会長ご挨拶

第6回日本耳鼻咽喉科
免疫アレルギー感染症学会
総会・学術講演会

会長 近松一朗
(群馬大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 教授)

この度、2026年4月9日から11日にかけてGメッセ群馬で開催される第6回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会の大会長を務めます、群馬大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学の近松一朗です。

まず初めに、本学会の開催にあたり、ご尽力いただいた吉崎智一理事長、原渕保明前理事長、理事の先生方、そして多くの関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。

本学会は、耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の疾患を免疫学的視点から幅広く議論される場であり、私はその開催にあたり大きな責任を感じていますが、同時に大変光栄に思っています。 今回のテーマは「未知を究める・道を極める」です。この言葉は、私の教室の理念でもあり、未知なる病態や新たな治療法を探求し続ける姿勢を表しています。医学の進歩は日進月歩であり、私たちが直面する疾患やその治療法も常に進化し続けています。その中で、私たち医療者も新たな知見を求め、それを実践に活かす努力を続けることが大切です。

私自身、本学会を主催できることに特別な思いがあります。私の恩師である故石川哮先生は、本学会の前身である日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会の設立に尽力されました。そのご縁を受け継ぎ、石川先生から学んだ姿勢を大切にしながら、実りある学会となるよう努めてまいります。

本学会では、特別講演として2つの講演を企画しております。まず、東京大学大学院新領域創成科学研究科附属生命データサイエンスセンターの鈴木穣教授には、次世代シークエンサー設備を駆使した最先端の研究についてご講演いただきます。がん、アレルギー、感染症といった本学会に関連するテーマにおいて、シングルセル解析や空間トランスクリプトーム解析を用いた病態解明とその応用についてお話しいただく予定です。また、株式会社原田・ガトーフェスタ ハラダの専務取締役である原田節子氏には、企業経営の視点から見た組織運営や人材育成、ブランド戦略・新しい時代における挑戦についてお話しいただきます。医療の現場と通じる部分も多く、参加者の皆さまにとって大変有意義な講演になると確信しております。なお、会場ではガトーフェスタ ハラダのお菓子をご用意しておりますので、講演後のひとときにぜひお楽しみください。

プログラムについては現在準備中ですが、腫瘍免疫、2型炎症、アレルギー性疾患、感染症、難治性疾患といったテーマでのセッションを企画しております。一般演題に加え、シンポジウム、パネルディスカッション、学術セミナーなど、多彩な内容で皆さまをお迎えする予定です。最新の研究成果や臨床経験を共有し、活発な討論を通じて新たな知見を得られる場になればと考えております。

また、開催地である群馬県は、豊かな自然と歴史、文化に恵まれた地域です。名湯として知られる草津温泉や伊香保温泉、壮大な自然を誇る赤城山や榛名山、そして地元食材を活かした料理や名物グルメなど、訪れる皆さまに楽しんでいただける魅力が満載です。学会参加の合間に、ぜひ群馬の魅力にも触れていただき、心身ともにリフレッシュしていただければ幸いです。

第6回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会が、参加されるすべての皆さまにとって有意義な学びと交流の場となることを願い、心よりお待ち申し上げております。