クラッベ病
1歳 男性
主訴:脳性麻痺,知能障害
既往歴および家族歴:特記すべきことなし.血族結婚なし
現病歴:36週で出生.生下時2603g.生後黄疸強く,2日間光線療法を受けた.ほ乳力弱かった.生後3ヶ月まで正常の発育であったが,その後4ヶ月検診にて首のすわりが悪く,臀部の左右非対称があるといわれる.6ヶ月時,発育不良を主訴に当科受診.4ヶ月レベルの発育と診断.8ヶ月の時突発性発疹,その後手足を突っ張るようになり泣いてばかりいるようになる.また,食べ方が下手になってきた.10ヶ月時,2ヶ月レベルの発達と診断され精査目的にて入院.入院後白血球のgalactocerebrosideβgalactosidase活性の低下を確認.Krabbe病の診断.その後,抗痙攣剤などの投与にも関わらず進行性に病態は悪化.最後は敗血症にて死亡.