全国循環器撮影研究会 主催
循環器画像技術研究会 実施
循環器画像技術研究会 実施
開催日時 : 平成18年9月2日
開催場所 : NTT東日本関東病院
受講料 : 3,000円 (テキスト代込み)
受講人数 : 45名
開催場所 : NTT東日本関東病院
受講料 : 3,000円 (テキスト代込み)
受講人数 : 45名
総合司会 坂本 肇
10:00-10:30 放射線の人体への影響 (今関 雅晴 千葉県循環器病センター)
10:30-11:00 X線装置による被ばく低減 (大沢 三和 昭和大学病院)
11:00-11:30 X線防護用具 (福地 達夫 NTT東日本関東病院)
11:30-12:00 品質管理 (石川 栄二 横浜市立大学附属市民総合医療センター)
12:00-12:30 症例 (佐藤 久弥 昭和大学横浜市北部病院)
12:30-13:30 昼休み
13:30-14:30 放射線被ばくの臨床と病理 東京大学病院 中川 恵一 先生
14:30-15:30 線量測定法 (坂本 肇 山梨大学医学部附属病院)
15:30-16:30 測定実習(面積線量計の簡便な校正方法)
(塚本 篤子:NTT東日本関東病院、田島 修:埼玉県循環器・呼吸器病センター、坂本 肇:山梨大学医学部附属病院)
実行委員長 山梨大学医学部附属病院 放射線部 坂本 肇
全国循環器撮影研究会、第10回循環器被ばく低減技術セミナーは、平成18年9月2日(土曜日)にNTT東日本関東病院にて42名の参加者で開催されました。当初、実習を行う関係から募集定員を30名としていましたが、45名の希望者があり全ての方に参加して頂きました(当日の欠席者が3名)。今回の被ばく低減技術セミナーを開催するにあたり、循環器画像技術研究会から2つの提案がありました。1つは実行委員の構成、もう1つは測定実習をセミナーに取り入れることでした。実行委員の構成に関しては、被ばく低減セミナーの発足から全国展開されるまで、その中心的な役割を担ってきた加藤京一氏(循環器画像技術研究会 副会長、昭和大学藤が丘病院)がスーパーアドバイザーとなり、実行委員(講師)の若返りと次世代への橋渡しを行うことです。私自身も循環器画像技術研究会主催第1回被ばく低減技術セミナー(平成11年)の受講生であり、今回この様な実務を行うとは考えていませんでした。講師の方々には、早くより準備をお願いし予行会等も行いました。また、測定実習に関しては、会場となったNTT東日本関東病院の若松修技師長(循環器画像技術研究会 会長)の全面的協力により装置や器材をお借りできました。
セミナー当日、受講生の方々は大変熱心であり、本セミナーの重要性を改めて実感しました。講師の方々も受講生に理解しやすい説明や解説を行い、会場からの質問も幾つかあり、充実した講義が行えたと思います。ハプニングといえば、特別講演の中川恵一先生の遅刻(?)でした。しかし、講演内容は素晴らしく、参加者の視線はスライドに釘付けでした。放射線の人体への影響の凄さ、放射線に対する知識の必要性を再認識したと思います。また、JCOの放射線事故から5年が経過し、社会の中で薄れていく放射線に対する意識を甦らせ、風化しないようにと努める中川先生の熱意を感じることができました。最も危惧していた、測定実習時の急患も無く、ベテランの塚本氏と田島氏が手慣れた操作で実技を行い、面積線量計の利用方法(面積線量から皮膚線量への変換方法)を短い時間であったが有意義に行うことができました。
セミナー後のアンケートでは、講義内容にほとんどの方が興味を持ち、理解し満足していました。また、測定実習の必要性については、大多数の受講生が必要と考えていました。しかし、下記のプログラムからも分かるように、各セクションの講義時間、実習時間が短く、全体的に進み方が早く、おまけに休憩時間が無かったことが反省点です。
循環器領域において、このような統一的体系的なセミナーは他にないため、セミナーの充実と継続に今後も努力する必要があると考えました。最後に、当日の講師の方々、循環器画像技術研究会の事務局、開催場所のNTT東日本関東病院でお手伝いをして頂いた方々、全国循環器撮影研究会のセミナー関係者の方々に御礼を申し上げます。