2008年度 第3・4回交通科学シンポジウム

(社)日本交通科学協議会では、日頃、運輸(運転)業務に従事している方や、交通安全に関わる医師、保険事業者等を含めた広く一般の方を対象に毎年、2回のシンポジウムを開催いたすことになりました。これは、交通事故をめぐる社会的問題と対策、医学・工学を通じた研究成果などを広く皆様に知っていただき、もって交通安全に寄与することを目的としています。

このシンポジウムを通じて、多くの方々が交通事故予防に目を向けて下されば幸いです。


第3回 交通科学シンポジウム
職業運転者をおそう病気-重大事故を予防するために-

第2回に引続き「運転と病気」の関係をメインテーマにあげました。運転中の病気発症を予防することは、個人の健康管理だけでなく多数の乗員(お客様)を含め、重大事故を予防するうえでも極めて大切です。そこで、今回は特に職業運転者の例を中心に、実態と対策について詳しくご紹介します。 

参加案内

日 時

平成20年2月15日(金)

会 場

日本大学理工学部 駿河台校舎1号館 CSTホール (6階)

プログラム

10:00開会挨拶(会長 大久保 堯夫)
10:05運転中の病気と交通事故-全国の実態 
(国土交通省自動車交通局 高田 公生)
11:05なぜ起きる、どう防ぐ運転中の意識消失
(埼玉医科大学 荒木 信夫)
12:00ランチョンセミナー
飲んだら乗るな?-薬の運転に及ぼす影響について-
((医)財団慈生会 野村病院副院長 三浦 靖彦)
13:00交通事故防止と報道の役割り 
(NHK仙台放送局放送部 千葉 真)
14:00トラック運転手の眠気発症と交通事故
(岐阜大学 井奈波 良一)
15:00ここまで分った「運転中の病気発症」 
(獨協医科大学 一杉 正仁)
15:35閉会挨拶(会長 大久保 堯夫)

※講義時間には、それぞれ質疑応答を含む。テーマ名等は変更することがあります。


第4回 交通科学シンポジウム
二輪車乗員の傷害予防と自転車の安全運転のために

二輪車は、身近な交通手段であるだけにその安全対策は重要です。
また、自転車対歩行者の交通事故は最近急増しているなど自転車の安全利用については、平成19年春・秋の「全国交通安全運動」で重点対策事項として取上げられたところです。今回は二輪車エアバッグ、四輪車シートベルトなど乗員の保護用具の最新情報をお届けするほか、自転車事故の予防対策等についてご紹介します。

参加案内

日 時

平成20年3月21日(金)

会 場

日本大学理工学部 駿河台校舎1号館 CSTホール (6階)

プログラム

10:00開会挨拶(会長 大久保堯夫)
10:05~10:55歩行者・自転車双方の安全性を確保する自転車の車道通行
((財)土地総合研究所 古倉 宗治)
11:05~11:55自転車乗員の事故概要と傷害発生メカニズム
(武蔵工業大学 槇 徹雄)
12:00~13:00ランチョンセミナー
高速道路へのAED導入を受けて-モニター付きAEDボックスの効果-
(フクダ電子(株)遠藤 智恵))
13:00~13:50二輪車乗員に見られる人体損傷
昭和大学 土肥 謙二)
14:00~14:50シートベルトの技術開発と損傷予防
(タカタ(株) 阿藤 忠之)
15:00~15:50二輪車用エアバッグシステムの開発
(本田技術研究所 飯島 聡)
15:50~16:00閉会挨拶(会長 大久保 尭夫)

※講義時間には、それぞれ質疑応答を含む。テーマ名等は変更することがあります。