平成17年 18年 課題研究
電気生理学的検査における被ばくの実態
新潟大学医歯学総合病院  岡 哲也(主任研究員)
吉村 秀太郎
坂井 裕則
能登 義幸
布施 真至
立川総合病院 富永 真和
新潟市民病院 成田 信浩
厚生連上越総合病院 仲倉 敏明
新潟県立中央病院 宮崎 伊織
新潟県立新発田病院 殿内 秀人

1.はじめに

1994 年に米国食品医薬局(FDA)より IVR に伴う放射線の皮膚障害が報告されて以来,血管撮影領 域における患者の皮膚被ばく線量把握の重要性が注目され,数多くの報告がなされている.心血管領 域 IVR においては冠動脈インターベンション(PCI)や電気生理学的検査(EPS)などが長時間の手技 に至る場合が多く,皮膚障害の発生が懸念されている.しかしそれらの患者皮膚被ばく線量を臨床時 の実測により調べ,集計した報告は意外に少ない. そこで本研究では特にラジオ波焼灼療法(RFA)などで透視が長時間に及ぶことの多い電気生理学的 治療に注目して,線量測定用反射型フィルムを使用した患者被ばく線量の実測,および透視時間等の 被ばく因子の集計を行い,被ばくの実態把握を目的とした. 第一報では新潟大学医歯学総合病院における EPS の患者被ばく線量の測定・解析結果(正面管球によ る被ばく線量)及び被ばく因子の集計について報告する.






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電気生理学的検査における被ばくの実態
第一報
第二報