勃起不全(ED)治療薬の比較-[ED解決の手引き]
勃起不全(ED)治療薬の比較サイト。バイアグラなど日本で承認されているものやジェネリックの効果や副作用など。未承認薬についても考察。個人輸入代行などで通販されている現状について。
また、勃起不全(ED)の原因や根本的な解決法の考察と共に、年齢別の勃起不全(ED)の悩みを抱えている人の割合や治療成功率などもデータ化して分析。
超音波によるED治療の可能性にも触れる。
日本性機能学会・日本泌尿器科学会のED診療ガイドライン
勃起不全(ED)治療専門の学会である日本性機能学会・日本泌尿器科学会の「ED診療ガイドライン」をここで紹介しておく。
勃起不全(ED)とは
満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか,または(and/or)維持できない状態が持続または(or)再発すること
EDの分類
EDをその病因から、器質性、心因性、混合性の3つに分類する。分類に際しては,その診断方法と根拠を記載すべきである。
引用:ED診療ガイドライン「EDの分類」
EDは3つに分類される。
- 「器質性」→肉体的なもの
- 「心因性」→精神的なもの
- 「混合性」→肉体的なもの、精神的なもの両方
EDの有病率と発生率
EDの有病率は年齢とともに上昇する。EDの発生率は4〜66/1,000人年である。
国家間の差と日本の有病率
勃起不全(ED)の有病率について、欧米7カ国の50歳〜80歳の12,815名を調査した結果、50歳代で30.1%、60歳代で51.1%,70歳代で75.6%の有病率で国家間での差はなかったとしている。
ただし、ブラジル、イタリア、マレーシア、日本の4カ国で調査した結果、年齢調整後の有病率はブラジルで15.5%、イタリアで17.2%、マレーシアで22.4%なのに対して、日本(618 名)では34.5% と極めて高かった。どの国でも、年齢とともに有病率は上昇していた。
4カ国の中で日本だけ有病率が高いという結果が現れた。
年令による有病率
すべての研究に共通しているのは、年齢とともに有病率が上昇することである)。その概数は40歳未満:1〜10%、40歳代:2〜15%、最もばらつきが大きい年代で40歳代50歳代と60歳代の間の率、60 歳代:20〜40%,70歳以上:50〜100%と推定される。
勃起不全(ED)の診断
勃起不全(ED)の診断のアルゴリズムは以下の通り。(ただし、非専門医の行う範囲である)
治療
薬物療法
ホスホジエステラーゼ5阻害薬
〔phosphodiesterase 5(PDE5)阻害薬〕
日本では3剤が使用可能であり、3 剤ともに国内外で十分な有効性・安全性のデータが報告されており第一選択の治療法である。硝酸薬は併用禁忌である。初期治療の失敗の多くは不適切な服薬指導にあり、再教育で半数は治療に反応する。インターネットなどを通じて入手した薬剤は品質の面で問題があるばかりでなく、死亡例もあることから危険である。
引用:ED診療ガイドライン「ED治療薬物療法」
日本で処方可能なED治療に関して3薬剤が挙げられる。
- シルデナフィル(バイアグラ)
- バルデナフィル(レビトラ)
- タダラフィル(シアリス)