防ごう!バイク事故 ~事故に学ぶ安全運転のポイント~
【制作意図】
二輪ライダーが事故を防ぐ為の運転とは?
バイクは趣味からビジネスまで、幅広いニーズのある乗り物。しかし、ひとたび事故を起こしてしまうと、生身のライダーは大きなダメージをうける。本作では、その答えを実際に起きた二輪車の交通事故から探ります。そこから浮かび上がる、二輪車ならではの特性や、注意点をもとに、安全運転のポイントを解説していきます。また、生身のライダーを守るヘルメットやプロテクターの重要性を訴えていきます。
*主な内容*
◆傷つきやすいライダー
バイクと車との衝突事故が発生。現場に駆けつけた取材班が捉えたのは、身体を激しく打ち付け、傷付いたライダー。一方のドライバーは車のボディーに守られ無傷だった。バイクでの事故は、その衝撃を生身で受けてしまう事を強く印象づけられる。
◆バイク事故はどれほど危険か
優れた機動性から」、様々な人々に活用されているバイク。反面、いったん事故を起こすと大けがにつながりやすい。交通統計によると、バイク乗車中の事故で重傷・死亡するケースは、自動車乗車中の約5倍。これから見て行く実際に起きた事故事例から、安全運転のポイントを学んでいく。
【事故事例1】
右直事故~バイクは車から見てどう見えているか
直進しようとした原付と、対向車線を走ってきた右折車との事故。車のドライバーは、曲がれると思って右折したらぶつかったという。なぜだろうか。実験してみた
実験:バイクとトラックの見た目の速度比較
同じ地点から、同じ速度で走ってくるバイクとトラックを、正面から見たとき、どちらの方が早いと感じるかを実験。トラックに比べ、車体の小さいバイクは実際よりも遅く、より遠くに感じてしまうことがある。そのため、右折しようとする車のなかには、「この距離なら大丈夫」と曲がってしまうドライバーもいる。交差点に右折車がある場合は、「右折してくるかもしれない」と用心しておく事が大切だ。
【事故事例2】
車線変更時の事故~車の死角に入ったバイク
片側2車線の道路で、車が左に車線変更するときに、左側を走っていたバイクと接触した。バイクはなぜ見落とされてしまったのか。
検証:車の死角
車の後斜めの方向には、バックミラーにも、サイドミラーにも映らない部分がある。いわゆる、車の死角だ。バイクは車体が小さいため、その死角に入りこんでしまうことがある。バイクは他の車から「自分は見落とされているかもしれない」と意識し、前後左右に適切な距離を保って走行したい。
【事故事例3】
出合い頭の事故~一時停止を守る
丁字路で起きたバイクと自転車の衝突事故。バイクが一時停止を守らず、停止線を越えたところで自転車と衝突した。
ドキュメント:一時停止を守らないライダー達
一時停止の標識がある交差点を観察したところ、きちんと止まらず走りながらの確認になっているライダーたちを見かけた。一時停止の標識があるときは、しっかり止まり、安全運転の基本だという事を常に忘れてはならない。
【事故事例4】
カーブでの事故~安全なコーナリングについて
カーブを曲がりきれなかったバイクが、中央線を越えたため、対向車と衝突した。バイクはなぜカーブを曲がりきれなかったのだろうか。
検証:車体に働く遠心力、コーナリング中の目線
模範ライダーによる実演で、バイクの動きを細かく解説。コーナリング中、車体にかかる遠心力に応じてバイクをコントロールできないと、カーブを曲がりきれないという事になる。カーブの手前で十分に減速し、直線に入るところで加速する。これが基本だ。
また、コーナリング中は車体は傾けても目線は水平を保つことが重要だ。実際にヘルメットにカメラをとりつけ、その様子を解説する。
◆頭にダメージを受けてしまうと
脳外傷に詳しい医師によると、バイク事故の際、脳の前側にある前頭葉が傷付きやすいという。その後後遺症によって後の社会復帰大きな困難を伴う。そういった事例から、ヘルメットの重要性を指摘する。さらにヘルメット製造工場を取材し、ヘルメットの正しい使い方を学ぶ。
◆プロテクター着用のすすめ
バイク事故のダメージを軽減するプロテクター。交通機動隊への取材を通じてプロテクターの重要性とともに、ライダーとしての安全運転のポイントを聞く。
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