呉県音戸町に初めて行ったときのこと

二日目


ご意見のある方は、kodama@socio.kyoto-u.ac.jpまたはメイルを送るまで。


03/15/97

07:30

 起床。起きたらテレビをつける生活なんて久しぶり。

08:10

 呉に向かって出発。これといってすることはないが。まず小さな渡し船(もちろんエンジンは付いている)に乗って本州に渡って、それからバスに乗る。バスに乗って橋を渡って本州に行くこともできるが、船で本州に渡ってからの方がバスの本数が多いからだ。

 来たときは雨なので気付かなかったが、バスの窓から自衛隊の潜水艦やら船やらがいろいろ見える。なんかすごい。ここの人はやはり平気なんだろうか。


 国際交流広場、というところへ行って、インターネットをいじる。倫理のホームページを紹介しようと思ったが、社会学のサーバが落ちてるらしく、つながらなかった。

 ぶらぶらと呉の街を歩く。

 呉は海と山の間の小さな街。しかし道路が広いので、京都に比べてすごくゆとりのある感じがする。そういう印象を持つのには、そばに広大な海があるということも関係しているのだろう。土曜なのに人が余りいなかったのは少し不思議。倉橋島もそうだが、どこも非常に閑静である。

 グレッグはパチンコが得意らしい。(島のうわさになっている)


 お昼はお好み焼き。またおごってもらう。感謝。


 倉橋島に戻る。

 テレビで少し大相撲の幕下を見て、そこらを散歩に行く。

 グレッグの家から海は目と鼻の先だが、山もすぐ後ろにある。グレッグも山の方には行ったことがないそうだ。そこで二人でどんどん細い道を登っていくと、すぐに周りは墓だらけになる。そう言えば、前に長崎に行ったときも、山の上の方は同じように墓だらけだった。

 さらにずんずんと山の中へ入っていく。鷹の、両方の羽の部分だけが残った、胴体のない死体なんかがあったりして怖くなる。なおも竹林の中に入っていくと、警官姿の白骨死体が胸に三億円入ったジュラルミン・ケースを抱えていたり、忍者が竹から竹へと飛び移ったりしていたが、何とか無事に帰ってくる。

 貴の花が負けるのを見てから、ラーメン屋にバスで行く。雨が降ったりして、寒い。


 戻ってきてからテレビを見る。所ジョージが司会のクイズ番組。視聴者参加型のものなので、グレッグも電話したりしている。

 それから伊丹十三監督の『お葬式』を見る。なかなかワビサビがあってぼくはおもしろかったが、グレッグは疲れたのか、退屈なのか、ぐうすか寝ている。


 十二時前に寝る。今日はよく歩いた。ゆったりとした、とても長い一日だった。


三日目

Satoshi Kodama
kodama@socio.kyoto-u.ac.jp
Last modified on 03/17/97
All rights unreserved.