会長ご挨拶
第48回
日本顔面神経学会
会長 山田 武千代
(秋田大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座)
皆様、蓮の花の季節、美の国・秋田へようこそ。今回、48th Annual Meeting of the Japan Society of Facial Nerve Research, 第48 回日本顔面神経学会を2025年8月8日(金) ~ 9日(土) の2日間、秋田市にぎわい交流館AU(あう)にて開催させていただきます。本会の秋田市での開催は、顔面神経研究会時代の1989年に、第12 回を戸川清先生が開催されてから36年来2度目となります。大変光栄 に存じますとともに、歴史ある学会の会長にご指名いただきました役員、評議員、会員の方々に心より御礼申し上げます。恒例となりました第15回顔面神経麻痺リハビリテーション技術講習会は学会前日の8月7日(木) 開催予定です。
本学会は耳鼻咽喉科、頭頸部外科、形成外科、リハビリテーション科、脳神経外科、麻酔科、神経内科など関連する分野の医療者や解剖学、ウイルス学などの基礎医学分野の幅広い専門家が集まって顔面神経の基礎・臨床の多彩な問題について議論するユニークな学会で学際的な特色が色濃くなってきております。
第48回日本顔面神経学会のテーマは、美の国・秋田から笑顔と微笑 「顔面神経学の未来」- 神経再生・リハビリ・満足度- としています。特別講演1 は話題の“iPS 細胞による神経再生と臨床”、特別講演2は海外で行われている理学療法の紹介として“Physical therapy for facial nerve paralysis”、教育講演1 は“ ガイドラインのポイントと改定への課題”、教育講演2 は“ 手術手技の内匠を知る”、教育 講演3 は“ 怖い!ビックリ・クマ外傷”、シンポジウム・パネルディスカッションは、“みんなで考えよう麻痺で悩む患者の幸せ引き寄せ法 -How I do it”を皮切りに、“日韓合同シンポジウム”、“神経再生因子でミラクル”、“可愛い笑顔の未来”、“検査から真実へのアプローチ”、“後遺症から満足と微笑のいざない”、ランチョンセミナー、市民公開講座を予定しております。 一般演題は口演のみで、Bell 麻痺・Hunt 症候群、ウイルス、顔面神経減荷術、顔面神経麻痺後遺症、ボツリヌス毒素治療、リハビリテーション、評価、腫瘍、小児、形成再建手術、神経再建、頭蓋底手術、検査、基礎研究、など顔面神経に関連する演題を広く募集し最多の演題数を頂戴しました。心より御礼申し上げます。
会場の秋田市にぎわい交流館AU(あう)は秋田駅前の「エリアなかいち」にあり幅広い市民や観光客が集い、まちににぎわいをもたらす文化・交流拠点と宣伝されている会場です。隣接する千秋公園大手門からはお堀の上を歩ける遊歩道が完成し、7月上旬から9月中旬頃まで蓮の花と自然を間近で水上散策を楽しむことが出来ます。周辺にはホテルが集結しており、千秋公園や久保田城跡、飲食店が集結する駅前、伝統ある川反、県庁周辺の山王エリアの真ん中に位置しています。隣の県立美術館には藤田嗣治作の巨大壁画「秋田の行事」も是非ご覧下さい。秋田は初めてで遠くからお越しの先生が多いと存じます。移動は飛行機がお勧めですが、秋田新幹線「こまち」は大曲駅からスイッチバックして逆走します。新幹線と名のついた乗り物で逆走するのは世界で「こまち」のみでしょう。“ 本物のなまはげ” や食文化、大型の秋田犬と共に多くの異文化ショックをご体験ください。数え切れないほどのユニークで美味しいものもあり、小さい酒蔵も含めると秋田県の酒蔵数が日本一多く日本酒も有名です。本学会でおもてなしできますことを楽しみにいたしております。様々な企画を教室員一同で鋭意準備中です。先生方と竿灯まつり連続の秋田でお会いできることを心から楽しみにしております。