橋出血



53歳 男性

主訴:突発する昏睡,四肢麻痺,両側瞳孔の縮瞳

既往歴・家族歴:喫煙20本/日,飲酒習慣(ー),5年前全身倦怠感にて近医を受診した際,高血圧と軽い肝機能障害を指摘されたが,その他には特記すべきものはなかった.

現病歴:野球のテレビ中継をみているとき,突然口周囲がピリピリとしびれ,次いで吐き気とめまいを訴えた後,意識喪失.四肢は完全に麻痺した.瞳孔は縮瞳し,正中位であった.頭部CTにて橋に高吸収域を認めた.翌日,心肺停止し剖検となった.