subacute sclerosing panencephalitis



 麻疹ウイルス感染症。
 発症メカニズムは正確には解っていない。中枢神経系が充分に発達していない1歳未満で麻疹に感染した場合、免疫監視システムが未熟なため、中枢神経系に持続感染すると考えられている。
 病変部は好酸性封入体含有神経細胞や星状膠細胞、乏突起膠細胞に富み細胞密度は高く、ウイルス封入体含有多核細胞が存在するが、単核球浸潤は乏しい。
 神経細胞脱落とグリオーシス、ミクログリア増生と神経貪食像が認められ、重度の場合海綿状変化となる。