共 催 :関西循環器撮影研究会
会 場 : 奈良県立医科大学附属病院
3000円・・・講義のみ(いずれもテキスト代と昼食を含む)
参加人数:32名
10:35-11:05 X線装置による被ばく低減
11:05-11:15 休憩
11:15-11:45 X線防護用具
11:45-12:15 症例
12:15-13:30 昼食(ランチョンセミナー)
13:30-13:45 休憩
13:45-14:15 線量測定法
14:15-14:30 受講終了証お渡し 第1班(講義のみ受講生) : 解散
実習受講生(第2班および第3班)は会場移動
14:45-15:45 測定実習(第2班)
14:45-15:45 奈良医大見学(第3班)
15:45-16:45 測定実習(第3班)
15:45-16:45 奈良医大見学(第2班)
16:50-17:20 受講終了証お渡し 第2班および第3班 : 解散
今回、私は初めて循環器被ばく低減技術セミナーを受講させて頂きました。セミナーは講義と実習とに分かれており、講義の内容は「放射線の人体への影響」「X線装置による被ばく低減」「X線防護用具」「症例」「線量測定法」でした。その中で、我々診療放射線技師が、患者様や術者の被ばく線量を低減させるためにできる装置の工夫や対策等について教えて頂きました。また、血管造影検査によって実際に生じた脱毛や潰瘍等の放射線害の症例を見せて頂き、改めて被ばく低減の重要性を実感しました。また、ランチョンセミナーでは、保科製作所によるX線防護衣の作成現場のビデオを鑑賞しました。我々がいつも身に着けているX線防護衣が一枚一枚手作りで、少しでも着心地が良いように改良を重ねられている事を知り感動しました。実習では、血管造影検査における被験者と術者の被ばく線量測定を行ないました。当院には線量計がなく、線量測定を行なったことがないため、この実習は非常に興味深く、良い経験になりました。最後に、セミナー開催場所である奈良県立医科大学附属病院の放射線施設を見学させて頂きました。ここでは、他ではあまり見ることができない様な装置やシステムを見ることができて、非常に勉強になりました。
現在、当院では血管造影検査はあまり盛んに行なわれておらず、十数年以上前の装置を使用しています。検査は診断までにとどまっており、治療は行われておりません。そのため、我々医療スタッフの血管造影検査における被ばくへの意識は非常に低いと思われます。しかし、今回新しい循環器内科医を迎え、Angio装置も更新し、今後は治療まで行なっていくことになりました。このセミナーは非常に良い機会であり、当院からは2名放射線技師が参加させて頂きました。講師の方々の説明はとてもわかりやすく、幹事の方が常に周りにいて質問に答えて下さいました。我々がこのセミナーを受講して習得した事を、医師、看護師、放射線技師等のスタッフに伝え、被ばくの低減に努めていきたいと考えています。また、今後もこのような機会がありましたら、後輩達に受講するように勧めたいと思いますので、これからも宜しくお願いします。
実習は、滋賀医科大学の横田先生の指導により行われました。 受講生は2つの班に分かれ、それぞれ別の実験を行い、最終的に2つのデータをつき合わせて実習成果を確認し合いました。
写真は、IVR基準点とジオメトリの説明をしているところです。
2班に分かれて行った実習のデータを合わせている風景です。