日本家庭医療学会について
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常設委員会
倫理委員会

◆ 日本家庭医療学会研究倫理委員会の方針 ◆

1) 大学や研究施設などに属さず、研究についての倫理委員会への申請が難しい学会員が研究を進めるために作った委員会であること。
2) 家庭医療学に関連する研究についての倫理的審査をすること。
3) 学会員を対象として(代表研究者が家庭医療学会員であること)、倫理委員会の審査の費用は無料であること。
4) 学会事務局に、申請資料を送付するか、メール添付で送ってもらうこと。
5) ネガティブチェックのためだけでなく、どのようにしたら、倫理的に配慮された研究になるかをサポートする倫理委員会をめざすこと。
6) 申請された研究については、電子メールなどを使って倫理委員の間で検討し、2ヶ月以内には何らかの審査の結果を申請者に報告すること。
7) 倫理委員は、研究内容については、守秘義務をおい検討した内容が外部に漏れないように配慮すること。

研究倫理委員会への申請書については以下より申請書およびチェックリストをダウンロードしてください。
申請書ダウンロード(Word文書/34KB)
チェックリスト(Word文書/33KB)

日本家庭医療学会研究倫理委員会
 山本 和利  札幌医科大学地域医療総合医学講座教授(委員長)
 浅井  篤  熊本大学大学院医学薬学研究部生命倫理学分野教授
 稲葉 一人  科学技術文明研究所特別研究員
(兼 東京大学大学院医学系研究科客員研究員)
 前野 哲博  筑波大学附属病院総合臨床教育センター助教授
 西村 真紀  あさお診療所

大学や研究機関などに所属しておらず、
そのような機関の研究倫理委員会への申請ができない方々へ

日本家庭医療学会では、上記のような機関研究倫理委員会への申請が難しい学会員の皆さんが、研究をするための学会独自の研究倫理委員会を設置しました。

研究については、倫理性、科学性、信頼性の3つが大事であり、特に以下のことについて配慮が必要です。

1) 倫理性 ご協力いただく対象者に対する倫理性:対象者の安全や不利益に対して配慮すること。説明同意は文書にて行うことが原則であり、対象者の自己決定権や個人の情報保護に努めること。
2) 科学性 最新の情報に基づいて計画され、質の高い結論を導き出せる研究計画書の作成と適切な実施。研究を完遂できる実施体制と努力。
3) 信頼性 偽りやバイアスのないデータを得るための透明性の確保。

これらの倫理性、科学性、信頼性の3つを確認するために、別掲する、1、研究申請書、2、研究計画書、3、研究に参加される方への同意書の3つの文書を作成して、事務局に提出して下さい。
倫理委員会の審査は通常メールを用いて行いますので、それぞれの書式に従って、3つの文書を作ってワードの添付ファイルで送っていただけると迅速に検討できますが、それが難しい方は事務局へ申請書を請求して郵送する形で申請されても構いません。


◆メールによる臨床倫理コンサルテーションの試験的運営について ◆

日本家庭医療学会の会員の中には、ソロプラクティスなど一人医師体制の診療所で、延命治療の中止など倫理的な問題に直面した場合、相談する相手もなく困られることも多いと思われる。
 そこで日本家庭医療学会の倫理委員会では、最初に予定していた研究倫理審査だけでなく、家庭医療の現場の問題について、メールによる倫理コンサルテーションを試験的に行ってみてはどうかという意見がでた。
 もちろん、直接関係者に会うことのできない状態でのコンサルテーションが本当に有効なのかという意見もあったが、切羽詰った家庭医が相談できる窓口を作ることのメリットの方が大きいのではないかということで、まず1年間試験的に試みることにしたのでご利用いただきたい。

1) 倫理的な問題について相談を希望する会員は、以下のメールアドレスへ連絡する。(月曜から金曜の学会事務局が対応できる時間のみの対応となる)
倫理委員会メールアドレス
2) 倫理委員会は、コンサルテーションに当たり必要な情報について不足があれば相談者に確認する。
3) 相談内容について、倫理委員会のメンバー間で電子メールによるやりとりを通して対応を検討し、1週間以内に相談者へ返答する。
4) 返答内容は、直接面接調査を行わない本システムの性格上、判断や診療上の勧告ではなく、倫理的な判断に当たって確認すべき事項や利用可能なリソースについての提案を中心とする。なお、これは家庭医療学会としての公式見解ではなく、あくまで倫理委員会のメンバーによるボランティアとしての活動と考えていただきたい。
5) 1年間試行し、1年後にこのようなコンサルテーションをすることのメリット、デメリットを検討し、その後どのような形で継続するか検討する。
  (2006年6月2日改訂)
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