたの法

わたしがあなたの名前を呼んだなら
あなたは歩みを止める
(もしあなたがわたしを愛してるなら
あなたは走ってわたしのもとにやってくる)

もうあなたはそれまでのようには歩けない
たしかに歩けはするけれど
それまでのようには歩けない
だってあなたがそのまま立ち去るのなら
わたしを無視してバカにすることになるもの

それはあなたにとってはむずかしいことだから
きっとあなたには逆らう力が必要でしょう
だけどなぜあなたは逆らわなくちゃならないの?
なぜならそれは…

(コーラス)
わたしがあなたの法だから
あなたの名前を呼ぶことで
わたしはあなたを義務づけたから
わたしはあなたに理由を…(理由を…)
歩みを止める理由を与えたから

だってわたしはあなたの法だから
だってわたしはあなたの法だから

アナウンサー「はいっ。コースガード教授による新曲、 『だってわたしはあなたの法』でしたっ。盛大な拍手をお願いしますっ。 ハーバード大学のコースガード教授でしたっ」

「アナウンサーっ。 クレームつけられるから存命中の哲学者をこの番組に登場させちゃ だめだって言っただろっ。 カントとかベンタムとか死んだやつだけをネタに使えっ」

アナウンサー「ノージックとかヘアとかは大丈夫ですか」

「最近死んだやつも知り合いや研究者からクレームをつけられる可能性があるからやめとけっ」

真夜中

自宅のコンピュータが不気味なノイズを立て始めた。ついに寿命か。 5月末ぐらいまではもって欲しいのだが。

今日の勉強時間…5.5hr


08/Mar/2001 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

現代政治哲学の授業

ロールズのPolitical Liberalismについて。 今日の授業は歯切れが悪かった。

本購入

お金がないがどうしてもセンの本が必要な気がしたので、 つい買ってしまう。

スーツ購入

お金がないが、来週に晩餐会があり、どうしてもスーツが必要な気がしたので、 つい買ってしまった。今月はこれ以上お金を使わないこと。


08/Mar/2000 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

今日のニュース

本日のBMOR読書会は都合で中止になりました。
忙しいのでちょうどよかったと言えなくはないです。
倫理学史読書会をしました。
ドゥガルド・ステュワートとヒューウェルでした。
今日の新聞
今日もThe Daily Yomiuriです。 最初から最後まで目を通したらものすごい時間がかかりました。 新聞を読むだけで一日が終わってしまうのも考えものです。

今日の新聞

Human ovary tissues grown in mouse body
旭川医科大学とユタ大学の共同実験で、 人間の卵巣細胞をネズミの体に移植することによって、 人間の卵子が育つかどうか試しているらしい。 同様の実験で、精子に関してはすでに成功しているようだ。
これが成功すると自分の体内で卵子を作りだせない女性の 不妊治療に役立つらしい。
>「ネズミ男」という言葉が脳裏を一瞬かすめたが、 非常に不謹慎なのでそれ以上は言わないことにする。
Nurse's bungle kills Kyoto patient
京都大学病院で、 ある患者が使用している人工呼吸用加湿器(respirator humidifying device)に 看護婦が蒸留水と間違えてエタノールを補給入れてしまい、 二日間以上そのままにしておいたため、 血中にアルコール度が高くなりすぎて死んでしまったという話。 >そういえば最近、女装事件とかもあったよなあ。 京大病院の中で何か悪いことが進行しているのでは。
NTT DoCoMo's i-mode model taking country by storm
ドコモのi-modeが売れに売れている、という話。 昨年430万台を売り、 2000年末には1000万の大台に手が届くだろうとのこと。 i-modeが売れた大きな理由は、 インターネットその他の、i-modeで使えるソフトウェアの充実にあるらしい。 なお、現在の携帯電話(PHSや自動車電話も含む)の使用台数は約5400万台。 日本人の43%が携帯電話を持っている計算だそうだ。
AMD breaks speed barrier with new gigahertz chip
Advanced Micro Devices社が、Intel社よりも一歩先に、 史上初の1ギガヘルツのプロセッサを発表したらしい。 1ギガヘルツ(1000メガヘルツ)というのは、 1秒に10億ビットの情報を送れるということらしい。
>インターネットとか、ゲームを快適にやるためには、 まだまだCPUのスピードが求められているらしい。 あ、「らしい」が3度も続いてしまったらしい。

03/08/99 (Monday/lundi/Montag)

