皆様，5th JIAIO - 第 5回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会 総会・学術講演会（2025年4月17日～19 日），美の国・秋田へようこそ。

多くの命を奪う新型感染症、難治性のアレルギー疾患で悩む患者さん、癌で苦しむ患者さんなどに罹患する患者さんに遭遇する日常臨床を我々は送っています。本学会は免疫・アレルギー・感染症・頭頸部癌などの耳鼻咽喉科・頭頸部外科疾患について、好酸球性副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎や喘息を含む気道炎症・舌下免疫・生物学的製剤・抗がん剤・光免疫療法・免疫チェックポイント阻害剤・分子標的薬、各疾患に対する予防・診断・検査・治療・手術などの学問の追求による患者さんへの社会貢献を目的にした、全国の勤務医と開業医からなる会員数約千人の学会です

日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会と日本耳鼻咽喉科感染症エアロゾル学会が統合し今回で5回目となります，前理事長，現理事長，前会長, 理事役員各位，学会員の皆様に支えられながら準備を進めてまいりました。多数のご演題を頂戴し，司会・座長の先生方にも遠路お越しいただけることになりました。当学会ではこれまで多数の企業から共催セミナー，協賛を頂戴しました。厚く御礼申し上げます。

第5回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会のテーマは「新たなる病態の発見・新治療法の開発」です。COVID-19の猛威で大きなダメージを受けていますが、素早い効果的ワクチンや薬剤の開発は、免疫学・ワクチン学などの急速な進歩で学問の重要性を再認識させられました。今後の免疫学及び関連学会の発展において重要なポイント、抗体産生のメカニズムや免疫システムなど幅広く最新のお話しについて、日本免疫学会理事長の黒﨑知博先生に招待講演をお願いしております。

国民病と言われるスギ花粉症を代表とする本邦の花粉症は有病率が4割を超え、重症以上の症例が増加しており、日本政府は国を挙げての花粉症対策を掲げ、アレルギー診療に関わる日本耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会では重症花粉症ゼロ作戦を開始しています。重症化には小児のアレルギー疾患の理解と対策が重要であり、特別講演１では日本小児アレルギー学会理事長の大嶋勇成先生に、小児のアレルギー疾患の病態解析と共に最新の治療を我々に分かりやすくご講演賜ります。成人では様々なアレルギー病態を理解する必要があります。特別講演2は、新たなる病態の発見・新治療法の開発と題して、学習院大学・生命科学科の柳茂先生より、新しい分子の発見から創薬、ベンチャーまで夢のお話を頂戴いたします。ミトコンドリア病のみならず老化を基盤とするさまざまな疾患に関連するミトコンドリア外膜を４回貫通するユニークな膜型E3ユビキチンリガーゼMITOL（マイトル）を発見、シグナル伝達応答の解析、ミトコンドリアを標的にした新たな創薬開発に挑戦され人気番組でも紹介されています。特別講演3では成人領域は若手のホープである国立相模原病院・アレルゲン研究室の福冨友馬先生より、新しい病態の発見及び実臨床に役立つお話を頂戴します。

その他、学会奨励賞、基礎研究者育成企画・基礎セミナー、ダイバーシティ委員会企画、医用エアロゾルICD講習会、国際化推進委員会の企画、上気道感染症対策・抗菌剤適性使用検討委員会によるセッション、細菌、ウイルス、真菌も含めた感染領域と自然リンパ球、診療手引きとガイドライン、難治性鼻副鼻腔炎に関する抗体製剤、多発性血管炎（EGPAやGPA）とIgG4関連疾患、アレルギー性真菌性鼻副鼻腔炎、腫瘍免疫に関して（ICI・光免疫療法）、ウイルス感染とワクチン、International-English Sessionの企画を計画しています。

International-English Session企画に採用された演者は無料とし優秀賞を審査員で選考し表彰いたします。International-English Sessionの真意は、Japanese－Englishを含めたInternational-Englishつまり国際英語です。流暢でなくても内容と熱意が伝わる面白い発表は大歓迎です。奮ってご応募下さい。

会場は秋田市のにぎわい交流館AU（あう）で、秋田駅前の「エリアなかいち」にあり幅広い市民や観光客が集い、まちににぎわいをもたらす文化・交流拠点と宣伝されている会場です。周辺にはホテルが集結しており、千秋公園や久保田城跡、飲食店が集結する駅前、伝統ある川反、県庁周辺の山王エリアの真ん中に位置しています。隣接する県立美術館には藤田嗣治作の巨大壁画「秋田の行事」も是非ご覧下さい。先生方と4月に桜祭り期間中の秋田でお会いできることを心から楽しみにしております。これからの一層のモチベーションアップ，スキルアップ，バージョンアップの好機になればと存じております。皆様のますますのご活躍をお祈り致しますとともに，本学会でおもてなしできますことを楽しみにいたしております。様々な企画を教室員一同で鋭意準備中です。