脳浮腫とヘルニア
(a-b) 右中大脳動脈領域新鮮梗塞(24-36時間)の脳冠状断スライス。大脳皮質白質接合部における褐色調変化と右大脳半球の腫脹と右側脳室の狭小化。矢印は両側鉤ヘルニアによる切痕。右側の方が広いく程度は強い(a)。(b)では右の鉤ヘルニアによる切痕のみが認められる。
(c) 悪性グリオーマの脳浮腫(脳水平断スライス)。(c)外科的部分切除後の左大脳半球(主に前頭部)腫脹病変(矢印)。びまん性の左半球性浮腫がある。
(d) 左帯状回の巨大な腫瘍浸潤性壊死と出血性腫瘍(脳冠状断スライス。患者は生検の数日後に死亡)。脳梁(矢頭)に広がっている。大脳皮質白質境界部の褐色調変化・出血のある大脳鎌下の帯状回ヘルニア。矢印は、生検針の手術痕。
(e) 巨大右前頭部腫瘤病変(矢印)。右大脳半球の顕著な浮腫と正中構造物の顕著な右から左への偏倚を伴う。