検 査 Inspention

その他の検査

バルーン小腸内視鏡検査

バルーン小腸内視鏡検査は、通常の内視鏡では挿入できない深部小腸の検査を目的に行います。長さ2mの長いスコープとバルーンのついたオーバーチューブを組み合わせたものです。バルーンを膨らませたりへこませたりしながら、オーバーチューブとスコープを進めたり引いたりすることで、長い小腸をおりたたむように短縮しながら挿入していきます。経口、経肛門的に挿入し小腸を観察しますが、少なからず苦痛を伴うため、入院し静脈麻酔を使用した状態で検査を行います。バルーン内視鏡を使用することで、小腸病変からの組織採取、ポリープ切除やバルーン拡張術などの治療的処置なども行うことができます。適応には、1.原因不明の消化管出血に対する診断・治療、2.小腸狭窄病変に対する診断・治療、3.小腸腫瘍に対する診断・治療、4.炎症性腸疾患に対する診断、5.異物除去などがあります。
ダブルバルーン内視鏡はバルーンがオーバーチューブとスコープの先端2か所についたもので、シングルバルーン内視鏡はバルーンがオーバーチューブのみについたものですが、挿入の原理は同様です。

  • ダブルバルーン内視鏡

  • 挿入方法

  • 画像

カプセル内視鏡検査(小腸/大腸)

小腸カプセル、内視鏡画像 超小型カメラを内蔵したカプセル(小腸用:26mm×11mm、大腸用:32mm×12mm)を口から飲み込む検査です。カプセルは消化管を通過しながら画像を撮像し、記録装置に転送します。画像をきれいに撮像するために、前処置の下剤が必要ですが、カプセルを飲み込むだけで検査が行えるため、患者さんの肉体的苦痛がほとんどありません。また、個人差がありますが、約8時間の検査時間中、患者さんはほとんど通常の生活が行えます。小腸カプセル内視鏡の適応は、上下部消化管内視鏡検査を行っても原因不明な消化管出血、小腸腫瘍、炎症性腸疾患などがあげられます。大腸カプセル内視鏡の適応は通常の大腸内視鏡検査が実施できない場合(挿入困難例)などがあげられます。狭窄が疑われる方にはこの検査はできません。