房状アストロサイト



  進行性核上性麻痺では、主に大脳基底核から脳幹の神経核を中心に、前頭葉円蓋部に広がる病変を認める。
  房状アストロサイトは、前頭葉の上・中前頭回の前中心回、前運動領域と大脳基底核、脳幹神経核に存在し、星状膠細胞の突起近位端にタウ陽性で嗜銀性のある異常突起が房状に観察され、進行性核上性麻痺に特異的である。
 HE染色では同定出来ず、Gallyas 染色およびリン酸化タウ免疫染色でみることが出来る。



astrocytic plaque


 星状膠細胞のマーカーであるGFAP(赤)とリン酸化タウ(緑)の蛍光免疫二重染色。
 星状膠細胞の突起の近位端が黄色く認められ、突起近位端にリン酸化タウ陽性異常構造物があることがわかる。