診療部紹介 Medical department

ごあいさつ
GREETING

患者さんに優しく安全な医療を提供できるよう、
スタッフ一丸となって尽力します。

光学医療診療部は九州大学病院内の様々な診療科が関わる横断的部署であり、消化管内科、肝臓・膵臓・胆道内科、呼吸器科、外科、放射線科の各診療科医師と、看護部・医療技術部(臨床工学技士)の各スタッフで構成されています。
内視鏡室には8つの検査室があり、最新の内視鏡機器を導入して内視鏡専門医が質の高い検査・治療を行っています。消化管内視鏡、胆膵内視鏡、超音波内視鏡、気管支鏡等を含めた検査・治療数は国内でも有数の実績があります。
検査件数は他施設同様、新型コロナウイルスの影響による検査件数の抑制により2020年度の検査件数は減少しましたが、感染対策を強化し、患者さんと医療スタッフの双方が安心して内視鏡検査・治療を行える環境づくりを行ってまいりました。当院内視鏡室には感染対策用の陰圧室もあり、X線透視装置も備えているため、感染症を持つ患者さんの検査・治療も行うことができます。2021年度の検査件数は年間16,000件を超え、2019年度以前の水準に戻り、患者さんにも安心して検査を受けていただいております。
食道癌、胃癌、大腸癌などの消化管癌では早期診断から内視鏡治療で完治できるものが増えており、多くの患者さんが侵襲の少ない治療により早期の社会復帰を果たしています。また、胆膵疾患に関しても超音波内視鏡を用いて積極的に膵癌などの悪性腫瘍に対する早期診断にも力を入れております。

医療安全の面でも様々な対策を取っており、内視鏡機器や薬剤の安全な取り扱いはもちろん、大学病院の使命でもある重篤な基礎疾患のある患者さんへの対応や、現在8割以上に上る鎮静剤使用の患者さんへの対応についても、スタッフ間で常に情報共有しながら取り組んでいます。

また、教育機関として内視鏡シミュレーターや内視鏡治療モデルを用いた教育・手技の向上にも取り組み、国際医療部と連携して海外からの多くの医師・看護師・学生の見学研修を受け入れたり、テレカンファレンスによる遠隔教育や、海外に赴いて技術指導を行ったり、国際交流にも力を入れています。
今後も全ての患者さんに優しく安全な医療を提供できるよう、スタッフ一丸となって尽力していきたいと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

令和5年4月

光学医療診療部 部長

仲田 興平