・ということになっているが、氏は日常生活のあらゆるものにSFを感じられる らしく、読者は氏の爪が「ひょうそ(漢字が出ない)」になった話やら、大学受 験に関する話やら、氏の飼犬が車にひかれた話やらに付き合わされる。狭い意 味でSF的なのは第一章のみなので、題名に魅かれてこの本を購入された方は第 一章だけ読むことをおすすめしたい。
・ただし、氏の文章は大変読みやすいので、時間があれば最後まで読むことを おすすめしたい。環境問題、邪馬台国論争、日韓関係、翻訳文化論など、今日 でも興味深いテーマが情熱をもって描かれている。
12/17/97-01/10/98
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