テーマ
このたび、第40回アルコール医学生物学研究会学術集会を2021年(令和3年)1月29日(金)・30日(土)に奈良市・奈良ホテルで開催させていただくこととなりました。
本研究会は、生体におけるアルコールの代謝機構と全身諸臓器に及ぼす影響に関する研究の進歩・発展に貢献することを目的とし、1981年に発足しました。当教室は、本研究会の当番世話人を辻井 正先生が第7回、福井 博先生が24回を担当させて頂いており、ほぼ15年間隔での当番世話人で今回3回目となります。長い歴史と伝統のある本学術集会の節目となる第40回を担当させて頂きますことを教室員共々大変光栄に存じます。
今回のテーマは「アルコール研究の未来予想図」とさせていただきました。アルコール医学生物学は時代の最先端の技術と概念を取り込んで自らの発展を促したのみならず、最先端のパラダイムの萌芽を育み次世代への進化を涵養する「最先端実験室」の役割を果たしてきたといえます。本研究会から内科、精神医学、法医学、薬理学など多数の分野の研究者による領域を超えた多くの成果が生まれてきました。例えば、アルコール性肝障害の研究から多くを学んだNASHの病態解明アプローチはその最たる例と言えると思います。今回の研究会が今後のアルコール医学生物学研究の方向性を探り、アルコール性疾患の予後改善へ繋がるような息吹が感じられる学術集会になることを期待しています。
会場は野生の鹿 (古来から奈良では鹿は神の使者と考えられています) が集まる奈良公園にあり、徒歩圏内に東大寺、興福寺など観光名所も多く研究会の合間に古都散策も楽しんで頂けます。奈良市へは京都、大阪から近鉄電車で30分、伊丹空港から空港バスで約50分でお越し頂けます。日本における最初の都であった奈良から新時代における未来へ向けた発信ができるよう先生方のご支援・ご協力をお願い申し上げます。多数の演題応募および学術集会への参加を心よりお待ちしております。