Guideline Summary 01.pdf
GuidelineMokuji.html GuidelineSummary01.pdf



<5-アミノレブリン酸 (5-ALA) を用いた悪性脳腫瘍(膠芽腫)の術中イメージング>

手術開始の約3時間前に5-ALA溶解液(20mg/kg)を経口投与し、腫瘍に到達したと思われるところで
violet blueと呼ばれる青色可視光を照射すると、浸潤性腫瘍である膠芽腫が赤色蛍光を発します。

通常のカラー像   蛍光イメージング
畷生会脳神経外科病院 黒岩敏彦先生提供(2020年6月30日)


<ICGを用いた気管支鏡バーチャル3D肺マッピング(ICG-Virtual Assisted Lung Mapping: ICG-VAL-MAP)>

手術日前日に、造影剤で希釈したICGを気管支鏡を用いて、胸膜直下に吹き付けてマーキング。
胸腔鏡手術中に赤外観察を行うと、
右上葉S2の表面にマーキングを確認でき、これを目印に右上葉S2区域切除を施行。

通常のカラー像   蛍光イメージング
名古屋大学大学院医学系研究科呼吸器外科 芳川豊史先生提供(2020年6月22日)


<ICGを用いた肝細胞癌のイメージング>

術中切除肝阻血後にICG(0.25mg/body)を静注。
ICG蛍光画像をプロジェクションマッピングすることでリアルタイムナビゲーション手術が可能となる。

切除肝阻血後の肝切除ライン   ICG蛍光画像のプロジェクションマッピング
京都大学大学院医学研究科外科学講座乳腺外科学 瀬尾智先生提供(2020年6月19日)


<ICGを用いたリンパ管のイメージング>

手術の前日に手術部位の末梢側でICGを0.2ml皮下注射。
顕微鏡下手術中に赤外観察(右側)を行うと透明なリンパ管(矢印)が造影され、周囲の脂肪組織と明瞭に区別できる。

通常のカラー像   蛍光イメージング
国立国際医療研究センター形成外科 山本匠先生提供(2020年6月19日)


<5-アミノレブリン酸 (5-ALA) を用いた膀胱癌のイメージング>

 手術当日の約3時間前に、5-ALA溶解液(20mg/kg)経口投与。
  膀胱鏡手術中に青色可視光で励起すると、膀胱癌 (隆起癌に連続する平坦癌) が赤色

通常のカラー像   蛍光イメージング
高知大学医学部 泌尿器科学講座/高知大学医学部 光線医療センター 
井上啓史先生提供(2020年6月15日)


<ICGを用いた肝細胞癌のイメージング>

手術の3日前に、肝機能検査のためにICG(0.5mg/kg)静注。
腹腔鏡手術中に赤外観察を行うと、肝S2の表面にある肝細胞癌が描出された。

通常のカラー像   蛍光イメージング
東京大学 石沢武彰先生提供(2020年6月2日)