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<学術集会> 


第9回 
「よみがえる空と手術」
2026年6月5日(金)~6日(土)
会 場:ホテルアローレ 〒922-0402 石川県加賀市柴山町5−1

日本蛍光ガイド手術研究会第9回学術集会
当番世話人:木南伸一
金沢医科大学氷見市民病院 一般・消化器外科


<当番世話人挨拶>

 金沢医科大学氷見市民病院の木南伸一です。この度当番世話人として、日本蛍光ガイド手術研究会第9回学術集会をお世話させていただくことになりました。このような名誉ある機会を頂きましたことに、代表世話人の吉田昌教授、副代表世話人の石沢武彰教授をはじめとして、蛍光ガイド手術研究会の皆様に心より御礼申し上げます。浅学菲才の身ではありますが、精一杯努めますので、ご支援のほどをお願い申し上げます。

 現在の蛍光ガイド手術の主流は、インドシアニングリーン(ICG)を用いた蛍光イメージングですが、ICG蛍光に加え、5-ALAによる腫瘍描出、光感受性物質を使用したPhotodynamic therapy、さらには光免疫療法など、今後の癌治療を革新する未来が、この分野から発信されております。消化管外科、肝胆膵外科にとどまらず、心臓血管外科、呼吸器外科、乳腺内分泌外科、産婦人科、頭頚部外科、泌尿器外科、脳外科、形成外科など、広く各領域の先生方にお集まりいただき、医工連携によって生まれる最先端技術の現状と問題点について議論していただきたく、お願い申し上げます。
 学術集会のキービジュアルには、私の先輩で、日本医師会の常任理事をお務めの佐原博之先生から、作品「縄文人が見た空」をご提供いただきました。能登の真脇遺跡で撮影された1枚です。真脇遺跡は縄文時代の遺跡で、写真は巨木文化の環状木柱列です。TVアニメ「君は放課後インソムニア」でも紹介され、話題となりました。残念ながら先日の能登半島地震で、アニメの舞台になった七尾市の被害は甚大、登場した印象的な古い薬局などは倒壊しましたが、幸い環状木柱列は無事でした。空と光の表現が素晴らしい、澄み切ったこの写真は、本学術集会のシンボルとして、また今後の研究会の前途を示す点でも、実に示唆に富むビジュアルだと自負しております。学会のテーマも、「よみがえる空と手術」とさせていただきました。キービジュアルの空は、縄文人も見上げたでしょうし、能登半島地震からの復興を目指す我々の見上げる空でもあります。蛍光ガイド手術は外科医療の刷新ではありますが、本来の手術をより安全かつ正確におこなうナビゲーションです。外科をとりまく医療環境の悪化が深刻な現在、蛍光ガイド手術が、外科医療を復権し復興するrescue wingの役割を果たしていくことを祈念したく存じます。
 今回は、片山津温泉のホテルアローレで開催することにいたしました。これまでの研究会と趣を異にして、観光地での開催です。参加者の皆様には、研究会で討議研修いただいたのち、金沢へ、あるいは富山や福井へと足を伸ばして、日頃の疲れを癒していただければ、と祈念しております。