学術集会・教育集会
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18回日本家庭医療学会 学術集会 ・ 総会
スペシャル・インタレスト・グループ

「日常診療における予防医療の実践」

ファシリテータ : 大村さやか(船橋市立医療センター)
北村和也,宮崎景,向原圭(名古屋大学医学部付属病院総合診療部)

【日時】 11月16日(日)午前9:30〜11:00 (ワークショップ前半と同じ時間です)
【会場】 4階 共同研究室(5)
【定員】 10名
【参加申し込み先】  終了しました

  予防医療の実践は,地域の第一線で働くプライマリ・ケア医にとって必須の臨床能 力と言えます。しかしながら,食生活,身体活動,喫煙,飲酒,性生活などに関する カウンセリングや,予防接種の推奨といった1次予防については,忙しい日常診療の 中ではなかなか実践できていないのが現状です。
又,日本では予防医療の一環として健診(検診)や人間ドックが専門の機関を中心 に幅広く行われていますが,これらの役割は病気の早期発見に主眼を置いた2次予防 です。一方,主として症状のある人に対して行われている日常診療行為は,疾病の再 発予防という3次予防の要素を少なからず含んでいます。
現在の日本において,プライマリ・ケア医が日常診療の中で,1次予防から3次予 防までの予防医療を,包括的に実践するのが困難であることは明らかです。そこで, このインタレスト・グループでは,その困難さの原因を明らかにし,どのように克服 していったら良いかについて,参加者全員で意見交換ができればと思います。
興味,関心のある方の参加をお待ちしています。


「Patient-Centered Methodにもとづく症例検討会」

コーディネータ : 伊達 純 (城南福祉医療協会大田病院内科)

【日時】 11月16日(日)午前11:15〜12:45 (ワークショップ後半と同じ時間です)
【会場】 4階 共同研究室(5)
【定員】 10名
【参加申し込み先】  終了しました

  Patient-Centered Method(患者中心の医療)にもとづく症例検討会を行います。この手法においては,患者の病いの体験と,総体としての患者を知り,共通の理解基盤は何か,患者ー医師関係はどうか,を中心にして,提示した症例のマネージメントを検討することが主眼になります。
今回の症例検討会では,ディスカッションを通じて,参加者の方々にPatient-Centered Methodの理論の理解を深めていただくことが,真の目的です。今回は我々の症例を題材にして,自由に討論をしていただく中で,Patient-Centered Methodの基礎的な理論を学習していただく場とできればよいと考えます。
事前の知識は問いません。興味のある方のご参加をお待ちしています。


「教育について考える−成人教育理論と6つのパラドックスを通じて」

ファシリテータ : 岡田唯男 (亀田メディカルセンター家庭医診療科)

【日時】 11月16日(日)午前11:15〜12:45 (ワークショップ後半と同じ時間です)
【会場】 4階 共同研究室(4)
【定員】 10−15名
【参加申し込み先】  終了しました

 カリキュラム作成もやった,フィードバックも,コーチングも勉強してみた, だけど何か足りない,教育はテクニックだけではないはず,という皆さんにお 勧めのセッションです.すぐに使える知識や技術の習得をあえて目標にせず, 教育をどのように考えるか,というそれぞれのスタンスや哲学の部分を振り返 り,さらに深めたり,新たな価値観を得ることを目標とします.1対1の教育よ りも複数を対象とする教育に関わっている皆さん,今まで教育の難しさについ て悩んだことのある皆さんにより効果的なセッションです.

 Parker J. Palmerの存在は,私が指導医養成フェローだったころにその後の私 自身の教育スタイルに強い影響を与えたDr. Hershey S. Bellを通じて知りま した.Palmerは1998年の"The Leadership Project"の際に11,000人の 教育者によって,高等教育における「最も影響力のあるリーダー」30人の一 人,に選ばれた作家であり教育者です.彼の代表的な著作の一つである"The Courage To Teach"の中で,彼自身が教える際にいつも気をつけている一見両 立不可能な6つの対立概念(パラドックス)が紹介されています.この6つの パラドックスと,普段言葉ばかりが先行してその内容についてあまり紹介され ることのない成人教育理論について紹介,その上で,それぞれの持つ教育観と どのように違うか,教育の難しさはどこにあるのか,新しい教育のパラダイム を受け入れられるのかどうかなどについて全員で意見の共有をすることで,セ ッション終了時にはそれまでと違った視点で教育についてとらえられるように なれば,と考えています.

 参加を希望される方には事前に少し教育について振り返って頂くための質問表 と資料を用意しています. 皆様の参加をお待ちしております.

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