リンパ球性髄膜炎 HE



50歳 男性 農家

主訴:頭痛,発熱,嘔吐

既往歴・家族歴:特記すべきものなし

現病歴:病院受診2日前より悪寒戦慄を伴う発熱(40℃)が何度も出現.受診前日から頭痛,嘔吐,筋肉痛が続き,症状の改善が認められないため来院.受診2週間前より,田植えが始まっていた.

身体所見:項部硬直,Kernig徴候を認めた.

髄液:初圧80 mmH2O,軽度混濁,細胞数540/3(N:L=1:9),蛋白120mg/dl,糖75mg/dl.髄液・血液の一般培養では検出されず,髄液・血液のコルトフ培養液にてレプトスピラを確認.

経過:入院3日後より,鼻血,消化管出血,血尿がみられ,黄疸,右上腹部痛が出現.検査上腎機能不全,血小板減少も認められた.ABPCとStreptomycinを使用したが,反応なく腎不全進行し死亡した.