お昼

昨日は、某E研でのバイトを終えた後に、 雨の中、某古本屋に寄ってから下宿に戻る。

下宿に戻ってから、ビジネス英会話を聴いたり、 三木清を読んだり、風呂に入ったり。 真夜中から朝遅くまでぐっすり眠る。 ごみを出しそこねる。

起きてから某喫茶店へ。ジャンプ。 サッカー漫画が二つあるので、 早晩どちらかが淘汰されるのではなかろうか。

某E研に行ってフルーツパウンドケーキをもらうついでに書類に印鑑を押してくる。 感謝。


お昼過ぎ

ちょっと実哲研の仕事のお手伝い。


昼下がり

あ。キューブリックも死んだのか。 2001年まで生きられなかったか。合掌。


フランス語奮闘記17: いろいろな関係代名詞と疑問代名詞と疑問副詞、間接疑問節

あ。そうか。なるほど。 `qui est-ce qui...'とか`qu'est-ce qui'っていうのは、 `who is it that...'とか`what is it that...'という構造だったのか。 ようやく知りにけり。

あと3回っす。


またまた『普遍文法』 (Grammaire Generale et Raisonnee)の続き(p. 6)。

PREMIERE PARTIE,
OV IL EST PARLE' DES
lettres & des caracteres
de l'e'criture.

む。il est以下は非人称構文の様子。 なぜか時制が複合過去になっているが、 慣用的な表現か。

とすると、「第一部、書き言葉における文字や記号について述べられる」ぐらいか。

CHAPITRE I.

Des lettres comme sons, & premierement des voyelles.

commeは英語のasみたいなもので、「〜のように、〜として」という意味らしいから、 第一章「音としての文字、まず母音について」てなもんか。


夕方

あ〜。ようやくフランス語の勉強終わりっす。 他にもいろいろ勉強せんといかんっす。


夕方になってしまったが、中央食堂で昼ごはんっす。 烏賊と帆立の中華丼。かぼちゃの煮付。 じゃこおろし。

三木清を読みながら一人で楽しく食事っす。 「哲学はやさしくできないか」という随筆。 京大文学部の受験にでも出てきそうな文章っす。

哲学が難しいのは書き手にも責任があるが、 「基礎を学ばなくても哲学はすぐにわかる」 という甘い思い込みをしている読者にも責任がある、 と論じられている(と思うっす)。 哲学は高等数学みたいなもんで、 素人にいきなりわかるものじゃないんだから、 ちゃんと岩波哲学・思想事典を繙いて 基礎概念やら術語やらを勉強しなさい、とのことっす。

また、当然ながら、 下手な入門書ではなく古典を読むことを勧めているっす。 というのも、どうかすると古典の方がかえって読みやすく、 「哲学する」ということがどういうことなのかが実感しやすいから、 とか。

ま、それはともかく。ごはんを食べてから、 ポアンカレの『科学と価値』を買おうと思ってルネに行ったが、 あいにく売り切れっす。 近くの某本屋もついでに行ってきたが、 やはりなかったっす。 前見たときに買っておくんだった。


留学のことをつれづれと考えたり。 ニューヨーク大学に行きたいなあ。


03/08/98(Sunday/dimanche/Sonntag)

昨日あまり寝てなかったせいか、 前後もわからなくなるほど深く眠る。


お昼

ベンタム先生のお勉強。 今日からわいもビジネス・エシックスの翻訳と、 スコフィールド氏の論文の翻訳をするつもりや。 明日ピーター・シンガー氏が京大で討論会を開くさかい、 彼の本も読まんとあかんな。 勉強しまっせ。


夕方

下宿に戻って、洗濯物を取り入れたり、片付けをしたり、風呂に入ったり。 良い天気なり。河原に独りたたずむ子の川に石を放りこむのもおかし。


真夜中

某師匠と某嬢と一緒にお好み焼きを食べる。 議題は「現代の若い女性はうつ病にかかりやすいのか」。 人生経験が豊富なお二人から いろいろと参考になるお話を聞かせていただく。


03/08/97(土)

・朝・

はなが走る走る。二本の国道を全速力で走ります。ん、もしかしてこれは魔の 花粉症ではっ?ええい、悪霊退散っ。

今からバンドの練習。どうしようか、このはな。ちぎっちゃおうか。


・昼過ぎ・

う。時間がない。急いで生協で(明日のライブで配るアンケートなどを)コピー して、めし食って帰ります。ではまた明日。


Satoshi KODAMA
email: satoshikodama-tky[at]umin.ac.jp
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Last modified: Fri Apr 5 23:59:43 JST 2013