(まいくろあろけーしょん micro-allocation)
医療資源の稀少性(限りがあるということ)のせいで、 同様の治療を受けたいと考えている二人の患者のうちの一人しか 治療できない場合、どのような基準に基づいて選択するか、という問題。 通常は「治療の必要性needに応じて」ということになるが、 この「必要性」という言葉の意味はあいまいだと指摘される。 他には、患者の持つ道徳的価値、 たとえば社会的地位(総理大臣、無期懲役の囚人) や家族構成(大家族の長、独居老人)で決めるとか、 または必要にも道徳的価値にも基づかず、 クジ引きや早い者順で決める、という可能性も考えられる。