「こころが大切 安全運転」 -交通事故ゼロへの願い-

【制作意図】

安全運転には、交通ルールの遵守、運転技術、車両知識に加えて運転時の「こころ」のあり方が極めて大切です。この作品は、現実に起きた交通事故の生々しい映像を織り込みながら、走行中は「こころ」を安全運転に集中し、気を緩めず、怒り、焦り、考え事、運転技術の過信などをコントロールすることの大切さを訴えます。さらに9歳の息子を交通事故で奪われた母親の、命への切なる思いと事故ゼロへの願いを描きます。運転には、交通ルールの遵守、運転技術、車両知識に加えて運転時の「こころ」のあり親の、命への切なる思いと事故ゼロへの願いを描きます。

*主な内容

■「安全運転には集中が大切」

正しい「心の持ち方」とは、まず「こころ」を「安全運転に集中:することです。他のことに気を取られて、こころを集中させないと危険な運転になってしまいます。自動車学校の協力を得て、運転中のドライバーに簡単な計算を質問する走行テストを行ってみると、一時停止をしなかったり徐行をしなかったりするなどのミスが発生しました。

■運転を見ると人柄がわかる

人が乗らない時の車はいわば鉄の塊。人が乗るとその瞬間から意思と感情を持ちます。車はドライバーの「こころ」次第で便利な道具にもなるし、人を殺傷する凶器にもなります。車に乗ると攻撃的になる人は、貝殻に入ると気が強くなるヤドカリのようです。
車という自分だけの部屋に慣れて、免許を取った時の緊張感や集中力を忘れてしまわないようにしたいものです。

■交通事故ゼロへの願い

9歳の息子さんを交通事故で亡くされた布川美佐子さん。事故から10年以上経った今も悲しみは消えません。この苦しみ、悲しみを他の人にしてほしくないとの切実な思いから“交通事故ゼロ”の運動を同じ仲間と共にボランティアしています。全国交通事故遺族の会事務所の「忘れじの壁」には事故で命を奪われた多くの方々の写真が…

■他者配慮の気持ちで安全運転を!」

長年交通問題を研究している矢橋昇先生は半世紀も無事故無違反。安全運転でまず大事なことは、運転技術や知識よりも運転に対する考え方、態度であると言い続けてきました。「道路はみんなのもの」他の人と快適に、安全に分かち合う気持ち(他者配慮)を忘れないことが事故防止には欠かせないと語ります。

■交通事故を防ぐ「こころ」の持ち方

「気の緩み」、「怒り、焦り、考え事」、「運転技術の過信」は安全運転の大敵です。斉藤プロダクションが独自の手法で撮影した生々しい事故現場の映像を見ながら「気の緩み」「焦り」「運転技術の過信」などが事故に結びついた例を検証します


●事故例 (1) 「気の緩み」
車間距離を十分とらなかったため、交差点間近で前車の急原則に対応できなかったトラック同士の追突事故。トラックは前面大破で運転者は病院へ。


●事故例 (2) 「焦り」
反対側の書店駐車場に入ろうとして反対車線を横断、後続者も気になり、焦ってハンドルを切ったところ、対向車と正面衝突。ドライバーは大けが、車は大破。


●事故例 (3) 「運転技術の過信」
「これくらいの速度なら大丈夫」と不案内の夜道をスピードで走行して信号機に激突。ドライバー救出には工作車が出動した大事故。

■この交通社会をもっと安全で、もっと気持ちよいものに
人間のこころのありそうが常に問われるのが運転です。危険は「ないだろう」という安易な運転ではなく「あるかもしれない」というこころで運転することが大切です。運転中に誰かからされて危険だったり、不愉快だったことは他の人にはしないで、嬉しかったことは他の誰かにもしてあげましょう。交通社会で出会うすべての人を「かけがえのない大切な存在」ととらえて運転するならば私たちのこの交通社会はもっと安全でもっと気持ちのよいものになるでしょう。


なお、本映像の販売価格等は下記リンク(企画・制作)のとおりですが、交通科学学会の会員等が交通科学学会経由で購入申込をされる場合は、各価格から20パーセント値引きした価格で購入できますので、購入希望者はご利用ください。

(一社)日本交通科学学会 事務局
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企画・制作/斉藤プロダクション
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